アニメ感想
以下、あくまでも個人の感想です。
今期は、刑事物とケモナー物が多い感じ?
アサシンズプライド
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2016年から刊行されているファンタジア文庫のライトノベル。
1話目の感想は「ライトノベル的世界観だなぁ」と言う小並感しか湧かなかった。
それにしても、主人公の動機の弱さだけは、かなり気になった。
ただ、特別悪い所がある訳でも無いので、物語が動くであろう今後に期待。
追記:OPの映像が気持ち良くカッコイイ。
アズールレーン
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
原作は、同名の2017年から中国の企業Yostarが配信している艦船をモチーフとした美少女で戦うスマートフォン向けゲームアプリ。
原作をまあまあ長くやっている身としては、どうなるのかおっかなくもありつつ、期待も抱いていると言うのが正直な所。
1話目の印象では、作画は悪くなく、OPを含めてお気に入りのキャラクターがアニメーションで動いているだけで楽しい。
過去に手を組んでいた4勢力が2つに割れて争うと言う出だしは、緊張感があって個人的にはアリ。ある意味、原作通り?
追記:徐々にレッドアクシズの狙いも情報が小出しにだが出てきて、最後は手を組んでセイレーンを倒すんだろうなと言う、安心感が常にある。
追記2:1話目からパンチラがチラついていたが、回を重ねる毎にお色気成分が強くなった印象。
まあ、元のゲームがセクシーさを売りの一つにしているので、当然か。
個人的にクリーブランドの扱いが良いので、結構楽しく見れてる。
追記3:9話時点。アーク・ロイヤルネタとか入れてきて、原作ファンの気持ちを分かっている。しかも、やたらと作画が良かった。
物語としては、良い意味で凄く分かり易い流れがあり、安心して見ていられる。
登場キャラクターが、みんな良い子で、戦ってこそいるが優しい世界。
追記4:10話までで、残す最終回はクオリティ優先の延期との事。
気になる所で止まってしまっているが、個人的には安心して待てる印象。
アフリカのサラリーマン
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★
一話目の率直な感想は、汚い「しろくまカフェ」って感じ。
原作は2014年からジーンピクシブで連載されているギャグマンガ。
ライオン (大塚明夫)トカゲ(津田健次郎)オオハシ(下野紘)の3人を中心に進むサラリーマン×動物をモチーフにしたギャグマンガなのだが、時事ネタ、ネットネタが豊富な印象。
現時点で、声は良いが3人ともキャラクターが好きになれていないので、評価はこんな感じ。
戦×恋(ヴァルラヴ)
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2015年から月刊少年ガンガンで連載されているアクションマンガ。
ガンガン史上最エロ(?)な作品を目指しているのかどうか知らないが、少年誌のエロ枠、らしい。
ただ、ちょっとエッチな作品系として見ても、特別攻めている印象は受けない。
1話目の感想は、日本のアニメでは構成が珍しいなと言った感じ。
既に物語冒頭で、コミュ障人間嫌い主人公と9人のヒロインによる強制的な同棲と恋愛をしなければならないシチュエーションが出来ていて、1話の最後に神によって何故か主人公が選ばれた事が語られる事で、ようやく状況を理解出来る作り。
物語的には、誤解され系主人公×ハーレム×密かに世界を守るバトル物、だと感じた。
俺を好きなのはお前だけかよ
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2016年から電撃文庫で連載されているライトノベル。
原作を知らないで見たが、テンプレ風の導入を開始数分でひっくり返す展開は面白く、1話目の掴みはかなり良かった。
ただ、あざといパンチラは要らないと感じた。
今の所、主人公のキャラが一番良い。
追記:3話までで話がまとまって一段落。ギスギス感は人を選びそうだが、普通に面白いと思う。
ただ、飛びぬけて好きになりそうなキャラクターは、あまりいない印象。
歌舞伎町シャーロック
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★
1話目を先入観無く見た感想は、かなり独特な世界観。
タイトルにシャーロックと入ってる通り推理物なのだが、組み合わせのモチーフが歌舞伎町なので、新宿と言う舞台設定によって見た事の無い化学反応が起きている。
次々と濃いキャラクターが登場するのだが、どう向き合って良いのかが分かり難い。
主役のシャーロック・ホームズは、落語好きなので落語風に推理を披露する変人で、新しいし見た事が無い探偵なのだが、一話時点では好きにも嫌いにもならなかった。
作画は良いし、絵も動く。
だが、物語として好きになるかは、今後の展開次第だろう。
小さな事件を描く事で物語を説明する冒頭なのは分かるが、もう少し尺を使ってチュートリアルでない事件を描いてくれた方が個人的には好みだった。
神田川JET GIRLS
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
PS4向けゲームの販促的なマルチメディア展開アニメ。
お色気ゲームで有名な「閃乱カグラ」の高木謙一郎プロデューサーが関わっているとあって、ステータスをお色気に振り切っている印象。
1話の感想としては、不自然な白い光等のモザイクも多く、お色気方面では攻めているのは感じたが、まだ肝心の架空の二人乗り水上バイクによるジェットレースの詳細が不明。
専用ライフルによる撃ち合いで、相手に着弾すると水着が脱げて行く様な描写があったが、脱がした方が勝ちなのか?
