「終末のイゼッタ第四話」を分析してみた

既存作品ザックリ分析

作品名:終末のイゼッタ

形式:連続アニメ作品、第四話

長さ:25分(OPEDテーマソング含む)

公式サイト:http://izetta.jp/

 

!注意!

この記事は、完全にネタばれを含んでいます。

 

主な想定読者

・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。

・分析作品を既に見た作品のファン。

・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。

 

分析で分かる事

物語のオチは、もちろん正確には分かりません。

分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。

 

「終末のイゼッタ」を分析

主人公(役割):イゼッタ

導き手:フィーネ

敵対者:ゲルマニア帝国

オープニングイメージ

崩御した王に対し、姫として、娘として悲しみを伝えるフィーネ

 

敵の動き

ゲルマニア帝都ノイエベルリン

陸軍中将が皇帝に敗走した報告をするが、皇帝は魔女の実在に喜ぶ。

中将は収容所所長に降格され、土地を没収されるが不満を言える訳も無く、誠心誠意努めると、場をさがる。

皇帝は計画を練り直さなければと、不敵な笑みを零す。

 

準備の時

目が覚めるとイゼッタは王城の豪華なベッドの上にいた。

フィーネの近衛兵ビアンカの話によると、昨夜にフィーネと王城に到着し、部屋に着いた途端に疲れから気を失う様に眠ってしまったらしい。

イゼッタは、私みたいな者が綺麗なベッドを汚してしまったと自身を卑下しつつ混乱するが、フィーネ付きのメイドのロッテが世話をしに現れ、エイルシュタットを救った英雄なのだから問題無いとイゼッタの服を脱がし、風呂に入れる。

国王崩御で喪に服しているのに明るいロッテは、フィーネがいつも通りと言っていたから明るく振る舞っている。

 

会議室では、崩御をフィーネの即位まで混乱を避ける為に伏せると決まり、話題はイゼッタの力の事になる。

風呂でロッテに頭を洗われているイゼッタは、ロッテに家族が救われた話をされ、人の為になれたと喜ぶ。

ロッテに魔法を見たいと言われ、ここでは出来ないと言うと近衛兵のビアンカが出し惜しむイゼッタを怪しむ。

ロッテがバランスを崩し、風呂場に飾ってあった像にもたれてしまい、像が倒れる。

倒れる像をイゼッタとビアンカが支えると、イゼッタの上に像が抱える水瓶がぶつかり怪我をする。

 

イゼッタの怪我に、ビアンカが自分の失態と言うが、フィーネは無事なら良いと言い、それよりもイゼッタが魔法を使わなかった事に心配がつのる。

 

フィーネはイゼッタを会議室に呼びだし、イゼッタに力を借りたいと正式に表明する。

それとは別に、水瓶や、飛ばずに徒歩でフィーネを運んだ事に疑問をぶつける。

イゼッタは、魔法はレイラインと呼ばれる場所の力を借りて使う物で、レイラインが無いと使えないと言う。

門外不出の秘密だが、自分が最後の一人なのでイゼッタは問題無いと言う。

魔法の使用制限に、魔法自体を秘密にしようと話も出るが、喧伝して、むしろ大きく見せようと言う事になり、弱点は知られなければ問題無いと言う事になる。

あらゆる手段を使って現代に蘇った白き魔女の神話を作る事になり、フィーネの家庭教師エルビラが宣伝の専門家と言う事で計画に加わる。

エルビラは、衣装をあつらえる為とイゼッタとフィーネの身体を弄り、イゼッタは赤面する。

 

レイライン調べの計画で、イゼッタはレイラインを調べる為に、現場に行くよりも伝説に出てくる古城の地下に魔女の秘密があるかもと祖母の言葉を思い出す。

イゼッタがビアンカと古城の地下に行くと、隠し扉が。

 

帰り道、ビアンカにフィーネへの忠誠の秘密を聞かれ、昔、村で火が出て、イゼッタの力が暴走しそうになった時、フィーネが身を呈して自分を守ってくれた過去があり、イゼッタはフィーネの笑顔に、この人の為なら何でもしようと誓ったと語る。

ビアンカは同志だとイゼッタを認め、今までの非礼を詫びる。

 

記者会見場、エルビラが呼んだ記者達に特ダネを保証すると挨拶して回る。

古城の地下、隠し部屋の天井には、レイラインの地図が描かれていた。

白き魔女の衣装に身を包むイゼッタと正装したフィーネ。

フィーネは、イゼッタにエイルシュタットの白き魔女の再来を宣伝すると、もう引き返せないと伝える。

本当にいいのかと問われ、祖母が言った白き魔女は裏切り者で、そうなってはいけないという言葉を思い出すが、イゼッタの決意は変わらない。

フィーネは、イゼッタに、どう報いれば良いのかと聞くと、死に場所で無く明日を見つめて生きる国を作ると言う言葉を聞いて、皆が明日を自由に願える国を作って欲しいと言う。

フィーネは、ただエイルシュタットが平穏と言うだけでは出来ないと言うと、イゼッタは、全力で手伝うので戦争を終わらせましょうとあっさり言う。

イゼッタの言葉に、フィーネは出来るかは分からないがこの身が潰えるまで願いを果たす為に力を尽くす事をイゼッタに誓うと言い、二人は手を繋いで隠し部屋を後にする。

第四話終わり

 

現状の分析結果

コンセプト:架空戦記(WW2)×魔女

モチーフ:WW2、魔女、姫、ドイツ等の国々

主人公のテーマ:自己犠牲

物語のメインテーマ:イゼッタは、フィーネの為にエイルシュタットをゲルマニアから守り、戦争を終わらせられるのか?

物語構造:旅

葛藤環境:強国に攻め込まれる弱小国

主人公の動機:フィーネの為にエイルシュタットを守りたい

欲求:承認

面白さ:リアリティ(WW2、情報戦)、予測不能(魔女、エイルシュタットは勝てるのか?)、感情移入(自分の国を守りたい、優秀な指導者に仕える、恩を返したい、身体を弄ばれるイゼッタ)

 

BD

※記事の内容は、訂正、追加、更新等する事があります。

スポンサーリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。