「ブレイブウィッチーズ第一話」を分析してみた

既存作品ザックリ分析

作品名:ブレイブウィッチーズ

形式:連続アニメ作品、第一話

長さ:24分(OPEDテーマソング含む)

公式サイト:http://w-witch.jp/

!注意!

この記事は、完全にネタばれを含んでいます。

主な想定読者

・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。

・分析作品を既に見た作品のファン。

・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。

 

分析で分かる事

物語のオチは、もちろん正確には分かりません。

分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。

 

「ブレイブウィッチーズ」を分析

主人公:雁淵(かりぶち)ひかり

導き手:雁淵孝美(姉)

対抗者:三隅美也

敵対者:ネウロイ

 

バックストーリー

1939年欧州

ネウロイと呼ばれる謎の侵略者が黒い雲から突如として現れ、人類に侵攻を始める。

人類は、対ネウロイ用新兵器(ストライカーユニット)を開発した。

ストライカーユニットを使用出来るのは、魔法力を持つウィッチと呼ばれる少女のみ。

世界各国から集められたウィッチだけで結成された連合軍第502統合戦闘航空団、ブレイブウィッチーズ。

ブレイブウィッチーズのネウロイとの戦い。

オープニングイメージ

1944年9月

扶桑皇国佐世保

早朝、巨大な電波塔に向かって一人の少女が走っている

 

扶桑皇国海軍針尾送信所

少女は、ここで働く父親に弁当を届けに来た。

施設の受信機が不調なのを、少女の父親が技師で修理したらしい。

父親が弁当を開くと、少女が走っていた為中身が全て右に寄っている

少女が職員と電波塔の話をしていると、電信が入り、第三航空戦隊が午後に入港するらしい。

第三航空戦隊には、少女の姉が所属している。

喜ぶ少女をよそに、寡黙な父親は何も言わず黙って偏った弁当を食べ始める。

 

悪い日常

少女は魔法の力で水面を蹴って入江の対岸まで渡る練習をするが失敗してしまう。

ずぶ濡れのまま家に帰り、母親に姉の帰還を知らせ、おにぎりを頬張ると、走れば乾くと着替えもせず、そのまま佐世保航空予備学校に走って登校する

学校では、対ネウロイ兵器を使う為、訓練中のウィッチ達が射撃や飛行の授業を受けている。

訓練中、少女は友達と姉の話をする。

姉の3ヶ月ぶりの帰還、姉が映画のモデルになる程の活躍、姉が佐世保の英雄と呼ばれ、少女は鼻が高い。

 

キーイベント

話を聞いていた鼻持ちならない同級生の三隅が少女を落ちこぼれだと馬鹿にしてくる。

三隅は言うだけの事はあって、上級生の課題となっている螺旋飛行を披露する。

対抗意識を燃やした少女ひかりは、捻りこみ飛行をしようとするがバランスを崩し失敗して、そのまま墜落してしまう。

ペナルティとして校庭20周を課せられる。

ひかりのもとに飛んできた三隅に、成績Fのあなたではウィッチ隊には入れないと嫌味を言われるが、ひかりは諦めていない。

校舎の窓から校長がひかりを見ている。

 

授業が終わると姉を迎えに、ひかりは再び走り出す

その姿に友人達は、桁外れのスタミナに驚きながらも、魔法力が弱い事を残念に思う。

 

メンターとの出会い

姉を見晴らしの良い崖の上で迎えていたら、誤って転落するが、しかし、ひかりはギリギリのところで姉に助けられる。

佐世保の英雄の帰還と言う事で、近所の人だろうか、人々が姉の帰宅を待っている所に、姉と一緒に高級車でひかりが家に帰宅

姉の歓迎会も落ち着き、ひかりは姉に、自分の宝物である姉の載った新聞記事のスクラップ集を見せる。

今日の新聞を見ると坂本少佐という人物の記事が載っている。

この坂本少佐とも姉は戦場を共にしたと聞くが、坂本少佐の写真に小さく写り込んでいる別の扶桑のウィッチらしき人物が何故か気になるひかり。

姉は、写り込んでいる扶桑のウィッチとは面識が無いらしい。

 

ひかりと姉は一緒に風呂へ。

姉の胸の下にある古傷が、ヒカリは英雄の証に見えカッコいいと憧れる。

姉はしばらくゆっくりするのかと思ったら、既に欧州配属の辞令を貰っている事を聞く。

 

