苦労しないでクオリティを上げたい!
絵を描いたり写真を撮ったり編集したりって、技術やセンスが必要な分野です。
ですが今の時代は既に、難しい事は、アルゴリズムやAIが代わりに出来る事もあるんです。
この記事では、実用化目前だったり、部分的になら使えるサービスを紹介したいと思います。
自動描画
AttnGAN(Generative Adversarial Network)
「テキストからイラストを起こす」と言うMicrosoftの技術。
2018年時点で、概要の発表があっただけなので、まだ一般的に使用出来ませんが、開発者は「文章から映像作を作る」ことを目指している様です。
実用化を想像すると楽しみですね。

WOMBO Dream
キーワード入力でAIによる自動描画をして貰えるサイト。
試しにキーワード「pretty robot」で,スチームパンク風に描画したら、こんな感じ。

アプリ版もあるよ。
hypnogram.xyz
キーワード入力でAIによる自動描画をして貰えるサイト。
試しにキーワード「pretty robot」で描画したら、こんな感じ。

Yanghua Jin: Creating Anime Characters with GAN
Yanghua Jin 氏よりTokyo Deep Learning Workshop 2018で解説された「写真をアニメキャラに変換する技術」
WATABOU
Medieval Fantasy City Generator
中世風架空都市地図ジェネレーター。
↑のサイトを開くと、すぐに地図が表示されます。

地図から世界観を想像したり、雰囲気作りの手助けになりそうなサイトです。
OnePageDungeon
ダンジョンジェネレーター。
上記都市ジェネレーターと使い方は同じ、かな?
https://watabou.itch.io/one-page-dungeon

StyleGAN
ロードする度に実在しない顔が表示されるサイト。
These Waifus Do Not Existのベース。
時々違和感のある顔が出てくるが、大半は実在しない事が信じられない出来。
元となるデータがあるとは言え、AIによるフェイク画像の凄さを感じます。

DeepFaceDrawing
中国科学院と香港城市大学の研究者チームが開発した物らしい。
動画の様に、AIに学習させた顔をベースに、人が簡単な線で手を加えると新たな線に合わせて人の顔を自動生成し続ける。
Artbreeder
無料で「既に使える」サイトで、アップロードした画像を、スライダーを移動するだけで、後はAIが自動的に変換してくれる。
人の顔だけでなく、絵、風景等にも対応している。
かなり凄い。
A.I.dols Codebase
ベンチャー企業のジーンアイドルが2019年8月現在β版を提供している、実写風アイドル自動生成サービス。
PSGAN
Full-body High-resolution Anime Generation with Progressive Structure-conditional Generative Adversarial Networksの略?
DeNAが開発・発表。
キャラを自動生成し、その動きも自動生成する技術。
2Dキャラクター自動描画
Chainer
二次元キャラクターの顔を自動生成してくれるサービス。
条件によっては、つぶれた顔も出来ますが、何となく見たことがあるような顔も出来ます。

MakeGirlsMoe
これも二次元のキャラクターを自動生成してくれるサービス。
上の「Chainer」より精度が高い印象。
後継となるサービスが創られていた筈ですが、2019年の3月でベータ版が終了したらしいです。
今は、どうなっているのでしょうか。

Crypko
AIによる2Dキャラクターの自動生成サービス(?)。
2019年2月ぐらいの時点では開発に専念しているとの事。
↑公式サイトのデモ動画を見る限り、かなり凄いです。
口パク、瞬き等のモーションを含めて生成できるとなると、発展すればいずれLIVE2D要らずになる可能性もあるかも?
開発メンバーには、先述の「MakeGirlsMoe」の開発者さんがいるとの事。
βテスト#1: 2/9(水) ~ 2/23(水)
βテスト#2: 3/24(木) ~ 4/7(木)
正式版: 2022年春予定
との事。
These Waifus Do Not Exist
These Waifus Do Not Existは、下記の別枠で紹介する「StyleGAN」を用いた美少女画像自動生成サイト。
サイトにアクセスすると、ランダムにタイルに自動生成した美少女画像が表示される。
タイルをセレクトすると大きな画像で見られる。
サイト上部のversion切り替えボタンを押すと、バージョン切り替えが可能。
- https://www.obormot.net/demos/these-waifus-do-not-exist-alt
- https://www.obormot.net/demos/these-waifus-do-not-exist-v2-alt
- https://www.obormot.net/demos/these-waifus-do-not-exist-v2?r=n

Waifu Labs
Sizigi Studiosと言う所が開発したWaifu Vending Machineに使われているシステム。
ステータス操作では無く、画像選択による感覚的な選択で美少女を自動生成出来ます。





