「終末のイゼッタ第二話」を分析してみた

既存作品ザックリ分析

作品名:終末のイゼッタ

形式:連続アニメ作品、第二話

長さ:25分(OPEDテーマソング含む)

公式サイト:http://izetta.jp/

 

!注意!

この記事は、完全にネタばれを含んでいます。

 

主な想定読者

・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。

・分析作品を既に見た作品のファン。

・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。

 

分析で分かる事

物語のオチは、もちろん正確には分かりません。

分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。

 

「終末のイゼッタ」を分析

主人公(役割):イゼッタ

導き手:フィーネ

敵対者:ゲルマニア帝国

 

バックストーリー

世界情勢説明

オープニングイメージ

ゲルマニアの戦闘機がエイルシュタットを目指し、編隊を組んで飛んでいる。

イゼッタが落とした輸送機の最後の通信を聞いて、確認の為ルートを外れる。

 

ライフルを魔女の箒の様にしてイゼッタとフィーネは再会を喜んでいた。

フィーネは右腕に大怪我。

フィーネの指示で山を越えてエイルシュタットの砦に向かおうとすると、ゲルマニア戦闘機と遭遇する。

 

イゼッタは自分が見たゲルマニアの、町を焼き人々を殺す所業を思い出し、魔法が使える条件かを手の上の光を見て確認する。

フィーネを気遣いつつ、ゲルマニアの戦闘機を、祖母の言いつけを破って魔法で倒す事を決意する。

撃つなと命令を受けていたにも関わらず、戦闘機の一機が射撃してしまったのをきっかけに、時速400kmのドッグファイトが始まる。

イゼッタは、自分の指を噛み、魔法を込めた血を山肌の雪上に撒くと、血から光の槍が出現し戦闘機を串刺しにする。

目の前の光景に驚いた一機の戦闘機は、山肌に激突してしまう。

イゼッタは、おそらく初めて意識して人を殺してしまった事に罪悪感を感じる。

血の槍で更に一機落とし、山を越えた所で魔法の力が弱まる。

フィーネがイゼッタだけに手を汚させないと、乗っているライフルで戦闘機のプロペラを撃ち、最後の追手を撃退するが、戦闘機はグライダーの様に山の陰に消えていった。

戦闘を終え、魔法も使えなくなり、森に降りる。

イゼッタはフィーネの傷を応急処置して背負い、ライフルを捨てて砦に向かい歩き出す。

 

エイルシュタット首都、ランツブルッグ

病床の王と将軍が戦況を話し合っていた。

将軍は精神論を語るし、戦況も最悪なので伝説の白き魔女にでも縋りたい。

王の病状は、フィーネが語っていたのとは反対に、全く良く無い。

 

インサイディングイベント

砦を放棄したエイルシュタット兵士の一団が森を敗走している。

士気は低く、怪我人が多い。

森の茂みから少女の声。

フィーネを背負ったイゼッタが、運良くエイルシュタット軍と合流を果たす。

 

軍医にフィーネは治療して貰い、一命を取り留める。

わき腹の古傷を見て軍医が驚くと、イゼッタは自分のせいだと昔を思い出す。

 

イゼッタとフィーネの出会い。

フィーネに驚いたイゼッタは、池に落ちそうになり、助けようとしたフィーネ諸共落ちる。

魔法を使うイゼッタにフィーネは、他の人々とは違う反応をする。

イゼッタは自分を怖がらず、良い魔女だと言うフィーネに魅了される。

 

イゼッタは祖母と各地を放浪していた。

イゼッタの力が強過ぎ、幼いイゼッタが制御できないのが原因だった。

 

フィーネとイゼッタは、二人だけで会い、交流を深めていった。

フィーネのおかげで、自分と自分の力を少し好きになれた。

 

回想は終わり、イゼッタは軍医に傷を治療される。

空腹だが、フィーネが目覚めるまで食べられないと拒否し、軍医に友達なのかと聞かれると、恐れ多く命の恩人だと答える。

 

夜になるが、フィーネはまだ目覚めない。

隊長がフィーネを見舞いに来る。

イゼッタにフィーネは命をかける価値のある我々の希望だと語っていると、フィーネが目覚める。

 

周囲を警戒しながら、遺棄された館に陣地を移動する。

戦況は、敵がラッハ川まで来ていて、橋を落として時間稼ぎをしているが時間の問題。

フィーネと合流した部隊は孤立状態。

フィーネは、イゼッタによって助けられたのは奇跡だが、これ以上巻き込めないとイゼッタを逃そうとする。

嫌だと固辞するが、フィーネは、イゼッタを身分関係ない唯一の友達と語る。

イゼッタは、フィーネに生き残って欲しいと言われ、昔、わき腹の傷の事件を思い出す。

イゼッタは、フィーネに私の希望になってくれますかとお願いをする。

 

輸送機の墜落現場には、特務の二人が調査に。

ゲルマニア兵以外死体が無く、生き残っているなら本当に魔女かもと話していると、本部から緊急無線で、戦況が動き始めた知らせが入る。

 

イゼッタは、フィーネをまっすぐに見つめ、姫様の国は私が守りますと宣言する。

第一話終わり

 

現状の分析結果

コンセプト:架空戦記(WW2)×魔女

モチーフ:WW2、魔女、姫、ドイツ等の国々

主人公のテーマ:自己犠牲

物語のメインテーマ:イゼッタは、フィーネの為にエイルシュタットをゲルマニアから守れるのか?

物語構造:旅

葛藤環境:強国に攻め込まれる弱小国

主人公の動機:フィーネの為にエイルシュタットを守りたい

欲求:承認

面白さ:リアリティ(WW2)、予測不能(魔女、エイルシュタットは勝てるのか?)、感情移入(自分の国を守りたい、優秀な指導者に仕える、恩人との再会、恩返しをしたい)

 

BD

※記事の内容は、訂正、追加、更新等する事があります。

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