キャラクターデザインの鳴子ハナハル先生が好きな人は、とりあえず見るだろうが、下品な表現が多そうな予感もあるので、見る人はかなり選びそう。
普通に美少女がジェットレースしてくれれば、下手に攻めるより良いんだけどな……
追記:初戦は負けるスポーツ物の王道展開だが、光の処理を必要とするお色気が見た目にうるさく、邪魔に感じる。
安全の為に水着がパージされる設定は、セルフツッコミで笑いに変えている点は良いが、それらしい説明が別に欲しい所。
追記2:割と主人公コンビの百合に集中してきて、過度なお色気は邪魔だが友情(恋愛?)物として普通に面白くなってきた。
コンビ物としては、非常に良い舵取りを感じる。
追記3:作品としては、お色気が売りなのだが、どうしても下品か露骨な表現が多くて嬉しくない事の方が多い。
物語としては、もっと主人公コンビの百合に全力でフォーカスした方が、作品の魅力を伝えられた気がする。
架空スポーツ物×バディ百合物としては一定のクオリティは感じたが、好みに合わなかった印象。
端的に言えば、主人公陣営は良いのだが、ライバル陣営の露骨かつ変な「お約束キャラクター」の魅力を感じられなかった。
キャラが立っている以前に不自然に感じて、引っかかる事で好きになるまでのハードルが不要に一段上がっている感じ。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
動くガンダムのプラモデル同士を戦わせる「ガンダムビルド」シリーズの最新作。
ビルドファイターズ、ファイターズトライ、ビルドダイバーズと来て、世界観が繋がった通算4作目なので、ファンは過去作の登場人物の再登場も楽しい作品だ。
5話まで見た感想としては『いつものビルドシリーズ』で非常に楽しめた。
シリーズ通してチームメイトのヒロインが可愛いのも、毎回ポイントが高い。
更に、今作では幼馴染ヒロイン、ケモナーと言った要素もある。
YouTube無料配信とBS11(イレブン)での毎週土曜よる7時から放送中で、見逃した人はYouTubeで視聴可能なので見てみよう。
追記:9話あたりまで見た。前作終わりから人工生命が普通の存在になった設定が判明したり、ウォドムにギミックが隠されていたりと言った展開で、シリーズファンとしては非常に面白く見ている。
どう考えても「エンダーのゲーム」的な展開が主にジャスティスさんに待ってそうなのがワクテカ。
追記2:13話、シーズン1のラストまで視聴。
今期の中では、非常に面白い作品の一つだった。
2020年4月放映開始予定のシーズン2が楽しみである。
物語としては、見ていてみんなが薄々勘づく「これって、ゲームじゃないの?」と言う展開が訪れ、一気に緊張感が高まった所での1期終了で、引きとしては満点だ。
過去のシリーズ未視聴でも楽しめる作りなので、今期から見始めても十分以上に楽しめる筈だ。
劇中で出てくる過去作キャラや、過去作イベントの名称は、シリーズを知っていればニヤリと出来るが、知らなくてもストーリーの理解としては全く問題が無いのも非常に優しい作りで◎。
一番カッコイイ「ウォドム」ベースのガンプラは、まだ?
