環境の内外とは?
これは、解決するべき問題が、主人公の所属環境の外にあるか内にあるかを表しています。
所属環境とは?
物語で描かれる主人公が所属する世界です。
例えば、主人公が家族の問題を解決する物語で、家庭を中心に描かれるのなら環境内の問題です。
これが、主人公が家族を敵対者から守る物語で、家庭を中心に描かれるのなら環境外の問題です。
所属環境という切り口
この所属環境は、あくまでも主人公を中心に決まります。
主人公が孤独なら、主人公の所属環境は自分自身のみかもしれません。
その場合、一見、物語が家族や社会を中心に描いている様でも、主人公の問題は所属環境の外からやってくる物として描かれるかもしれません。
主人公が孤独な原因が主人公自身にあって、問題も孤独の解消であれば、所属環境が自分自身のみでも環境内の問題を解決する物語になります。
主人公が社会的にも影響力がある場合、例えば大統領や王様の場合、国の問題に立ち向かうのであれば所属環境の内の問題となります。
主人公が星を守るヒーローならば、星の中の出来事全てが環境内の問題ですし、主人公が全知全能の創造神ならば、環境外の問題は起こりえない事になります。
問題の探し方
問題の所在は、その問題が「なぜ」起きているのかの追求によって見つける事ができます。
問題の原因となる始点が、環境の内と外のどちらにあるのかが見えてくると思います。
最後に変わるのは、主人公
問題の原因を特定しても、すぐに問題は解決出来ません。
多くの場合、解決出来ない理由は、主人公の何かが不足している事が問題となります。
それは、力であったり、認識であったり、些細な気付きである場合もあります。
ここで大事なのは、環境外の問題を解決したい時と、環境内の問題を解決したい時との違いです。
環境外の問題を解決する話は、所属環境が正しく、主人公にとって守りたい存在となります。
環境内の問題を解決する話は、所属環境が間違っていて、主人公は、変えたり壊してしまいたいと考えます。
スポーツもので、チーム存続の為に一致団結して優勝を目指したりするのは、所属環境がチームで、最初は弱く、拙くともチームが守りたい存在だから、存在になりえるから成立する物語となります。
これが、存続する価値を感じないチームならば、わざわざ勝利を目指す必要がありません。
まとめ
解決するべき問題は、内と外、どちらにありますか?
問題の所在を間違えると、主人公が行動しても問題が解決出来ない事があります。
まずは、問題が内と外どちらにあるか、線を引いてみましょう。
主となる問題が外にある場合、所属環境は守る価値がありますか?
主となる問題が内にある場合、その所属環境は、変えたり壊したくなる物ですか?