物語を分類する為のカテゴリーとは?

物語のカテゴリー

物語を作るにも、楽しむにも、そして分析をするにしても、その種類を正確に分かった方が効率がいいものです。

カテゴリーとは、枠組みの中にある物を、決まった法則で分ける事です。

つまり、分ける法則の数だけ無数にカテゴリーがあると言う訳ですが、今回はそれらをザックリと紹介します。

世間で最も重宝されているカテゴリーは、物語の見た目と、方向性のカテゴリーです。

後でもふれますが、ジャンルと呼ばれる奴ですね。

ですが、物語を創る人が知っているべきカテゴリーは、別に沢山あります。

様々なカテゴリーあれこれ

こんな切り方もある一例です。

世間一般の基本的なカテゴリーを知っている事も大事ですが、自分の好きな作品の共通点などから独自のカテゴリーを創れれば、創作者としても視点が増える助けにもなります。

物語の長さ

  • 短編
  • 中編
  • 長編
  • 連載(続き物)

どれかによって、出来る事、得意不得意が変わります。

長編の続き物の場合でも、一話完結型か、数話跨いで一つの話なのかによって話の作り方が変わってきますし、好みも分かれます。

100冊は長いと感じるのが普通の感覚でしょうが、全部つながった100冊と、一話完結が100冊分では手の出しやすさが変わってきます。

物語の終わり方

  • ハッピーエンド
  • バッドエンド
  • ビターエンド
  • オープンエンド(視聴者の想像に任せ、どちらにでも取れる様に解釈の幅をあえて取っておく終わり方)
  • 未完

これも、作る側なら、どれを選ぶかは大事な選択です。

見る側の場合は、通常の初見では、当たり前ですが伏せられています。

ですが、昨今は口コミやレビューが当たり前ですし、自分が好きなエンディングや書きたい終わりは想定しておいて損はありません。

物語の対象属性

  • 年齢
  • 性別
  • 恋愛対象
  • 国や文化圏

他にも様々な属性があります。

基本的な所ですが、特に、商業的商品としての物語の場合、誰に売るかは非常に重要です。

間違えると不快に思われたり、仕込んだネタが不発に終わったりします。

物語のジャンル

  • アクション
  • アドベンチャー
  • ミステリー・サスペンス
  • コメディ
  • ラブロマンス
  • ホラー
  • SF
  • ファンタジー
  • 音楽
  • 青春
  • 戦争
  • エロス
  • ドキュメンタリー
  • 史劇
  • 伝記
  • 西部劇
  • 時代劇
  • 刑事
  • ヤクザ

Amazonにあるビデオソフトのジャンルだけ見ても、もっとあります。

上でも触れた一般的なカテゴリーです。

更に、一つの物語が複数のジャンルにまたがっている事が普通なので、実は非常に複雑です。

大多数の人が、物語の種類を聞かれると思い出すのは、これでしょう。

ですが、物語の構造学的には分けられている様で分けられていないカテゴライズ(仕分け方)なので、○○みたいな作品が作りたいから参考に同じジャンルの作品をいっぱい見ようという作り手が参考にしてはいけない別カテゴリーの作品を見てしまい、悲劇が起きます。

このブログでは、このジャンルも出てきますが、創作者が知っているべきカテゴリーをメインで扱います。

物語の構造

  • 家の中のモンスター
  • 金の羊毛
  • 魔法のランプ
  • 難題に直面した平凡な奴
  • 人生の節目
  • バディとの友情
  • なぜやったのか?
  • バカの勝利
  • 組織の中で
  • スーパーヒーロー

これは、物語を構造の種類で分類したものです。

『ブレイク・スナイダー(著)SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』

内に詳しい紹介がされています。

読まれた事の無い方からすると、構造の種類と聞いて意味が分からない所もあると思いますが、セーブザキャット内にある分かりやすい説明では「ジョーズとエイリアンは同じ構造の映画」と言う様な事が書かれています。

どちらもモンスターが襲ってくる映画ですが、実際に比べて見てみると共通点がドンドン見つかります。

これが、構造が同じ事によって起きる現象です。

全く別の映画なのに、同じ構造をしている。

これを知っているか知らないかによって、物語を創る上での有利不利の差が出来ます。

もちろん、知っているほど有利になるんです。

当ブログ内でも、率先して触れて、説明もしていく予定です。

と言うよりは、本家よりも詳しく解説していきます。

具体的には、分かりやすいように100種程度にまで構造のカテゴリーを分類していく予定です。

詳しくは物語カテゴリー一覧をご利用ください。

あわせて、カテゴリー別に様々な作品のカテゴライズも行っていますので、参考に見ようと思われた時の参考になると思います。

物語創作者が、○○が好きだから同じジャンルの作品をいっぱい見ようと思って見るべきジャンルやカテゴリーは、正にここです。

物語の類型について、記事「物語を132種類に分類する実践的で簡単な方法」を追加しました。

こちらも御覧いただければ幸いです。

まとめ

物語のモチーフや特徴毎の分類では、物語表現カテゴリー一覧が参考になりますが、構造的には全然違う作品が沢山混じっています。

なので、どちらかと言うと「アイディアが先にやられていないか」や「似た作品が無いか」とか「似た作品があるなら自作は何が新しいか」を確認する為に見ると創作者は良いかもしれません。

大事な考え方は、「物語の切り口」をあなた独自の視点で捉える事です。

あげた例が、新たな視点に気付く、きっかけになればと思います。

同時に、普段あなた自身がどの様な視点で物語を分類して見ているのか、認識してみてください。

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