物語の構造に対する複数の視点。物語の基礎知識

物語は何で出来ている?

物語自体の詳しくは、辞書やWikipediaに委ねます。

また、楽しみ方という意味でなら、それぞれのお好みで楽しんでください。

ここで言う物語の見方は、その物語の素材や構成部品への認識の話になります。

 

物語を最低限の部品で考える

まず、よく言われるのが、

  • 世界
  • 主人公
  • 行動

この3つがあれば、物語が作れるという見方です。

「こういう世界で、このような主人公が、こんな事をする話」

これは、

  • いつ・どこで
  • だれが・なぜ
  • なにを・どうした

という、5W1Hにも置き換えられて、馴染み深いです。

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他には、これもよく言われる物で、

  • 序破急
  • 3幕構成

これらは、物語の構成の基本として有名です。

構成物ではなく、物語の切り口を変えて基本を表したもので、馴染みの無い方は流派が違う程度に考えれば問題ありません。

 

先に説明した「世界、主人公、行動」が、ボードゲームで言う所の「ボード、プレイヤー、ルール」を確認する見方だとすると、各流派の「構成」と言う見方をすれば、ボードゲームを「遊び始め、盛り上がり、終わるまで」を確認する事になります。

 

ボードゲームと違うのは、物語はサイコロに左右されない形で人々に届けられる事ぐらいです。

(マルチエンディングや、その類だとしても、個別の物語は、その形で固定されています)

なので、物語を作ると言うのは、予め理想的なゲームの流れを想定しておく事に似ています。

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ジャンルは、どうでしょうか?

「アクション」「恋愛」「ホラー」「ミステリー」まだまだありますが、これも物語の見方ですね。

「世界、主人公、行動」や「構成」が具体化した結果として、どのジャンルに入るのか決まるので、ジャンルが分かると言う事は、裏を返せば、ジャンルに必要な素材や構成部品を判別している事になります。

ジャンルは、構造由来のジャンル「ミステリー」等もあれば、世界観由来のジャンル「ファンタジー」等もあり、ここでは厳密に分けませんが、その数は多岐にわたり、組み合わせも無数にあります。

 

消費者はジャンルを手掛かりに欲しい物を選びます。

そういった意味では、非常に重要なものです。

 

まとめ

他にも、出せばキリがないぐらい物語は、様々な視点で見方を変える事が出来ます。

つまり、物語は、それだけ多彩な部品を、「選んで」「組み合わせて」「彩られ」「作られている」非常に複雑な構造体という事になります。

 

既存の物語を、どの様に普段見ているでしょうか?

自分の作る物語を客観的に見て、必要な部品は、本当に足りていますか?

または、なにか余分な部品がついていませんでしょうか?

 

何事でも基礎は退屈なものですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

気付きや学びの足しになれば幸いです。

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