「終末のイゼッタ第五話」を分析してみた

既存作品ザックリ分析

作品名:終末のイゼッタ

形式:連続アニメ作品、第五話

長さ:25分(OPEDテーマソング含む)

公式サイト:http://izetta.jp/

 

!注意!

この記事は、完全にネタばれを含んでいます。

 

主な想定読者

・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。

・分析作品を既に見た作品のファン。

・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。

 

分析で分かる事

物語のオチは、もちろん正確には分かりません。

分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。

 

「終末のイゼッタ」を分析

主人公(役割):イゼッタ

導き手:フィーネ

敵対者:ゲルマニア帝国

オープニングイメージ

旧王城、戴冠式。

フィーネは父を継ぎ、カメラのシャッターと歓声に歓迎される。

 

ミッドポイント、敵の動き

フィーネの演説に合わせ、イゼッタが公衆の面前に登場。

魔法で剣を操り、城の石柱を切って見せる。

ライフルに跨って飛んで見せ、戦闘機と戦車を倒した圧倒的力を誇示し、フィーネを抱え宣伝する。

 

エイルシュタットの白き魔女は、新聞で世界中に情報が広まり、ノイエベルリンでは、特務のベルクマンは魔女は本物と言い、ゲルマニア皇帝が新聞を片手にイゼッタが欲しいと喜ぶ。

盲目の側近エリオットが、本来の目的を忘れない様に皇帝に釘をさす。

同盟国ロムルス連邦との回廊確保によって、物資人員移動を円滑にする事が最優先。

皇帝は、言う通りと言い、エイルシュタットを落とし同時に魔女を手に入れる策が要る。

ベルクマンは、敵の次の手を見てからで判断は良いのではないかと言う。

喧伝したのだから、間をおかずに仕掛けてくる筈と言っているそばから、兵士から緊急入電の報告が入り、イゼッタに奇襲を受けている事を聞いて、読みの当たったベルクマンに皇帝は喜ぶ。

 

ライフルに跨ったイゼッタは湖畔のゲール軍に、魔法で操った突撃槍を翼状に展開させて襲来し、次々と殲滅していく。

魔法を込めた銃弾は、一発で複数の車両を貫通して破壊しつくしていく。

上空には記者を満載した飛行機と、追加の剣を満載した飛行機の部隊が飛んでいる。

ゲール空軍が近づいて来ても、イゼッタの剣の有効射程の方が長く正確で、ゲールの戦闘機は簡単に落とされていく。

たった一人で戦場を支配するイゼッタを、各国の記者は大げさに書き立て、同盟諸国が喝采する。

 

バー。

特務のリッケルトは、大隊を師団と書かれたり、面白くないが、ベルクマンは冷静に分析していた。

イゼッタを逃してしまった事が悔やまれるが、皇帝は状況を楽しんでいるし、特務は人員と予算が潤沢に与えられる様になり、ベルクマンも楽しそう。

ベルクマンに呼び出されたバスラー大尉が、イゼッタに落とされた当事者としてベルクマンに見た事を聞かれる。

バスラーの答えを気に入ったベルクマンは、バスラーを特務に引き抜く。

魔女狩りの為に。

 

ベルクマンは、魔女の力が万能では無い事に気付いていた。

バスラーと魔女が戦ってから、飛んで数分の距離のケネンベルクに現れたのが2日後で、戦いが始まってからというタイムラグ。

そして、本当に万能なら皇帝陛下を殺せば戦争に決着がつく。

もっと言うと、万能の力を持っているなら、魔女が世界の支配者になっていても不思議ではない。

以上の事から、魔女の力は万能ではない、つまり制限か弱点が存在する筈である。

と言うのだ。

自分達が動くのは、上層部のお歴々が痺れを切らして皇帝に攻撃具申をする筈なので、その後により多い情報を持って動き出す方針だという。

 

フィーネは椅子に深く座り、一服の息を吐いた。

エイルシュタットの目論んだ喧伝戦略は概ね予定通りで、魔女の存在が信じられ始めていた。

シュナイダーは、仕掛ける側でありながらも、なぜ皆がおとぎ話の様な事を信じるのか疑問に思っていた。

フィーネは、ゲルマニアが世界共通の強大な敵で、それをたった一人の少女に良い様にやられる事は、たとえ作り話でも痛快だし、事実なら拍手喝さいで、ジークはそこまで計算しての喧伝を行ったと語る。