GRANBLUE FANTASY The Animation Season2
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、2014年から提供が始まった大人気ソーシャルゲーム。
2017年に一度アニメ化され、本作は、そのシーズン2に当たる。
シーズン1の時の印象は、作画やキャラデザは良いが物語としては平凡な、見た目に特化したファンタジーと言った感じだった。
悪い所は無いのだが、特筆して印象に残る事も無いと言った物だ。
シーズン2の1話目の印象は、やっぱり抜群に作画とキャラデザが良いなと言う感じである。
私は、ゲームの方は未プレイ(正確にはガチャにめげて早々にやめてしまった)なのでストーリーの先は知らないが、シーズン1で主要の仲間を一通り集めた印象があるので、シーズン2から物語が大きく動く事を期待している。
追記:本編が始まると、途端に脚本のガバが目立つ印象。
主人公達の行動と言うか、判断や考えが基本的に浅い。
世界観・リアリティから★を一つマイナス。
追記2:本編よりも特別編の方がストーリー的には安定感を感じる。
ずっと原作ファン向けに特別編的な話をやった方が、本編のアニメ化よりも面白そうに感じた。
と言っても、カリオストロとかあそこら辺は、シャドバでしか知らないんだけどね。
追記3:シーズン2のラスボスのやりたい事が、説明を聞いて尚、分かり難い。
ニュアンスは分かるが、どうなったらラスボスの望みが叶うのかが見ていて、掴みにくい為、主人公達が何を阻止しようとしているのか、ラスボスがなんで主人公達を攻撃しているのかが、みんなフワフワに感じて、集中して見難い。
キャラクターやアニメーション、背景の作画等は凄い所も多いのだが、見た目は優れているが、中身が伴っていない様な、そんな印象が残って勿体無く感じた。
警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-
- 世界観・リアリティ:★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★
エルフやドワーフ等が存在する架空の地球、現代日本を舞台にした変わり種の刑事物。
「パトレイバー」「攻殻機動隊」「サイコパス」「アクティブレイド」系の特殊な警察チームの活躍を描く作品っぽいのだが、1話目の感想として、あまり特殊な世界観を活かしきれていない印象。
2話以降に期待。
1話の犯人達のマスクが世界観のせいで、獣人かどうか分からなかったのは自分だけ?
追記:割と酷い。
一芸を持ったキャラクターが活躍するタイプの話だが、全体的に浅さを感じる。
基本的に、登場人物達の頭が良くない。
このジャンルの作品としては、致命的。
リアリティとストーリーから★を一個ずつマイナス。
PSYCHO-PASS サイコパス 3
- 世界観・リアリティ:★★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
2012年から展開されている「サイコパス」の新シリーズ。
1、2、劇場版と続き、時系列的にその後を描く。
前作からの継続キャラクターはチラホラといるものの、メインとなるのは新キャラクターコンビであり、今までの流れを踏襲した公安局刑事課一係への着任と、不可解な事件との遭遇から物語が始まる。
前作主人公の常守朱が捕まっていたり、シビュラシステムは健在だったり、鎖国していた日本が移民を受け入れていたり、今後の作品世界の変化もファンとしては気になる。
新主人公の一人である慎導灼がメンタルトレースと言う技能を駆使して捜査すると言う、前作までには無いギミックも加わり、今期の中では期待大の作品だ。
追記:二話目にして前作キャラが更に登場。あの人達の登場だけで胸が熱い。
追記2:12月頭時点。事件も佳境に入り、前作キャラの助っ人で危機を乗り越えたりと、とても面白いのだが、事件の全貌が見えそうで見えない。
追記3:完全に続く終わり方で一段落。
前作キャラの使い方が最後まで上手く、続編に期待できる終わり方。
事件の全貌が歴代の事件と比べても分かり難く感じたが、それ以外の点では、かなりの満足感があった。
真・中華一番!
