「終末のイゼッタ第十二話」を分析してみた

既存作品ザックリ分析

作品名:終末のイゼッタ

形式:連続アニメ作品、第十二話

長さ:25分(OPEDテーマソング含む)

公式サイト:http://izetta.jp/

 

!注意!

この記事は、完全にネタばれを含んでいます。

 

主な想定読者

・分析作品から、物語の型を学ぼうと思う創作者で、その中でも、脚本術等を、好きな作品で学びたい人。

・分析作品を既に見た作品のファン。

・分析作品を見る予定は無いが、単純に内容を知りたい人。

 

分析で分かる事

物語のオチは、もちろん正確には分かりません。

分析によって分かるのは、主な物語の構造や、各要素の役割です。

 

「終末のイゼッタ」を分析

主人公(役割):イゼッタ

導き手:フィーネ

敵対者:ゲルマニア帝国

オープニングイメージ

ゲールのミサイル

進む発射準備

ゾフィと対峙するイゼッタ。

イゼッタの胸の魔石を見て、ゾフィは私も大概馬鹿だったけど、あんたも相当よと語りかける。

イゼッタは、私は誓ったんです。どんな事をしてもエイルシュタットを守るってと答える。

ゾフィは、イゼッタに昔の自分を重ね、それがどれだけ愚かなのか教えてあげると動きを見せる。

せきを切った様にゲールの集中砲火がイゼッタを襲う。

イゼッタは八本の剣を組み合わせて盾にしてしのぎ切る。

同じ頃、バスラーに見つかったフィーネ達は、ビアンカがバスラーに銃を向けて作った隙をついて検問を強行突破していた。

 

最終決戦

無傷のイゼッタにゲール軍は驚くが、ゾフィはそうでなくっちゃと不敵な笑みを浮かべる。

会議場に向かうフィーネ達を乗せた車は、ゲールのトラックに行く手を阻まれる。

車から飛び降り、徒歩で向かう事になるが、混乱に乗じてベルクマンは、成功を祈っているよと言い残して姿を消す。

会議場では、ゲール主導で会議が始まる。

 

ゾフィとゲール空軍を相手にするイゼッタ。

ミサイル発射阻止を狙うイゼッタに、ゾフィは執拗に襲いかかる。

その場で生成したエクセニウムを投げつけ、味方であるゲールの戦闘機や戦車を投げつけてイゼッタを追い詰めようとするが、ギリギリでかわしながらイゼッタはそれらに触れていき、操作権を奪って対応していく。

