既存作品ザックリ分析
形式:連続アニメ作品、第三話
長さ:23分(OPEDテーマソング含む)
公式サイト:http://vivid-strike.com/
!注意!
この記事は、完全にネタばれを含んでいます。
主な想定読者
・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。
・分析作品を既に見た作品のファン。
・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。
分析で分かる事
物語のオチは、もちろん正確には分かりません。
分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。
「ViVid Strike!」を分析
主人公(役割):フーカ・レヴェントン
導き手:アインハルト
敵対者:リンネ
協力者:ジムのみんな
オープニングイメージ
ミッドチルダ南部9区アルテナ、ベルリネッタ邸
離れのトレーニングルームでリンネが筋トレに励んでいる。
シャワーで汗を流し、家族の待つテーブルで朝食。
家族仲は良く、家の中では笑顔。
祖父の肖像画に行ってきますと言い、迎えに来たコーチの車でミッドチルダ中央フォートロッドスタジアムへ向かうが、家を出ると既に笑顔は無い。
危機の時
フーカはジムのみんなと、リンネの試合観戦に。
リンネの試合は前座含み12試合の中のセミファイナル。
リンネは大手ジムの中で専属コーチ付きの別格選手。
実はアインハルト達もチームとしては、U15チャンピオンとランカーがいる強豪と分かる。
バーや食事付きのVIP待遇の部屋に通され、テンションが上がる中、ヴィヴィオがリンネが何のために格闘技をやっているのか疑問に思う。
フーカは、初めてリンネの動機に疑問を持つ。
リンネはロッカーで試合前のストレッチ。
コーチに呼び出され、ナカジマ会長に挨拶。
リンネのコーチとナカジマ会長は、選手育成方針が違い、対立関係にあるが、それは外野のノリらしい。
コーチはリンネがヴィヴィオに負け、リンネはもっと強くなった。
後でナカジマジムの面々にテレビクルーがインタビューしたいと言っていたと伝言。
リンネのコーチはナカジマ会長とプライベートでは仲良くしたいと言うが、別れ歩く顔には作り笑顔は無く無表情。
セミファイナル、ランカー8位キャリー選手とランカー1位リンネの対決。
二人が変身し、リングの上で対峙する。
しかし、リンネはナカジマジムの面々を目で探し、キャリーに意識を向けていない。
キャリーは格上のリンネにもやる気溢れているが、リンネはコーチに才能を見せ付ける様に言われ、クールに試合に挑む。
試合はリンネの圧勝に終わり、リンネのコーチは自分が正しい事を確信する。
リンネは、相手が挨拶をしてきた優しい人だから、壊さない様に倒したと語るが、名前で無くランクで呼び、良い試合には、ならなかったと相手を泣かせる。
リングにリンネが上がると、マイクパフォーマンスでナカジマジムに挑戦を申し込む。
ナカジマジムの面々は、挑戦を受け、その流れでフーカがナカジマジムに所属しリンネに勝ちたいと発言をする。
会場は新人の発言に笑いに包まれるが、リンネだけは笑っていない。
VIPルームを後にし、帰ろうと廊下を歩いていると、着替えたリンネがナカジマジムの面々を待っていた。
挑戦を受けてくれた事への感謝と、はめた事への謝罪。
ヴィヴィオがリンネになぜ強さを求めるのか聞く。
格闘家なら当たり前と誤魔化されるが、フーカがヴィヴィオが聞いている意味は違うと割り込む。
フーカに辛そうに戦うと言われ、リンネは学校で苛められた過去と死んだ祖父を思い出し、フーカに激昂する。
リンネは、フーカとは違い弱いと、フーカの首を片手で握りしめ動きを封じるが、フーカはアインハルトに教わった技でフーカの腕から逃れる。
フーカを、4年で変わったリンネに勝てる様にウィンターカップまでに仕上げるとアインハルトが良い、リンネはナカジマジム全員叩き潰すと宣言する。
第三話終わり
現状の分析結果
コンセプト:魔法少女(新規性)×総合格闘技(普遍性)
モチーフ:魔法、美少女、総合格闘技、大会、ジム、異世界
主人公のテーマ:お金や力よりも大切な物とは何か?
物語のメインテーマ:幼馴染と再び戦い、勝つ事が出来るか?
物語構造:所属環境の問題に向き合う物語。ここで言う所属環境は、フーカとリンネの二人の関係
葛藤環境:不公平な世の中と不遇な境遇
主人公の動機:過去の清算行動。負けて終わった喧嘩を乗り越えて先に行きたい
欲求:承認
面白さ:リアリティ(総合格闘技のジムやシステム)、予測不能(フーカは、リンネに勝てるのか?)、感情移入(力を持って変わってしまった大切な人がいるか? 魔法少女変身バンクのお約束、努力で才能に勝てるのか?)
ちなみに関連作品はこちら
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