シナリオの書き方「よそから来た教師物語」の脚本構造を紹介!別の物差しを持ち込め!

「よそから来た教師物語」とは?

ここでは「よそから来た教師」による改革をテーマにした物語を解説します。

教師が教えるのは通常は勉強と言うイメージがありますが、この物語では何を教えるのでしょうか?

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「革命を目指して、変わり者になる物語」となります。

目次

  1. 解説
  2. 必須要素
  3. 該当作品

解説

よそから来た教師って?

まず「よそから来た教師」とは、どの様な教師を指すのか?

この記事では「別の場所から来た教師で、その社会の常識で育った生徒に、より正しく強力な別の尺度を提示して導く者」として解説していきます。

 

主人公は、よそ者

この形式の物語の主人公は、教える立場にあり、教育者としての理想に燃えています。

大抵、教師や指導者の職に就いていて、物語の始まりで新しい生徒や教室を教える為、よそから移ってきます。

問題を抱えた生徒達

主人公は、すぐに自分が受け持つ生徒達が大きな問題を抱えている事に気付きます。

生徒達の問題は様々ですが、共通する事は、その社会の常識に縛られ、自分の人生を生きていない事です。

映画「今を生きる」では、主人公が担当する事になった生徒達は、詰め込み教育を受け、学歴や成績を重要視し、教師と親の言いなりの人生を送っています。

映画「フリーダムライターズ」では、主人公が担当する生徒達は、根深い人種差別によって荒れ果てた地域の風土によって、人種毎に反目し合い、心身共に荒れ果てています。

主人公は、その社会で育った人々が慣れてしまった根深い問題と向き合い、自分の生徒達を救いたいと考える様になります。

主人公にとって教師とは、勉強を教える存在では無く、より良い人生を掴み取る為に自分で考える力を与え、導く存在なのです。

独自の授業

主人公は、学校のカリキュラム通りの授業では生徒達を救えないと考え、独自の授業を始めます。

他の教師と、教えられる当事者の生徒達は困惑します。

主人公が何をしようとしているのか、この時点では主人公以外は分かっていません。

主人公が行う特別な授業は、実にシンプルです。

  • 実現したい理想の提示:今の状況からは想像が出来ないとしても、目指すべき目標を提示します。最初の時点では誰も意味を理解出来ませんし、反発する者も現れます。
  • 理想に向けた取り組み:理想に向けた具体的な取り組みを、多少強引にでも行います。説明するよりも実行し、気付かせていく事で生徒達に実感を伴う理解を促します。生徒が間違いを犯せば叱り、正します。

この時に大事なのは、生徒が無自覚だが本当に欲している事の実現に向けた手伝いをする事です。

そもそも生徒が望んでいない事を無理強いしても意味がありません。学校や親が成績をあげたくても、勉強を無理やりさせる事は出来ません。

まずは、環境を整え、主人公の行う改革が生徒の為の物である事を生徒が納得しないと先には進めません。

映画「コーチカーター」では、勉強と部活の両立を生徒達に約束させ、まずは部活の為のトレーニングを徹底する事で弱小チームを勝たせます。それによってチームは自信を持ち、結束を強め、主人公は信頼されていきます。実績を出す事で、教師として生徒達に受け入れられます。

映画「フリーダムライターズ」では、常態化している人種差別を、主人公はホロコーストを引き合いに出す事で、生徒達が客観的に見れる様にする事に成功します。その後、日記を通して生徒達を理解し、授業を通して生徒達に他人の違う所よりも同じ所を意識する大切さを気付かせ、徐々に生徒達を結束させていきます。主人公は、生徒達の事を本気で考え、共に歩んでくれる教師として受け入れられていきます。

この様に、まずは無意識だとしても欲している物を主人公は生徒達に提供して、信頼を勝ち取る所がスタート地点となります。

この特別な授業を通して、主人公は他の教師とは違う点があります。

  • 生徒個人を理解しようとしている:主人公は、生徒と一個人として向き合い、踏み込んで理解しようとします。仕事だから生徒の面倒を見るのではなく、本気で生徒の人生を考え、全力で応援します。
  • 生徒個人の問題と向き合う:主人公は、生徒が抱えている問題を共に考え、理解しようとし、問題を解決出来るように支え、導きます。
  • 生徒を見捨てない:生徒の中には、反発する者が必ず現れます。ですが、反発しても決して見捨てません。戻りたくなれば温かく迎え、間違いを犯せば正す姿勢は崩しません。

これらの姿勢こそが、生徒達が本当に必要としていたモノです。

生徒を一人の人間として、一個人として認めた主人公は信頼を勝ち取り、生徒達は尊敬する主人公に感化され、共に目指す理想に希望を見出します。

変化する生徒達

主人公の授業を通して、生徒達は次第に変化していきます。

生まれ育った社会の常識から解放され、自分の人生を模索し始めたのです。

そしてついには、自分達で考えた行動を起こします。

主人公の教えが、生徒達が目標の為に自ら学ぶ意欲に火をつけた結果です。

変化を嫌う者の反発

主人公が起こした変化は、大成功と言っていいものでした。

しかし、それを快く思わない人達がいます。

メンツを潰された教師や、思い通りにならないことが許せない生徒の家族等の大人達です。

主人公が生徒と共に目指す理想や、そのやり方が気に食わない人々が猛反発してきます。

自分の知っている正解で無いと許せない大人や、自分と同じ苦しみを子供に味あわせたい大人達によって、教室は存続の危機に晒されます。

生徒達の抵抗

主人公は、あくまでも雇われた教師や指導者でしかない為、力のある大人達の攻撃には何も出来ません。

攻撃を耐え、生徒を導く事しか出来ないのです。

自分勝手な大人達を倒せるのは、主人公の教えによって覚醒した生徒達だけです。

生徒達が類まれな結果を出す事だけが、主人公の教えが正しかった事の証明になり、自分達を見捨ててきた大人達を倒す武器となります。

フィナーレで辿り着く理想

生徒達は、主人公の導いた理想を象徴する偉業を達成しようと努力します。

それだけが、自分達を救ってくれた主人公を救う手段だからです。

理想を象徴とする偉業とは、主人公が最初に提示した理想に他なりません。

生徒達が成長した姿を主人公に示し、社会に対して主人公の教えが正しかった事を証明すると、物語はフィナーレを迎えます。

 

まとめ

以上、よそから来た教師物語とは、よそから来た理想に燃える教師が、型破りな方法で問題に苦しむ生徒を導き救う物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、主人公の教えによって徐々に生徒達が変化してく姿の描写でしょう。

最初は反発していた生徒達が、最後には自ら主人公の教えを実行して結果を出していく姿は、主人公と生徒の絆が感じられ、大きな見所でもあります。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

革命

  • 社会の問題に対して有能な主人公
  • 変化に抵抗する人々
  • 主人公一人では変えられない社会
  • 変化を受け入れ、共に革命する仲間

変わり者

  • 図太いメンタルの主人公
  • 変化する行動or見た目or名前
  • 主人公を脅威に感じる存在
  • 変わり者で無ければ解決できない問題

「よそから来た教師物語」該当作品

地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

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