【物語の作り方】その9:テーマって決めないといけないの?

物語でテーマって大事なの?

あなたは「テーマ」と言う概念を、どう考えているでしょうか。

  • 何の役に立つの?
  • 大事なの?
  • テーマって何?

疑問に思っている、考えた事がある、何となく分かる……

テーマが何なのか、分かっている様でハッキリしないと感じている人、結構いるのではないでしょうか?

もし、あなたが「テーマ」は大事ではないと、過去に結論を出したのであれば、今回その認識を改めて貰う事になります。

で、テーマって大事なのか?

そんなもの、大事に決まってるでしょう。

って事で今回は、テーマがあなたにとって簡単になる様にお話します。

テーマへのイメージ

あなたは「テーマ」に、どんなイメージを持っているだろうか?

日本語で言う「主題」なのだが、そもそも「主題」って何だろう?

順番に考えてみよう。

例えば、テーマソングがある。

主題歌って奴だ。

ゲーム、アニメ、ドラマ、映画、色々な番組等で「お決まりの曲」みたいな漠然としたイメージが無いだろうか?

オープニング&エンディング、盛り上がるシーンで流れる、そんなイメージの「テーマソング」だ。

きっと、あなたの好きなコンテンツには、好きなテーマソングがあるだろう。

『テイルズオブジアビス』のテーマソング、バンプオブチキンの『カルマ』等、好きな人が多いと思う。

私も好きだ。

有名だから、例に挙げてみた。

「歌詞が本編を表してて、神曲!」

なんて感想を、レビュー等で見る事もあると思う。

これは、正しくも、少しおかしい。

その事に、あなたは気付くだろうか?

コンテンツに対する主題歌である以上、歌詞が本編を表している事は「主題歌として、本来自然な事」である筈なのだ。

つまり「歌詞が本編を表している」所は、普通の事で、特筆して本来褒めるべきポイントでは無いはずだった。

それを、わざわざ褒めたくなるのは、そんな当たり前が出来ていない物が、世の中に溢れすぎている為だ。

この現象が発生した原因は、コンテンツに対して主題を表していない「取ってつけた名ばかりのテーマソング」が当たり前となっているからであろう。

有名歌手やバンドとのコラボレーションによって、主となるコンテンツと無関係な曲が、主題歌としてセット販売されるのは、平然と行われている。

それ自体を悪いと言う気はない。

後付けでイメージがマッチする事もある。

『ゲットワイルド』が流れると『シティーハンター』を思い出し、『そばかす』のイントロが流れれば、『るろうに剣心』を思い出す様にだ。

だが、この「テーマと言う概念の曖昧化」は、創作の場において大きな問題がある。

「テーマ」とは、本来的に「中心」であり、全てはテーマに従わなければならない。

「テーマ」とは、ある意味で「王様」の様な存在なのだ。

そういう風に考えて見ると、取ってつけた主題歌の問題も分かると思う。

物語は、テーマと言う王様を中心に作られ、当然、その主題歌はテーマに沿った、王様を表した歌であるべきなのだ。

王様を称える歌を流さなければならない時に、王様を無視した勝手な歌を流す事の異常性を想像して欲しい。

「テーマ=王様」が、よく分からない?

しかし「テーマ」は「王様」で「中心」で、だから大事だと説明しても、腑に落ち切らない人もいるだろう。

分かるようで分からない、そんな人の方が、むしろ多い筈だ。

そもそも、曖昧になっている「テーマ」と言う概念が、物語の中心にあった所で何になるのかイメージし辛い。

良くある例えで「テーマは背骨」と言う表現がある。

分かっていれば、言い得て妙だが、分からない人からすると、やっぱり分からない。

そこで、そんな人は視点を一度変えてみよう。

「テーマカラー」は、どうだろう?

チーム等で同じ色のユニフォームやグッズに身を包む、アレだ。

これは、かなり分かりやすい。

テーマが「王様」で「背骨」って言う意味も、視覚的に分かる。

「テーマカラー」が「赤」なら、その色を中心にしなければならない事は、子供でも分かるぐらいに単純だ。

この例えなら「取ってつけた様にテーマカラーを名乗ったアイテム」が「青」だった時の異常性も分かるはずだ。

だが、話を戻して物語のテーマになると、また分かりにくく感じる人が多いだろう。

物語のテーマは、色とは違って感じるからだ。

でも、テーマの概念が同じである以上、色と似た様な運用で間違いでは無い。

問題となるのは、何を「テーマ」と言う「王様」にするかである。

王を決めるのはあなただが、あなたは王ではない

あなたが物語を作る時、テーマを決めるのは、当然だが、あなたが決めなければならない。

だが、あなたは「テーマ」と言う「王様」を決める事が出来るが、あなた自身が王になる事は出来ない。

あなたは自分で決めた「王様」に、物語を作る上で絶対に従う必要があるわけだ。

では、何を「テーマ」に据えれば、物語がちゃんと統治されるのだろうか?

例えば、「赤」を「テーマ」にした所で、あなたの物語は赤く染まるだけだ。

それは「テーマカラー」を決めた事になるが、物語のテーマを決めた事にはならない。

では、物語の主題とは?

ストーリーのテーマって、何なのだろうか?

ストーリーテーマとは?

連載の最初の方で「伝えるべき価値がある物事」を認識して貰ったよね。

その後、それを登場人物の「行動」で伝える為に、デザインしようって話をした。

ストーリーテーマとは、正に、その「伝えるべき価値がある物事」に関係する物だ。

それは、ストーリーテーマとは、登場人物の一貫した行動によって、表現される物だからだ。

終わりに

まだ、良く分からない人もいるだろう。

それは、そうだ。

この記事は、テーマの途中までしか説明していない。

テーマが王様で中心で背骨でと、色々と例えて来た。

だが、ストーリーのテーマが、登場人物の行動で表されると言われても、やっぱり分かるようで分からないのが、まあ普通だ。

今回は、テーマは大事で、王様で、あなたが決めないといけない「らしい」と言う認識だけ持ってくれれば、それで良い。

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