【連載第3回】けっこう真面目な魔法の歴史。現実で魔法がどのように生まれ、どう変わっていったのか?

魔法の歴史のお話

この記事では、魔法の歴史について多分に推測を含んで考察していきたいと思います。

神話や宗教にも触れますが、それらを否定も肯定もする意図はないので、悪しからず。

紀元前3500年前

メソポタミア文明の繁栄と重なる時期、エジプトでも文明が栄えていた。

メソポタミアが楔形文字だったのに対し、エジプトでは象形文字「ヒエログリフ」が使われていた。

引用:http://www.hello-school.net/haroreki021.html

エジプト文明もやはり「魔法」「文字」「宗教」によって一つにまとまり、文明を形成している。

メソポタミア文明と同じく、自然をモチーフとした神々を崇め、メソポタミアに劣らぬ天文学と呼べる水準の占星術によって農耕を有利に行っていた。

メソポタミア文明がギルガメッシュの様な偉大な半神半人の王達に導かれ、時に傍若無人な振る舞いに振り回されたのと同じように、エジプト文明ではファラオと呼ばれる王が統治していた。

ファラオは神権を持ち、神官達を従え国を統治していた。

その中で「自然を象徴する半人半獣の神々」「あの世の存在」等の概念も独自の形で固定化されていった。

何らかの宗教的な装置としての大規模なピラミッド建設を行っている等、その技術力の高さが窺える。

技術力を高める為には、統治者以外に神官や呪い師、医者と言った肉体労働から解放された頭脳労働者が十分に食べていける文明力が必要であり、エジプト文明には、それがあった。

そういった環境下で、エジプトで始まった「新たな魔法」があった。

錬金術の始まり

「占星術」によって未来が予知でき、ナイル川を存分に利用した農耕によって文明力がついてくる。

ナイル川の氾濫によって、農地を再分配しなければならない必要性に駆られ、計測法や算術も発展したと言う。

呪い師や医者に該当する職業の者達による「薬の調合」によって、トライアンドエラーで医学が発展した。

そういった長い歴史の中で、古代錬金術が起きる。

最初は、より良い道具を作る為の合金生成や、医学的な薬品の調合と言った単純な所から始まり、次第により高みを目指した研究が行われるようになった。

今でいう「医学、科学、化学の始まり」だろう。

学問として細かなカテゴライズなどされていなかったが「世界に隠された秘密を探る」意味では、立派な「魔法」だった。

アラビアの錬金術は順調に発展し、4世紀頃には「エメラルド・タブレット」と呼ばれる書物がギリシア語に翻訳されてヨーロッパに入る事になる。

紀元前2600年

メソポタミア文明をはさみ、エジプト文明の反対側。

インダス川付近で、他の文明と同じようにインダス文明が起きていた。

インダス文字と呼ばれる象形文字、ヒンドゥー教と呼ばれる宗教、そして、この文明でも独自の「魔法」が生まれていた。

「チャクラ」を操る「ヨーガ」と呼ばれる物だ。

人気漫画「ナルト」を知っているなら、話は早い。

現実世界の「チャクラ」の起源は、インドなのだ。

内在エネルギーの開放によって超人的力を得ようという考え方は、メソポタミア文明やエジプト文明と比べても「魔法」の在り方としては、少し異質だった。

修行によって、ある種の神性を獲得しようという考え方は、非常に魅力的だ。

この「魔法」の考え方は、更に東にある黄河文明に伝わり、紀元前8百年頃には「仙人」と言う「魔法使い」を生む事になる。

4大文明を発展させたのは魔法だった

ここまでで、人類が「魔法」「文字」「宗教」を手に入れる事で「4大文明」を形成した事が分かった。

実益的に重要な文明初期の魔法は「占星術」であった。

前の記事にも書いたが、農耕を始める際、天気や季節を予測できるか出来ないかの差は、文明衰退に直結するからだ。

文明以前、文化的に重要だった魔法として、「願い」「祈る」魔法や、「自然現象の模倣」を目指す「類惑魔術」は、文明よりも個人への影響が強かった。

一方で、アニミズム(マナ等の魔法的力)は「ヨーガ」や「仙道」に、トーテミズム(動物)は多神教の神々に、シャーマニズム(憑依や脱魂)に使われる薬は「錬金術」になった。

ちなみにメソポタミア文明では、占星術によって「一週間」と言う概念が出来あがり、カレンダーがあった。

どの家にも、スマホにも入っているカレンダーは、雨季や乾季を予測する「予言の書」であり、魔法の代物だった。

次回予告

次回、4大文明が魔法の助けで発展した後、世界中に魔法が散らばり、次々と新しい文明が生まれ始める。

更に、文明によって生まれ、以降の人類を蝕み続ける新たな概念「差別」によって次々と新しい宗教や魔法が生まれる事に。

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