完成したら生成された美少女(嫁・Waifu)を印刷した枕を90ドル(約1万円)、12インチ(30.48cm)×12インチのポスターを25ドル(約2700円)で購入できます。
システムは無償で使えて、枕で課金とか凄いビジネスモデルだ……
Creative AI 彩ちゃん(顔イラスト生成 AI)
株式会社ラディウス・ファイブが提供するCre8tive AI 彩ちゃん(skateのsk8みたいな?)と言う、現在(2019年9月)すでに稼働しているアカウント登録制の顔イラスト自動生成AIサービス。
読みは、「さい」ちゃん。
100万種類の顔を書けるらしいです。




アカウント登録と依頼(作成)までは無料で試せますが、画像のダウンロードに都度の購入か、サブスクリプションプランがあります。
少ない枚数の作成とダウンロードであれば都度購入を、大量に利用したい場合は、サブスクリプションプランがお得なビジネスモデルになっています。
購入した画像は、SNSのアイコンや商用目的での利用可能です。
また、クレジットを使いきったらプラン毎の従量課金も可能になっている様です。
エントリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | プロプラン | ウルトラプラン | メガプラン |
200クレジット / 月 | 500クレジット / 月 | 3000クレジット / 月 | 5000クレジット / 月 | 10000クレジット / 月 | |
月額費用不要。すぐに利用可能! | クレジットは180日間利用可能 | クレジットは180日間利用可能 | クレジットは180日間利用可能 | クレジットは180日間利用可能 | クレジットは180日間利用可能 |
0円/月 | 4800円/月 | 9800円/月 | 29700円/月 | 45000円/月 | 80000円/月 |
彩ちゃん 240円 / 1枚 | 彩ちゃん 5クレジット / 1枚 | 彩ちゃん 5クレジット / 1枚 | 彩ちゃん 5クレジット / 1枚 | 彩ちゃん 5クレジット / 1枚 | 彩ちゃん 5クレジット / 1枚 |
40枚/月 | 100枚/月 | 600枚/月 | 1000枚/月 | 2000枚/月 | |
120円/1枚 | 98円/1枚 | 49.5円/1枚 | 45円/1枚 | 40円/1枚 | |
Photo Refiner 480円 / 1枚 | Photo Refiner 10クレジット / 1枚 | Photo Refiner 10クレジット / 1枚 | Photo Refiner 10クレジット / 1枚 | Photo Refiner 10クレジット / 1枚 | Photo Refiner 10クレジット / 1枚 |
20枚/月 | 50枚/月 | 300枚/月 | 500枚/月 | 1000枚/月 | |
240円/1枚 | 196円/1枚 | 99円/1枚 | 90円/1枚 | 80円/1枚 | |
1クレジット/24円 | 1クレジット/19.6円 | 1クレジット/9.9円 | 1クレジット/9円 | 1クレジット/8円 | |
1000×1000のサイズまでアップロード可 | 1000×1000のサイズまでアップロード可 | 1000×1000のサイズまでアップロード可 | 2500×2500のサイズまでアップロード可 | 2500×2500のサイズまでアップロード可 | 2500×2500のサイズまでアップロード可 |
1000枚 / 月まで生成可能(彩ちゃん) | 10万枚 / 月まで生成可能(彩ちゃん) | 10万枚 / 月まで生成可能(彩ちゃん) | 枚数無制限で生成可能(彩ちゃん) | 枚数無制限で生成可能(彩ちゃん) | 枚数無制限で生成可能(彩ちゃん) |
7日間データ保存 | 30日間データ保存 | 30日間データ保存 | 90日間データ保存 | 90日間データ保存 | 90日間データ保存 |
5 アカウント設定可能 | 10 アカウント設定可能 | 20 アカウント設定可能 |
他に、株式会社ラディウス・ファイブは
- Photo Refiner(高画質化 AI)
- Movie Refiner(動画 高画質化 AI)
- Inpainter(物体除去・補完 AI)
- Outline Clipper(画像白抜き AI)
- Color Booster(HDR化 AI)
- Frame Extender(画像周辺補完 AI)
- Mono Painter(着彩 AI)
- Layer Decomposer(レイヤー分け AI)
等のサービスを提供予定との事。
期待したいですね。
CHARAT
オリジナルのアバター生成サイト。
パーツ組み合わせ式だが、膨大なパーツがある為デフォルメキャラクターを作るには便利なサイト。
サイト内で作ったアバターのランキング(?)の様な催しをしていたり、試みが面白い。
生成したキャラクターはフリー素材として使用可能。

Eponym
AIが名前や単語を入力すると、自動で絵を描いて、NFTにしてくれると言うサービス。
0.08ETHで販売されていて、購入すればNFTとして利用出来る。
画像の生成自体は購入前に何度でも試せる。
同じ単語や名前でも、リロードし直すと様々なパターンで生成してくれるので、好みの顔が出来るまで試行錯誤も楽しそう。

