既存作品ザックリ分析
形式:連続アニメ作品、第二話
長さ:23分(OPEDテーマソング含む)
公式サイト:http://vivid-strike.com/
!注意!
この記事は、完全にネタばれを含んでいます。
主な想定読者
・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。
・分析作品を既に見た作品のファン。
・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。
分析で分かる事
物語のオチは、もちろん正確には分かりません。
分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。
「ViVid Strike!」を分析
主人公(役割):フーカ・レヴェントン
導き手:アインハルト
敵対者:リンネ
協力者:ジムのみんな
オープニングイメージ
マンションの一室で目覚めるフーカ
時間は早朝の4時半
準備の時
広い洗面所で顔を洗うフーカ。
そこは会長自身の借りているマンションの一室で、ナカジマジムで世話になり始めて1週間が経った。
居候状態だが、アルバイト兼選手見習いとしてやっていく。
会長と相談し、仕事とトレーニングが両立できるシフトにしてもらっている。
一番にジムに行き、ジム中をピカピカにし、アインハルトが来たら一緒にロードワーク。
アインハルトとの交流。
無口だが、聞けばハッキリ言わないが教えてくれる。
ロードワークの休憩時間に構えや技を教わり、腕前が上がっていく。
毎日1000回。
ロードワークが終わったらマンションに一度戻り、シャワーで汗を流して、会長が作った朝食をアインハルトと会長と食べる。
アインハルトが学校へ行っている間、ジムの仕事をこなす。
午後になるとヴィヴィオ達が学校を終えて来る。
先輩選手達について、各種トレーニングをする。
ウォーミングアップが終わったらスパーリングや打ち込み。
夜まで練習すると、ジムの後片付けに戻り、仕事を終えて一人で帰宅。
そんな毎日で、前に進めているかは分からないが、集中しているといらない事で悩まないでいられる。
リンネと試合で戦う気なら強化モードを習得しないといけない。
お約束
強化モードと呼ばれる変身魔法で、成人前後の肉体年齢に変身できるという。
おちびさんと呼んできた先輩達が、次々と18歳ぐらいの姿に変身していく。
やり方が分からないが、魔法の制御を手伝ってもらいながら変身してみる。
体格は大きくなるが、服の制御が上手くいかず、フーカはその場で全裸になってしまう。
フーカの魔法力が大きく初心者だから起きた、良くある事故だという。
専用の変身デバイスを、そのうち用意してくれるらしい。
試練の時
リンネからの、ナカジマジムのランカーに対するリンネの試合観覧の誘い。
フーカも誘われ、行く事になりリンネとは喧嘩別れして一年ぶりの再会になる。
予習にリンネの試合を動画で見る。
リンネは、ランカー1位で圧倒的な戦績と実力。
力が単純に強く、何をしても必殺の威力。
勝者インタビューで、両親と死んだ祖父に報告。
他のインタビューで、引退試合の相手を圧倒的力で負かせておいて、相手の不調に救われたと言い、相手選手を泣かす。
フーカとリンネの喧嘩は、リンネの相手を思いやらない態度が原因。
第二話終わり
現状の分析結果
コンセプト:魔法少女(新規性)×総合格闘技(普遍性)
モチーフ:魔法、美少女、総合格闘技、大会、ジム、異世界
主人公のテーマ:お金や力よりも大切な物とは何か?
物語のメインテーマ:幼馴染と再び戦い、勝つ事が出来るか?
物語構造:所属環境の問題に向き合う物語。ここで言う所属環境は、フーカとリンネの二人の関係
葛藤環境:不公平な世の中と不遇な境遇
主人公の動機:過去の清算行動。負けて終わった喧嘩を乗り越えて先に行きたい
欲求:承認
面白さ:リアリティ(総合格闘技のジムやシステム)、予測不能(フーカは、リンネに勝てるのか?)、感情移入(力を持って変わってしまった大切な人がいるか? 魔法少女変身バンクのお約束)
ちなみに関連作品はこちら
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