翌朝。

ひかりが、日課の水面を蹴る練習をしている社のある入江。

姉の欧州行きに複雑な感情を抱いていると、姉が水面を蹴る手本とコツを伝授してくれる。

「足に水を感じる前に空中を蹴ってみて」

ヒカリは水面を蹴り、対岸を目指すが、結局前と同じ場所で水没してしまう。

惜しかったと姉には言ったが、ヒカリの表情は浮かない。

 

インサイディングイベント

学校の講堂で、学校から一名、欧州派遣をすると集会で言われる。

志願したのは、優等生の三隅と劣等性のひかりのみ。

3日後に選抜試験で、勝った方が欧州行きに。

 

家で報告すると、母親に反対される。

お前は姉とは違い、姉は特進するほどに優秀だったと言われる。

家を飛び出したひかりと追う姉。

ひかりは姉に自分の気持ちを話す。

実は、毎日走っていたのも水面を蹴って入江を渡ろうとしていたのも、優秀な姉がやっていたトレーニングメニューの真似で、姉に追いつきたい一心だったと。

試験に落ちたら諦めるが、何もしないで諦めたくない

ヒカリの気持ちを聞き、姉は応援する。

 

欧州派遣選抜試験当日

雲行きが怪しい。

試験内容は、決められたコースを早く飛ぶレース方式で、制限時間以内に早く帰って来た方だけが合格。

試験が始まり、同時に飛び立つひかりと三隅。

コーンや艦艇の隙間を縫うように飛んでいく。

優等生の三隅が圧倒的に有利で、ひかりは、ただ飛ぶのも安定しない。

 

天気が荒れてきて、嵐になり、コースのコンディションが悪くなる。

三隅はペースが落ちるが、ひかりは悪条件でも同じ様に飛べるという、高いスタミナを活かして追い付いて行く。

焦った三隅が視界が悪い中、飛行時の揚力を稼ぐ為に海面スレスレを飛んでいたら、突然、目の前に障害物が現れ、避ける為にバランスを崩す。

三隅を全力で追っていたひかりは避けきれず、二人とも墜落してしまう。

墜落の衝撃で、ひかりのストライカーユニットは脱げてしまう。

ひかりは海岸に落ちるが、三隅は運悪く水に落ち、激流の中で岩にしがみついていた。

目の前で水中に姿を消す三隅を見て、ひかりは三隅を助ける為に、激流の水面を蹴って三隅の所まで行き、引き上げて対岸まで渡りきる

命を救われた三隅はひかりを認め、感謝する。

様子を見に来た教官が上空からひかりと三隅を見守っていた。

結局、制限時間までに二人とも戻れず、欧州派遣選抜試験の合格者は、いない事になる。

 

早朝

日課のトレーニング兼父親へのお弁当配達。

この日は、ひかりは姉と一緒に走る

走りながら、試験で手ごたえを感じたひかりは、ウィッチを目指して更に頑張ると姉に語る。

姉は「待っている」と激励する。

父親のいる扶桑皇国海軍針尾送信所。

父親が弁当を開くと、またひかりが走っていた為中身が全て右に寄っている

電信が入り、海軍軍令部からひかりに、ひかりが欧州行きに合格した旨が伝えられる。

なぜか合格した事で急に理解できないひかりより先に、姉が合格の報を喜ぶ。

欧州に行く事が決まって喜びあう姉妹を、父親は優しい眼差しで見守り、偏った弁当を食べる。

 

敵の動き

新たなネウロイの巣が欧州に誕生し、不穏な気配

 

第一話終わり

 

現状の分析結果

コンセプト:魔法少女×第二次大戦時の戦闘機乗り

モチーフ:魔法、美少女、第二次世界大戦、戦闘機、パイロット、架空戦記

主人公のテーマ:凡人の努力は報われるか?

物語のメインテーマ:ネウロイを倒し戦争を終わらせられるか?

物語構造:旅物語

葛藤環境:ネウロイに侵略されている世界

主人公の動機:姉の様になりたい

欲求:所属

インサイディングイベントのきっかけ:憧れでもある姉からの応援

面白さ:リアリティ(ミリタリー)、予測不能(夢を叶えて立派なウィッチになれるのか?)、感情移入(憧れの存在に近づきたい、努力は報われるべき)

 

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※記事の内容は、訂正、追加、更新等する事があります。

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