エクセニウムを多数生成してイゼッタに投げつけるゾフィにイゼッタは、ミサイルに近づけないと苦戦する。

ベルクマンの言葉を思い出し、ゾフィをミサイルから引き離す為に逃げる様に見せかける。

魔女たちの速度は音速の壁を超え、二人を見失ったゲールは、胸にエクセニウムを埋めこまれた未起動のゾフィのクローンでミサイルの点火を試みる。

ルーゲンバッハにまで移動したイゼッタとゾフィの情報が、ヴェストリア会議開始の知らせと共にオットーに届く。

オットーは、世界を手に出来ると喜ぶ。

ヴェストリア会議では、各国の外務大臣や代表者がエクセニウム搭載ミサイルの威力を映写機で見せられ、キノコ雲に唖然としていた。

こんな動画信じられないと一人が声をあげると、その為に集まって貰ったとゲールの役人は語り、まもなくランツブルックに試作品が実際に投下されると言う。

一つの国家が瞬時にこの世から消滅する様を見る事が、会議の目的。

会議場近くにまで来たフィーネ、ビアンカ、ジーク。

行く手にゲール兵がいて進めない。

ジークは囮になると言い、世界をこの様な状態にした責任を取る為、成すべき事をすると決意を表す。

フィーネは決意を受け取り、ジークに頼む。

ジークはわざとゲール兵の前に出て、おびき寄せる。

その隙に隠れていたフィーネとビアンカは、会議場へと向かう。

追われるジークは、逃げる先にいたゲール兵を撃とうと銃を構える。

しかし、ゲール兵の顔がヨナスと同じに見える。

ジークは撃てずに、ヨナスに撃ち殺される。

しかし、ジークがヨナスと見間違えたゲール兵は、眼鏡をかけているだけの似ても似つかない若者だった。

その頃、せっせと逃げる支度をするベルクマン。

川底に隠していた鞄を回収し、小舟に乗っている。

パスポートを確認していると、そこに追って来たバスラーが銃を構えて立っていた。

裏切ったベルクマンに、バスラーは何をしたいのか聞く。

ベルクマンは、種をまいただけだよ。エイルシュタットが勝てば生き残る確立があがると答える。

その答えに、バスラーは、自分さえ良ければいいのか問う。

ベルクマンは当たり前だろうと答え、バスラーは怒りの表情を浮かべる。

バスラーは、大事な誰かを守る為に戦って死んでいった戦友達がいて、そう出来るのが人間だろとベルクマンに問いかける。

リッケルトは、ベルクマンが国の為に戦っていると信じていたと語りかけ続ける。

ベルクマンは、馬鹿にした様な顔で、ああ、だから彼は死んだんだなと答えると、バスラーは激昂して引き金をひく。

会議場

ゲールに、議定書へのサインを求められる代表たち。

そこに辿り着いたフィーネ。

イゼッタとゾフィの戦いが終わるまで決断するなと首脳たちを止める事に成功する。

招待されていないと締め出されそうになるが、私こそが当事者だと言うフィーネに、首脳達はここぞとばかりに話を聞きたいと援護する。

フィーネは、イゼッタが魔石を使って戦っている事を言うと、代表者達は喜ぶ。

しかし、アトランタ合衆国のスタンリーだけは、ゾフィを倒せ、ゲールを退けたとしても、魔女の存在がある限り問題は解決しないと問題提起する。

 

ミサイル発射場、工廠の所長がクローンを使ってミサイル発射準備を進めている。

 

イゼッタとゾフィは、街中で列車を鞭にしたり、エクセニウムを生成したりと戦いが繰り広げられていた。

イゼッタは、ゾフィに本物の白き魔女なのに、どうしてそこまでエイルシュタットを憎んでいるのか聞く。

ゾフィの口から語られたのは、本当に裏切ったのは王妃では無く、愛していたマティアス王子だったと衝撃の事実を告げられる。

マティアスは、教皇庁によってエイルシュタットが異端の国として攻撃される危険があり、マティアスが生きていれば教皇庁を押さえる事も出来るが、死んだらゾフィを殺す様に王妃に遺言を残していた。

ゾフィは、自分よりも国を選んだ、王子に裏切られた憎しみに身を焦がし、エイルシュタットを滅ぼす為にイゼッタに攻撃を再開する。

エクセニウムの爆発の衝撃でイゼッタは、エッフェル塔に当たる。

エッフェル塔も崩れ落ちるが、イゼッタは崩れるエッフェル塔を魔力で支える。

イゼッタは、マティアスもきっとゾフィを愛していて辛かったが、大公としての義務を果たした結果の苦渋の選択だった筈で、フィーネも大勢の為に、たった一人にこだわっちゃダメだと知っている。

だから、イゼッタは自分の全てをフィーネにあげられるとエッフェル塔をゾフィに投げつける。

エッフェル塔をゾフィは爆破し、バラバラにする。

イゼッタは、フィーネの夢が私の命で叶うなら、笑って火炙りにだってなれますとゾフィに言うと、ゾフィは何も知らない小娘がと激情のまま襲いかかる。

その頃、ミサイルは発射され、ランツブルックに向かう。

会議場では、アトランタのスタンリーが魔女の存在を恐れて国民が割れ、大陸出兵が出来ないでいると語る。

フィーネは、今日この時を持って魔法と魔女の戦いは終わりを告げる事を宣言する。

 

海上でエクセニウムをぶつけ合うイゼッタとゾフィ。

イゼッタは、魔力を急激に集め始める。

対抗せざるを得ないゾフィは、死を覚悟して同じ様に魔力を集める。

二人の頭上には、巨大な魔力の球体が出来上がっていく。

フィーネは語る。

イゼッタは、大陸にあるレイラインと呼ばれる魔力の流れを全て吸い上げ、ゾフィを倒し、魔力自体を消費して消失させると言う。

イゼッタとも面識のあるブリタニア外務大臣のレッドフォードは、イゼッタの身体が無事で済まないのではないか心配する。

 

