シナリオの書き方「クライムサクセスストーリー」の脚本構造を紹介!犯罪は楽しい?

「クライムサクセスストーリー」とは?

ここでは「法に触れる成功」をテーマにした物語を解説します。

平たく言えば、犯罪で大儲けする物語です。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「人生の岐路に立って、成長の旅をする物語」となります。

目次

  1. 解説
  2. 必須要素
  3. 該当作品

解説

法に触れる成功って?

まず「法に触れる成功」とは、どの様な成功を指すのか?

上でも触れましたが、この記事では「犯罪となる行為を通して、莫大な金銭を稼ぐ行為」として解説していきます。

例えば、違法な薬物や武器の売買、密輸、密造、詐欺等です。

 

主人公も最初は一般人だった

このタイプの物語の主人公は、最初から犯罪者である訳ではありません。

最初は、どちらかと言えば平凡と言うよりは冴えない人物である場合が多いです。

共通しているのは、物語冒頭で金が無い事と、心の中で少しぐらいならば犯罪に手を染めても引き返せると思っている事です。

きっかけとなる出来事

大抵、主人公が道を踏み外すきっかけを与えるのは、犯罪の師匠との出会いです。

以前から犯罪に手を染めていたり、犯罪に流用できる技能を持っていて、一定の成功を収めている人物と出会う事が第一歩なんです。

犯罪の師匠は、主人公に対して距離を保ちつつも、友好的に犯罪の手ほどきをしてくれます。

と言うのも、犯罪の師匠が主人公に犯罪の手ほどきをするのは、自分が成功したり儲ける為の手駒が欲しい場合が多く、師匠としては自分の為に手ほどきをしているので、犯罪を仕込まれた主人公はすぐに一流の犯罪技術を手に入れる事になります。

映画「バリーシール」では、パイロットの傍ら密輸をしていた主人公がCIAに脅される形でスパイになり、スパイ先で麻薬カルテルにも脅されてカルテルの運び屋にもなり、CIAとカルテルのノウハウをフル活用してスパイをすると同時に麻薬の運び屋をする事になります。

犯罪に精通している師匠と出会う事で、主人公は比較的(あくまでも比較的)安全に犯罪に手を染める事が出来るのです。

犯罪は儲かる

主人公は師匠の教えや命令に従い、最初の仕事を終えます。

そして、気付きます。

自分が手を染めた犯罪は、今までの様に真面目に働く何十倍、何百倍も効率的に稼ぐことが出来る事に。

一度、成功と大金を手にした主人公は、もう戻れません。

更に効率的に、もっと成功を

主人公は、ここまでやったら後は同じと言わんばかりに、犯罪の規模を大きくします。

すぐにある程度までは一人でも稼げるようになりますが、それで満足しません。

共犯者となる部下を増やし、機材に投資し、金に物を言わせて必要な物を買い集め、金に釣られて優秀な人材は更に集まり、短い期間で組織は大きく成長していきます。

ほんの少しのズルや、軽い気持ちから始まった犯罪行為だったのに、一度大きく転がり始めただけで巨大な犯罪組織に成長してしまうのです。

目立ち過ぎた代償

早くも主人公は、成功者に上り詰めました。

主人公の組織は犯罪によって金を稼ぎ続け、使い切れない金が入ってくることで主人公は贅沢三昧を始めます。

ですが、ここで大きな問題が発生します。

派手に稼ぎ過ぎたため、主人公の犯罪によって見過ごせないレベルの被害が世の中で出始めていたのです。

最初、主人公が師匠に教わって犯した罪には、少ししか被害者がいませんでした。

更に、主人公は自分の罪を正当化しています。

他のみんなもやっている、脅されて仕方なく、被害者は金持ちで痛くもかゆくもない筈、そうやって自分の罪の意識を和らげて始めました。

しかし、気付いてみれば犯罪の規模は大きくなり、知らぬ間に出している被害者の数は正当化できるレベルではありません。

大成功した主人公は罪悪感も悪気も無いまま、正真正銘の大犯罪者にもなっていたのです。

追ってくる怖い人たち

主人公は、目を付けられます。

もちろん、警察やFBIと言った凶悪犯罪と戦う正義の味方にです。

軽い気持ちで始めたとしても、今では大犯罪者ですから追われて当然です。

次第に追い詰められますが、主人公は必死に捕まらないように抵抗します。

ですが、逃げ切れるはずもなく最後には捕まってしまいます。

これまでの罪を償いフィナーレへ

犯罪行為で大成功していた主人公は、犯罪組織の大物として裁かれる事になります。

刑務所に入ったり、司法取引をしたり、罪の清算の為に今まで手に入れた物はほとんど手放す事になります。

犯罪で手に入れた物は没収されていき、仲間達は離れていったり、共に逮捕されたりし、ここまで築いてきた友情、愛情も大きく傷つくことになります。

悪い事で得た物は、因果応報巡り巡って奪われるのです。

罪を清算しきった主人公には、主人公にとって本当に価値のあったモノだけが手元に残り、物語はフィナーレを迎えます。

 

まとめ

以上、クライムサクセスストーリーとは、小さな事から始めた犯罪が雪だるま式に大きくなってしまい、最後には全ての罪を清算させられる物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、やはり犯罪とは言え主人公が気持ちが良いぐらいの大成功をおさめていく過程と、大成功の度合いと比例した最後の転落っぷりの落差でしょう。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

人生の岐路を迷走

  • 問題に対して平凡非力な主人公
  • 持ち前の力で野望に突き進む
  • 現実を受け入れる結末

成長の旅

  • 旅の目的、夢や目標
  • 目的を同じくする仲間の存在
  • 大事なのは成長の過程で、本来の真の報酬は仲間

「クライムサクセスストーリー」該当作品

地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

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