褒められるべきはイゼッタだと言うが、イゼッタは言われた通りに動いているだけでお役に立てたのなら嬉しいと謙遜する。

話は移り、魔法の力を使えない範囲が思った以上に広い事をシュナイダーがぼやく。

謝るイゼッタに責めている訳ではないと弁解する。

ヴァルマー首相が、喧伝では弱点が悟られずに今まで来たのだから、ゲールも迂闊に手出しできなくなるのでは?と言うと、電話がかかってくる。

電話に出たエルヴィラは、ゲールが進軍を開始したと伝える。

場所は、べアル峠で、そこは地図上では魔法が使えない場所だった。

しかし、実は既に作戦は考えられていて、問題は、作戦が成功し、この窮地を乗り越えるのが今後の戦い最大の分かれ目となる事だと言う。

 

谷を進軍するゲール軍。

指揮官は鋼鉄の兵器のみを信じて進めと檄を飛ばす。

防衛しているエイルシュタット兵は、被害が出る前に早々と戦線を後退し、シュナイダーは崖の上で馬上から事態を不安そうに見守っている。

ヨナスは仲間にイゼッタが来れば勝てると語るが、それを仲間の兵士の一人が黙って聞いている。

 

作戦本部のテント。

フィーネ達の読みでは、ロムルス連邦との道を壊さない為に空爆で無く地上部隊での殲滅をゲールは考えて進軍してくる筈なので、首都に迫られる前に地上部隊を撃退しなければならない。

作戦には、フィーネの家に建国以前より仕える近衛部隊を総動員して行う。

フィーネへの忠誠心から、決して秘密を漏らさないと言う。

近衛の一人がイゼッタに変装しているが、それを見てイゼッタがお願いを申し出る。

 

作戦が開始されると、戦闘機にワイヤーで引かれたイゼッタ人形が山の上の落下地点に落とされる。

作戦通り、敵も味方も落下地点から現れたイゼッタは、飛んできたと錯覚する。

イゼッタは胸に仕込んだマイクでゲールに降伏しろと言う。

イゼッタを撃とうとゲール兵達が銃を構えると、近衛部隊が消音装置をつけたスナイパーライフルで銃だけを撃ち落としていく。

音も無く、イゼッタのジェスチャーで銃を地に落とされたゲール兵は、攻撃の手を強めるが、イゼッタの合図と共に、ゲール兵頭上の山が崩れてそこにいた部隊を生き埋めにしてしまった。

 

作戦が終わると、力が抜けたイゼッタは銃を支えにその場にへたり込んでしまった。

ビアンカは、先程まで大見栄を切っていた人物と同じとは思えないと笑う。

イゼッタは、みんなの為だから頑張れたと言い、ビアンカや他の近衛と共に心配するフィーネの所に戻る。

 

その頃、ベアル峠での大敗の報告を聞いてベルクマンは、弱点の存在を確信していた。

既にスパイを送り込んでいるとプロフィール書類を見ると、そこにはイゼッタの事を嬉しそうに話すヨナスの言葉に関心を持っていた兵士の写真があった。

スパイの兵士は、ヨナスを探していた。

水汲みをしていたヨナスは、家族の写真を誤って川に落としてしまい、意図せず川を少し下ってしまう。

すると、そこには口論するシュナイダーとジークの姿が。

ジークが古い坑道に爆薬を仕掛けさせ、イゼッタの合図で爆発させて山を崩したと語ると、シュナイダーは、無防備なイゼッタを敵前に晒した事を怒っていた。

ジークは、その点も元の作戦では抜かりなかったが、イゼッタ本人の意向で本来身代わりになる近衛で無く本人が出る事となった。

イゼッタは、写真とかとられるかもしれないしと理由も言うが、それ以上に頑固さにフィーネが折れて許可してしまったと言う。

ヨナスが物音をたてた。

ジークは銃を抜くと、装弾してヨナスの隠れていた場所に走る。

シュナイダーは、ジークの行動に驚く。

ジークが川に着くと、そこに人影は無いが、誰かの家族写真が枝にひっかかりその場に浮いていた。

 

第五話終わり

 

現状の分析結果

コンセプト:架空戦記(WW2)×魔女

モチーフ:WW2、魔女、姫、ドイツ等の国々

主人公のテーマ:自己犠牲

物語のメインテーマ:イゼッタは、フィーネの為にエイルシュタットをゲルマニアから守り、戦争を終わらせられるのか?

物語構造:旅

葛藤環境:強国に攻め込まれる弱小国

主人公の動機:フィーネの為にエイルシュタットを守りたい

欲求:承認

面白さ:リアリティ(WW2、情報戦)、予測不能(魔女、弱点をどうフォローするのか?)、感情移入(自分の国を守りたい、優秀な指導者に仕える、恩を返したい)

 

BD

※記事の内容は、訂正、追加、更新等する事があります。

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