フィーネは、アルプスの頂上での事を思い出す。

イゼッタは、自分は死ぬかもしれないが、それでも欲しい物がある。

それは誰もが明日を選べて、フィーネが笑顔でいられる世界だという。

魔女の力がある限り魔女としてしか生きられない。

イゼッタはフィーネに命じる事を頼む。

フィーネの魔女として戦い、全てを終わらせる事を。

フィーネは、涙を浮かべて嫌だと呟く。

いっぱい考えたが他に何も思いつかなかったと語るイゼッタの顔は、既に覚悟が決まり、穏やか。

フィーネは涙を零しながら、イゼッタに命じた。

 

イゼッタは、世界最後の魔女になり、同時に魔力を使った兵器が使用不能になる。

その事にゲールは動揺し、各国代表達は議定書へのサインを考え直す。

全ての魔力を集める事で、エクセニウムが蒸発し、ゾフィのクローンもミサイルも無効化されていく。

全ての魔力が一ヵ所に集まり、イゼッタとゾフィのエクセニウム球が接触すると、巨大な反応が起きる。

反応の中心、イゼッタは、私、幸せだよ、こうして、笑って終われるから、ね、フィーネ。と魔力の消失を見届ける。

ゾフィはクローン体がもたず、力尽きる。

全ての魔力は、爆発を起こさず、宇宙へと放出され、巨大な光の柱となる。

人々は、光の柱を見る。

フィーネだけは、イゼッタの犠牲に号泣する。

オットーは、魔法が消えた事を知らされ、持っていたグラスを壊す。

しかし、良い座興だったと切り替え、頼りになるのは鋼鉄と血かとワインで真赤になった手を見る。

また、新たな楽しみが出来たと言うものだと言う。

 

エンディング

ロッテ独白。

その日を境に、戦況は一変。

1941年3月3日、アトランタ合衆国は約束通り大上陸作戦を開始。

ゲールと不可侵条約を結んでいたボルガ連邦もゲールへと侵攻。

テルミドール、ベネルクス三国奪還、ゲールは徐々に追い詰められていった。

 

戦い続けるバスラーは、たった一機で戦場へ。

 

1941年12月1日、ノイエベルリン

オットーの部屋から銃声。

陛下が、御身を処されました。そう言って血まみれのエリオットが出て来る。

 

ロッテ独白

こうして、戦争は終わりました。

フィーネとイゼッタがいなければ、戦争はもっと拡大して、あと何年も続いたのではないかと言われている。

エルヴィラがジークの執務室で寂しそうにしている。

自由の女神の見える場所、右目を失ったベルクマンはアトランタ合衆国で、再び暗躍を始める。

これで、ずっと平和になるのかフィーネに聞いた事がある。

フィーネは、いつかまたどこかで戦火が交えられる事になるだろうと語る。

それでもフィーネは歩みを止めるつもりは無い。

フィーネは、皆が明日を選べる世界を作ると約束したと語る。

 

3年後

森を歩くフィーネ。

その先には、池のほとりの家。

池は、フィーネがイゼッタと出会った場所。

家には、フィーネの犬と、ロッテ、それと車椅子に乗る人。

犬はフィーネの気配に気付き、ロッテに来客を知らせる。

犬がフィーネを迎えに外に。

ロッテは車椅子を押して、フィーネを迎えに行く。

車椅子に乗せられた人物の顔は写らない。

だが、髪が赤い。

車椅子の人物は、一度ロッテの方を見てから、フィーネを見る。

 

ロッテは思う。

現代に現れた白き魔女の物語は、きっと世界中のみんなに何かを残したって。

 

第十二話終わり

現状の分析結果

コンセプト:架空戦記(WW2)×魔女

モチーフ:WW2、魔女、姫、ドイツ等の国々

主人公のテーマ:自己犠牲

物語のメインテーマ:イゼッタは、フィーネの為にエイルシュタットをゲルマニアから守り、戦争を終わらせられるのか?

物語構造:旅

葛藤環境:強国に攻め込まれる弱小国

主人公の動機:フィーネの為にエイルシュタットを守りたい

欲求:承認

面白さ:リアリティ(WW2、情報戦)、予測不能(イゼッタの計画、生還)、感情移入(自分の国を守りたい、優秀な指導者に仕える、恩を返したい、友達の辛い姿を見ていられない)

 

BD

※記事の内容は、訂正、追加、更新等する事があります。

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