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、1995年から1999年に少年マガジンで連載された料理漫画。
1997年に前期に当たる「特級厨師」を目指す「中華一番」がアニメ化されているので、今回の物語は後期の部分となる。
と言うか、当時アニメは見ていた筈なのだが、設定などは殆んど忘れているし、どこまでアニメ化したのかも覚えていない為「かなり何となく」での視聴となる。
20年近く前のアニメの続編って、正気かよ……
1話の感想としては、物語としては、まあ、名作漫画なので懐かしさも手伝って普通に面白いのだが、深夜アニメにする必要が良く分からない。
土・日曜日の夕方に放送しそうな、毒もお色気も実験も無い、何と言うか万人受けの大人しさを感じる内容だった。
慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2016年からカクヨムで連載されているライトノベル。
一話目は「このすば」のアクア目線的な物を感じながら見たが、普通に面白かった。
物語的には、女神がステータスの高い勇者を召喚したが、そいつが慎重すぎて振り回される話と言う感じ。
追記:キャラクター達の情けなかったり、されるがままな所が「このすば」を相変わらず想起させて、その点は普通に笑えるシーンもあり面白い。
ただ、ギャグなのに割と普通に死人が出てるっぽい点が、表現や演出としてのバランスの悪さを感じる事も。
追記2:主役の決め台詞に、とにかく慣れない。
それ以外は、これ系の作品としては割と面白い。
高速飛行で胸がはだける女神とか、竜族の長の裸でモザイク処理が入ったのには笑った。
良い意味で、セクシー成分が基本的に仕事をしていない。
追記3:途中から主人公の女神が本能や本心に正直になり、それが笑いに貢献していたのは珍しくプラス評価。
更に、web小説原作のアニメ化作品とは思えない「1クールで、きっちりまとめる」と言う、当たり前の事をしている点は、不良が雨の中で捨て猫に傘をさすのを目撃する式に評価が大きく上がった。
ストーリーの★が、最後に来て一個プラスである。
原作は知らないが、クライマックスにかけての「どんでん返し」が気持ち良く、作品から受ける印象を裏切って、ちゃんと面白い物語であった。
スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2016年から配信されている女性向けソーシャルパズルゲーム。
見はしたが、私がメインの視聴者層では無い事を前提とした感想となる。
髪の色が違うイケメンが次々と良い声で登場するのだが、まず個体を覚えるのが地味に大変であった。
原作ファン向けだからだろうが、キャラ数がそれなりに多く、外見や性格的特徴を見せられたキャラクター以外は、どれも同じに見えてしまった。
物語的には、新設された捜査機関「スタンド」のメンバーをスカウトしつつ、事件を解決すると言う筋書きは良いが、新人である主人公にスカウトをさせる設定に微妙な違和感が拭えない。
だが、ゲーム設定に忠実なのだろう。
SUPER SHIRO
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、1990年から2010年まで漫画アクション等の雑誌で連載された漫画を原作とした国民的アニメ。
スピンオフ作品として、しんちゃんの飼っている犬の「しろ」が、もし裏で世界を守るヒーローをしていたらと言うコンセプト、らしい。
1話6分しかない。
1話目の感想としては、まず、絵がかなり動く。
そして、予想通りと言うか、期待通りにゆるい世界観である。
なのだが、冒頭でヒーローとしての能力や設定が説明され、物語の目的が宇宙から飛来した伝説の骨「ボボボボボーン」を、世界征服を企む発明犬・デカプーより先に発見し、本部に転送する事と簡潔に説明される。
ショートアニメなのだが、物語として必要な要素が揃っていて、ちゃんと面白い。
その上、しろの「心の声」的な「ヒーロー語り」と言う役で大塚明夫さんが声を当てていて、無駄にカッコイイ上にギャップも良い。
デカプーとのボボボボボーン争奪戦も、デカプーが発明品を使う事でアンパンマンとバイキンマンのバトルの様なギミックの面白さに、クレヨンしんちゃんのゆるさがハイブリットされた物となり、下らなくも非常に魅力的に仕上がっている。
ショートアニメーションとして見た時の完成度は、かなり高めである。
追記:2話目にして、早くもマンネリを感じてしまった。
出来は良いし、総合的には面白いのだが、あらゆる意味で安定し過ぎている感がある。
大塚明夫さんのヒーロー語りが楽しみで見てる感じ。
Z/X Code reunion
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、2017年からVジャンプで連載されている同名トレーディングカードゲームを原作とした漫画作品。
原作の脚本を担当している浦畑達彦氏は元マッドハウス所属の脚本家で「ストライクウィッチーズシリーズ」や「SHIROBAKO」「ヴァイオレットエヴァーガーデン」等にもシリーズ構成や脚本で携わっているので、密かに期待を寄せている。
1話目の感想としては、学園物に見せかけて謎を孕んだまま敵の猛攻を受けると言う、衝撃的な物で、掴みは良いが、キャラクターをまだ掴み切れない印象。
カードゲーム原作故に、登場キャラクターを最初から多くしたせいだろう。
あと、単純な疑問だが、リゲルが迎えの車に乗せて貰えなかった訳が、普通に分からなかった。
ギャグだろうか?
