シナリオの書き方「ifの旅物語」の脚本構造を紹介!もしもの世界に旅立とう!

「ifの旅物語」とは?

ここでは「ifの旅」をテーマにした物語の解説をします。

もしもの世界を旅する物語です。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「特別な力によって、成長の旅をする物語」となります。 

目次

  1. 解説
  2. 必須要素
  3. 該当作品

  

 

解説

ifの旅とは?

まず、そもそも「ifの旅」とは、ここでは何を指すのでしょうか?

この記事では「特別な力によって、もしもを体験する旅」となります。

 

旅立ちは突然訪れる

このタイプの物語の主人公は、基本的に物語冒頭では、いたって平凡。

ですが、性格は傲慢だったり、プライドが高かったりと、自尊心が高い人物が多いです。

主人公の旅立ちの時は、意図せずして訪れます。

旅立ちの原因となる特別な力には、様々な物がありますが、最もスタンダードな物は時間を操る力になります。

なぜ時間操作がスタンダードかと言うと、if(もし)を体験する最も手っ取り早い方法が、時間を戻す事だからです。

つまり主人公は「もしあの時こうしていたら、どうなっただろうか?」を、特別な力によって体験していくのです。

お決まりのルール

この物語の主人公は、特別な力によって「もしも」の世界を旅する中で、その世界のルールを学んでいきます。

映画「恋はデジャヴ」では、決まった時間が来たら、記憶はそのままに決まった時間と場所に戻されます。

その世界の中で、同じ一日を延々と繰り返す中で主人公は「もしも」を体験し続けます。

映画「素晴らしき哉人生」では、終盤で主人公は自暴自棄になっていた所で、守護天使によって「もしも自分がいなかったら」の世界を見に行かされます。

映画「バックトゥザフューチャー」では、タイムマシンによって自分が生まれるよりも過去に飛ばされ、若い頃の両親と出会ってしまいます。

これら物語では、主人公が持つ最大の武器は、主人公だけが知っている「このタイミングで自分が行動すればどうなるか」と言う経験と、「未来の知識」を持っている事です。

これによって、最初は状況に戸惑い、失敗を重ね、ひ弱にさえ見えた主人公が、最後には少し先とはいえ未来を知り、正しい行動をしていく存在に育っていきます。

 

主人公は条件を満たすまで戻れない

この形式の物語では、多くの場合「if の旅」を終わらせる条件を満たす為に主人公は行動します。

中には、全ては神の起こした奇跡で全てを片付ける話もありますが、その場合でも旅が終わるには条件があります。

神の軌跡の場合は、神が望む行動をとれた時が旅の終わりです。

より良い人間に変わり、愛を手に入れた時に時間が前へと進み始めます。

旅の原因が神の軌跡ではない場合は、原因となった特別な力によってのみ、時間が前に進み始めます。

映画「バックトゥザフューチャー」では、タイムマシンがif の旅の原因なので、未来に帰るためにタイムマシンを動かすエネルギーの確保が条件の一つとなります。

もう一つは、主人公の介入によって両親の出会いと言う過去が変わってしまい、主人公が生まれない未来になる事を防ぐ事も条件に入ります。

映画「ジュマンジ」では、魔法の双六をプレイ中と言う変わったif の世界に飛び込み、主人公達は死ぬかもしれない危険な双六をクリアまでプレイしないといけません。

同じ流れを別の行動で

この物語では、本来はこうなる筈だったを最初に提示します。

「あのキャラクターが、あの時ああしたから、今はこうだ」

を分かりやすく、まず見せるのです。

それによってif の旅の中で、主人公が今までの流れとは違う行動の選択をする事によって、効果的に主人公の努力と成長が目に見えて伝わります。

「主人公が、あの時ああしなかったから、今回はこうなった」

を見せるのです。

 

仲間と敵

この形式の物語では、主人公の状況を分かってくれる仲間が一人は出来ます。

多くの場合、その仲間が誰にも言っていない秘密を主人公が事前に共有する事で、それを仲間に明かす事でif の旅をしている事を信じて貰い、真の仲間となります。

敵が出てくる場合、その敵はifの旅の事など全く知らないまま終わるのが普通のパターンです。

主人公のifの旅を執拗に邪魔してきますが、どんなに嫌な人物でも大抵生き延びます。

この旅の目的が敵を倒す事ではない為、主人公の旅の終わりの条件が満たされる直前で、大抵の敵は自分がなぜ負けたのか分からないまま敗北しているか、二度と主人公と関わらなくなります。

 

フィナーレに待つ最後の試練 

主人公が旅を終わらせる条件を満たし、旅を終えると、最良の変化を選んだ状態で時間が正しく動き始めます。

主人公は戻ってきた世界で、最後の試練を受けます。

それは、ifの旅に出る前だったら自尊心が傷つく事が怖くて出来なかった様な、些細だけど勇気が必要な事です。

最後に、主人公は自尊心よりも、謙虚さ、賢明さ、正直さ等を身に着けた事を行動によって証明し、主人公が試練を乗り越えた時、物語は感動のフィナーレを迎えます。

ifの旅によって、主人公はより良い人間に成長したのです。

 

まとめ

以上、ifの旅の物語とは、特別な力を通して、主人公がもしもの世界を旅する事で成長する物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、主人公が経験するifの旅の中で、出会う人々からの影響を受けて成長していく変化の過程です。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

特別な力

  • 魔法の力のルール
  • 叶えたい願い
  • 魔法の力を知る協力者
  • 魔法の力無しで叶える本当の願い

成長の旅

  • 旅の目的
  • 目的を同じくする仲間の存在
  • 大事なのは成長の過程で、真の報酬は仲間

 

「ifの旅物語」該当作品

地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

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