最初に決める事とは?
まずは、物語を創る始点を、おさらいします。
あなたの書きたい物語を、ある種のマーケティング風に仮説を立て、「誰に」「何を」「どうやって」届けるかが決まっているとします。
あなたは、書きたい物語を抽象的なイメージやアイディアから、徐々に具体的な形に整えていく必要があります。
その際、何から具体化するかですが、「主人公」「行動」「世界」のどれかを具体的にする事で、次に具体的にする物が見えます。
主人公のキャラクター
- 主人公キャラクター設定
- 主人公に影響を与えるキャラクター設定
等
主人公の行動
- 物語の見せ場
- 葛藤や対立
- 目的や動機
等
主人公の所属する世界
- 世界観
- ルールや法則の設定
等
これら、どこかを始点にして、アイディアだった物語を徐々に具体化していきます。
キャラクターから作る人は、そのキャラクターを取り巻く世界や、そこでキャラクターが何をするかを考えます。
行動から考える人は、行動する為の世界や、それをするに相応しいキャラクターを考えます。
世界から考える人は、その環境に合った魅力的なキャラクターを考え、行動させます。
本当に最初に決めた方が良い事とは?
そこまで決まったのなら、次に決めた方が良い事が1つあります。
それは「物語上の目的」です。
これが決まる事で、テーマも明確になります。
すると、ログライン(その物語を1、2行で説明した文章)やプレミス(物語を1つの出来事として1文にまとめたもの)にまとめる事も容易になります。
これが無い、または見えないまま進めていく事は、目的地を決めずに旅に出る事と同義です。
旅慣れしていない人は、迷うでしょうし、悪い場合は、遭難してしまいます。
まとめ
「物語上の目的」を決める事は、簡単な様でいてやってみると、初めての時は、難しく感じると思います。
それは、物語の創作者側が実は、まだ明確に何を表現したいのかを決め切れていない場合に起きます。
あなたの物語は、「物語上の目的」が決まっているでしょうか?
目的が決まらない見えない場合、進む方向だけでも決めておくと段々と目的が見えてきます。