追記:2話目で見た目としては盛り上がりつつも、話運びとしては超雑になってしまった。
転送装置のある部屋に避難所を探して迷い込むまでは「まあ、わかる」で済むが、それがバラバラの5組全員と言うのは「さすがにご都合主義が過ぎる」だろう。
輪をかけて「全員新人だがやらせてみよう」と戦場に転送する指揮官とか、判断力がどうかしている。
2話目にして、雲行きが怪しい部分が出てきた感じ。
追記2:ランクE認定からの地獄のしごきが開始。物語としても持ち直しそうな予感に少し安心。
追記3:最終話まで視聴。
物語として、途中は持ち直したは持ち直したのだが、クライマックスでまさかの始めのシーンと同じダメな脚本に。
冒頭とクライマックスは比較しやすく対比構造にした方が良いのだが、この作品に関しては、やめて欲しかった。
プロモーションとしてキャラクターを活躍させると言う意味では、アニメーションとしての役割を一定は果たしているのかもしれないが、シナリオに関しては雑な設定や展開の処理が多すぎた。
また、普通、と言うか、多くの場合、最終回の作画は頑張りそうな物だが、テレビ放送版に関しては、微妙な作画崩壊に見舞われて、そこも残念であった。
原作のカードゲームや、関わっているクリエイターや声優が好きでないなら、無理に見る必要は無い凡作、中の下程度の作品であった。
残念。
世界観からは★を一つ、ストーリーからは、★を二つマイナスした。
ゾイドワイルド ZERO
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は1980年代からタカラトミー(当時はトミー)から発売されている男児向けの玩具で、動物をモチーフとしたロボットである。
6回目のアニメ化で、今回の舞台は一度文明崩壊を起こした地球で、ゾイド×ポストアポカリプスと言う設定だ。
それ、なんて「ホライゾンゼロドーン」?と思ったが、文明はかなり残っていて、社会体制がリセットされつつゾイドが身近になったぐらいで、何というか、結局「いつものゾイド」である。
一応、崩壊した文明の遺跡からコンピュータの基盤を集めたり、ポストアポカリプス要素もあるらしいが、1話目では軍に追われる不思議な力を持った謎の美少女を助けると言う、良くも悪くも既視感満載の話になっている。
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、2002年に投稿作として執筆後、webで公開し人気作となり、2009年から電撃文庫より刊行されているライトノベル作品。
本作は、アニメ3期2部の部分で、原作文庫15巻以降のアニメ化となる。
第1話の感想としては、前期最終回から少し時間が経っている世界で、主人公のキリトが廃人同然となった状態で始まるのだが、原作未読組としては衝撃的であった。
追記:新キャラの騎士がバックグラウンドを説明されては大活躍と言う展開が続き、個別にはカッコイイし、面白いのだが、物語全体の構成としてはチグハグさを感じる事も。
追記2:結局、大半が戦争のシーンで終了し、物語としての動きは非常に少なく、一部の戦闘描写以外が、総じて物足りないクールとなってしまった。
また、敵を散々殺してきて、共通の敵が現れたら共同戦線を張るにしても、もう少し丁寧な描写をして欲しいと感じる部分があった。
ストーリーを★を1つマイナスした。
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★
原作は、2015年からGA文庫で連載されているライトノベル。
「ダンガンロンパ」的な7人のプロフェッショナルな能力を持つ高校生が異世界に飛ばされる話なのだが、最強設定過ぎて緊張感が無く、それぞれのスキルを紹介したり披露するパートを延々見せられる1話目で、今のところは微妙。
いきなり助けてくれたエルフに介抱がてら羊肉を口移しで食べさせられながらディープキスし始めたり、独特な話に感じた。
どるふろ -癒し編-
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、中国では2016年から、日本では2018年から配信されている銃火器をモチーフとした美少女が登場するソーシャルゲーム。
銃火器版「艦これ」的なゲームだが、本作は、そのゲームのセルフパロディ的なデフォルメキャラが活躍する脱力系ショートアニメ。