「woman pretty blondhair elf」で出来た一枚。

「woman pretty silverhair darkelf」で何度か生成し直した結果出来た一枚。
エルフってロマンあって良いよね!
描画補助
GauGAN
SNSで話題になっていた技術。
動画を見れば分かりますが、単純な絵を瞬時に写真の様な画像に変換してくれます。
まだ現時点では発表されただけですが、これが一般的になれば業界に革命が起きそうなレベルで凄いです。
※19年6月23日追記
DEMO版が遂に来ました!
まだ触っていない人は、是非体験を!
DEMOは、使用画面下にある利用規約のチェックボックスにチェックを入れると利用できます。
遠景から、ある程度計算して描いていく必要がありますが、指定した写真や絵のテイストで画像が生成されます。
NVIDIA CANVAS
Silk
簡単に幾何学模様を描画できるサイト。
好きな人には「実用的」だと思います。
ブラウザ上から使える上に、無料です。
有料ですが、アプリ版もあります。

慣れが必要ですが、こんな画像が簡単に「数秒」で出来ます。
Image-to-Image Demo
適当に描いた絵を、リアルな絵に変換してくれるサイト。
出来るのは「猫」「建物」「靴」「鞄」。
デモサイトで体験できます。
実用的かは微妙で、カオスな絵が出来がちですが、面白いです。
AutoDraw
描いた線に近いテンプレのイラストを候補として提案してくれる選択お絵かきサイト。
イラストのバリエーションに限界がありますが、手軽に手描きから絵を並べられるのが強みで、用途によっては使えます。
簡単なので、実際に触ってみればどういうサービスなのか一発で分かると思います。
Monster Mash
描いた絵を3ステップで3Dモデルのアニメーションに変換出来るソフトで、デモ版を公開中(2021年4月現在)。
OBJ、glTF形式でのファイルのエクスポートが出来る。
便利機能
Adobe Photoshop
言わずと知れた、最強の描画・編集ツール。
お値段納得の便利機能が満載。
AI Playground
上で紹介したGauGANに使われている物の前身となるサービス。
こちらはリンク先で、デモを体験できます。
下の画像は、画像中心の船をサービスを使って「消しゴムで塗る」ように消しただけで、風景をAIが認識して穴埋めしてくれた画像です。

デモの時点で、かなり凄いし「実用的」です。
オリジナルの元画像があれば、素人でも手軽に加工出来ます。
フォトショップなどで出来る事ですが、ツールの無い人には嬉しいサービスですね。
waifu2x
画像のサイズを1.6から2倍のサイズに出来るサービス。
小さな画像を美しく拡大できる。
単純に便利なサイトです。
Remove Image Background
人物写真等の背景を抜いて、人物だけを残せるサイト。
合成やコラージュを行いたい時に役立ちます。
このサイトの何がすごいって、AIが自動認識して細かい処理をしてくれる所です。
人物であれば絵でもある程度出来るので、イラストの背景だけ消したい場合は利用してみましょう。
ラフスケッチの自動線画化
タイトル通り、ラフスケッチを自動で線画にしてくれるサイト。
https://esslab.jp/~ess/ja/research/sketch/
作ったシモセラ エドガーさん(早稲田大学 理工学術院 専任講師)は他にも、色々な研究をしている様です。
https://esslab.jp/~ess/ja/research/
imagechef
写真やイラストを線画に変換(輪郭線を抽出)するサイト。
他にも色々なフィルターや変換機能があります。

https://tech-lagoon.com/imagechef/image-to-edge.html
ibis Paint X
お絵描きアプリケーション。
機能の一つとして、写真の線画化などの加工ができる。
https://apps.apple.com/jp/app/ibis-paint-x/id450722833?l=en
自動彩色
PaintsChainer
以前、SNSで話題になっていた自動彩色サイト。
線画は描けるが着色が苦手な人には、非常にありがたい。
また、下書きは出来るが線画への清書が苦手な人には、ラフ画線画化機能も。
滅茶苦茶便利です。
pixiv Sketch
PaintsChainerとイラスト系SNS最大手のピクシブが手を組んだ!
って感じの機能。
web版のみ、pixiv Sketchで自動彩色機能が使えるように。
petalica-paint(PaintsChainer)
自動着色サイト。
運営がpixivに変わったらしい。
https://petalica-paint.pixiv.dev/index_ja.html
Style2Paints v4
自動色塗りAI。
説明書:https://style2paints.github.io/
※この記事は、ニュース等で話題になったり、新たにリリースされたら地道に追加・整理・紹介していく予定です。
※自分で描こうと思った人は【絵を描く参考に】デッサン人形紹介も、どうぞ。