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おすすめ海外ドラマ「フリンジ」を紹介

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原因は大体お父さん

海外ドラマ紹介。

今回は、特殊犯罪捜査ドラマ「フリンジ」。

Xファイルを彷彿とさせる不可思議な事件の謎を追う話ながら、全ての物語がシーズンのラストに向かって収束する作りは毎回楽しめる名作だ。

フリンジ(FRINGE)

全5シーズン完結済み。

超常現象としか呼べない事件の鍵を握るのは、17年間精神病院に入院していた記憶障害持ちの天才ウォルター博士。

主人公のオリビア刑事は、博士の息子ピーターと共に事件の真相を追っていく。

皮膚透明化テロ、巨大寄生虫、意思を持った殺人ウィルス、人体変異、等々の超常現象を伴った事件が次々と起き、それを解決していく物語。

 

毎回見応えのある超常現象描写も必見の本作。

そんな事件の鍵を握るウォルター博士が記憶障害の為、博士の記憶や過去を探る物語と言う側面も持っている。

事件を追いながら博士の過去が少し明かされ、それによって事件が解決に向かうのが毎回のパターンなのだが、超常現象に見える超科学の原因が、大体は過去の博士の研究が発端となっていて、どれだけ博士が天才かと言う描写が積み重なっていく。

 

途中「また博士のせいか」と大半の視聴者は思うのだが、それもそのはず。

話が軌道に乗ると、犯罪捜査ドラマと言う形式の入口だが、実はウォルター博士の過去の罪の清算が物語のテーマの中心要素としてある事が分かる。

 

しかし、ウォルター博士は記憶障害で過去の記憶が欠損している。

なので、何の罪を清算しないといけないのか自体が謎と言うミステリー要素が入ってきて、これが事件捜査とリンクする事で面白い効果を出している。

  • 事件を解決しないと被害者が増えていく。
  • 事件を解決する鍵は、ウォルター博士の過去に隠されている。
  • ウォルター博士は、事件解決の為に自分の過去の罪と向き合う必要がある。

これらの設定が上手くまわり、ウォルター博士は過去の罪と向き合わざるを得ない状況に置かれ続けるのだ。

これによってウォルター博士は一貫した葛藤を重ね、苦しい決断を迫られ続ける事になり、回を重ねる毎に過去の過ちを正す事になる。

 

登場人物で断トツで魅力的なのは、重要キャラクターのウォルター博士だ。

初登場時は、ボケた頑固お爺ちゃんみたいな厄介な博士なのだが、回を重ねる毎にチームの仲間との絆が深まり、中でも絶交状態だった息子のピーターとの関係回復は物語の重要設定も絡まり、大きな感動が約束されている。

捜査チームリーダーのブロイルズ、ウォルターの面倒を見てくれるアストリッドと、脇を固めるキャラクターも皆魅力的で見せ場も用意されており、シーズンクライマックス直前には何度も感動出来る筈だ。

 

監督は、スターウォーズ、スタートレックのJ・J・エイブラムズが担当し、同監督の・ドラマ作品LOSTやパーソンオブインタレストの様に、最終シーズンに近付くにつれて物語の舞台が大きく変化するが、同監督のドラマシリーズの中では比較的綺麗に終わっている作品でもある。

 

監督のファン以外でも、Xファイルみたいな不思議な事件や良質な海外ドラマを求めている人は見る事をお勧めする。

ただ、Xファイルみたいと言う事で描写がグロいシーンがかなりあるので、そういうのが苦手な人は食事中に見るのはやめておこう。

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