1話目はキャラクター達がショートケーキを奪い合う話だったが、それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、ヴィジュアルの目のハイライトが無いデフォルメキャラから漂うFGO(フェイトグランドオーダー)の「マンガで分かる!」シリーズを連載している絵師「リヨ」先生のキャラクターを想起させる狂気を孕んだ空気が何とも言えなく、それだけで見ていられる。
ノー・ガンズ・ライフ
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、2014年からウルトラジャンプで連載されているハードボイルドなサイバーパンク漫画。
連載当時から特徴的なビジュアルも手伝って話題になっていた本作。
第一話の感想としては、サイバーパンクSFに日本の漫画的世界観が融合していて、独特な雰囲気がある。
「攻殻機動隊」や「銃夢」の様な、ある種のリアリティや整合性・根拠よりも「銃の形の頭ってかっこいいよね!」と言う、見た目を優先したデザインが唯一無二で、面白い。
キャラクターは主人公の描写に大半を割き、基本はハードボイルドなのだが純情・初心な主人公のキャラが魅力的で、好印象である。
ただ、日本の漫画的表現にリアルよりも振っている為か、それとも後で設定が出てくるのか、パンチで列車を正面から止めるのは「主人公凄い」の表現以上に「世界観合ってる!?」と言う驚きの方が正直大きかった。
また、最初の依頼を引き受ける理由が、かなりフンワリとしていて、表から動機付けに粗が見える点が少し気になった。
ハイスコアガールII
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
原作は、2010年から2018年まで連載されていたゲームをモチーフとした恋愛漫画。
2018年にシーズン1が放映され、本作はシーズン2に当たる。
前期にやっていた「からかい上手の高木さん」の様な、間をあけたシーズン2放映をする恋愛アニメの安定感を感じる。
一時、著作権問題等で揺れた本作だが、物語として名作だし、テレビ・アーケードゲームと共に育った世代の人からするとタイムマシンの様な楽しさがある作品なので、絵柄に味があるが是非見て欲しい一作だ。
旗揚!けものみち
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は「この素晴らしい世界に祝福を!」の暁なつめが担当している、2017年から少年エースで連載されている漫画作品。
異世界に勇者召喚された獣好きのプロレスラーが魔獣の脅威にさらされる世界でペットショップを開く話、らしい。
開始数分で自分を召喚した姫にジャーマンスプレックスを叩きこんでパンツ全開にさせたり、ギャグが色々と振り切っている。
主役の柴田 源蔵を演じる小西克幸さんの真面目でズレた演技は、「フルメタルパニックの相良宗助」を連想させる天然キャラで、この作品の見所の一つに感じた。
追記:気が付けば吸血鬼のカーミラが、バカかつ不遇だけど、良い忠犬キャラ。
追記2:最終回まで視聴。
比較的安定した作画、放映延期しない制作体制、最初から最後までまとまった脚本と、今期の中では謎の安定感を発揮していた。
ファンタジー×プロレスと言う、変わったモチーフの作品だが、モチーフ選択に意味があり、それが最後まで活かされた脚本は、非常に面白かった。
個人的には、カーミラのバカでだらしがないが、お嬢様の為なら頑張れる姿が一番印象に残った。
当初、お嬢様の付属品かと思いきや、最終的には最も成長していて、意外にも劇中の登場人物の中で最も魅力的であった。
バビロン
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、2015年から刊行されているサスペンス小説。
Amazonプライムの3話同時配信で一気に3話まで視聴したが、次がどうなるのか気になる作りで、作品に引き込む力を感じられた。
物語としては、検察官が捜査していた製薬会社の事件が別の事件に繋がり、そこから巨大な事件へと巻き込まれる様な感じ。
現代を舞台としているが、事件の異質さと演出が「攻殻機動隊SAC、2ndGIG」を想起させ、どうオチが付くのか、事件の真相を知りたいと言う欲求によって勢いよく見る事が出来た。
追記:7話ぐらいで、延々再放送が始まって、最悪の所で終わっている……
万策尽きたの?
BEASTARS
- 世界観・リアリティ:★★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
原作は、2016年から週刊少年チャンピオンで連載している青春マンガ。
動物化され、世界観も動物に適応された世界で繰り広げられる青春群像劇。
動物をモチーフとしているが、人間を描く筆力が強く、動物でなくても魅せるであろう物語をあえて動物と言うフィルターを通して見るのが非常に面白く、圧倒的に上手い。
CGによる作画もかなり良く、水の表現などにも良い意味で目が行く。
1話目の引きに、劇的かつ最悪の出会いが光り、今期のアニメの中では間違いなくトップクラスの出来。
登場人物が多いが、動物の種類が違う事で視覚的に見わけが容易かつ、主要人物のオオカミ、シカ、ウサギの3人は行動の見せ方でキャラが既に立っていて、それぞれに独特の魅力を放っている。
間違いなく、気合が入りまくったおススメの一作である。
追記:12月頭ぐらいの感想。肉食獣の性として、肉を食べたい欲求との折り合いの付け方が社会が抱える問題になっていたり、世界観の作り込みが凄い。
ただの動物モチーフではなく、文明を獲得した動物社会のシミュレーション的な部分と、人間社会へのメタファーとしての機能があり、やはりハイレベルな作品だと実感した。
あまり描かれない設定、本来は「あるはず」だが目をつむっている部分、本能の持つ負の部分、等を、動物モチーフを通して問題提起している点に、凄みを感じる。
例えば、ポケモンの世界にはポケモンと植物、そして人しかいない。
だが、卵と植物由来の食べ物以外に、何を食べているかは描写されない。
ポケモン同士で捕食とか、人とポケモンの事件や事故は、想像すればいくらでも起こりうるし、図鑑内には言及もある。
そういう「裏にある筈の設定」は、作品としてわざわざ描く必要が無かったり、不都合が生じる設定なので、スポットライトを悪戯に当てない物である。
だが、この作品は、あえてそう言う部分に光を当てる事で、動物の種として別物の、理解し合えない他人の部分がある前提を、生々しく描いている。
それと同時に、対比させて、種を超えた個人としての選択や挑戦の尊さを描いているテーマ性やメッセージ性がとても強い作品と言えるだろう。
追記2:シーズン1最終回までの感想。
原作未読だが、最初から最後まで、物凄い作品だと思いながら見てしまった。
普通に考えたら飛びこめない様な修羅場に飛び込み、遠回りの末に、遂に、遂にハルに、面と向かって気持ちを伝え、変わる決意をするレゴシと、それを聞き届けるハルの後ろ姿を見て、1クール追って来て本当に良かったと思えた。
種を超えた恋に、そんなに簡単に綺麗な結論が出る筈もなく、それもひっくるめたレゴシの決意は、低いテンションながら「らしい」感じと、確かなカタルシスがあった。
この作品は、獣の擬人化と言うよりも、獣の社会をモチーフにした異世界の物語と言う感じで、それが大きな独自性や新規性になっていて、他にはない面白さを作っているのだが、その面白さが物語と密接に関わっている事で、圧倒的な完成度があると言えるだろう。
ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2012年からサービス提供している大人気オンラインRPG。
独特のSF世界で繰り広げられるゲームらしい作品で、以前はゲームプレイヤーを主役としてアニメ化されたが、今回はゲームのストーリーの再構成版アニメオリジナルストーリーである。
1話目の印象は、ゲームのチュートリアルをアニメで見せられている様な感じだった。
割と人が死んだりする話らしく、その辺は硬派に描いてくれるのかもしれないが、勝手なイメージで意外だったり。
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
原作は、2015年からサービス提供している大人気ソーシャルゲーム。
物語としては、ある時を境に未来が無くなる事が分かり、その原因を探して時間と場所を移動して取り除いていくタイムスリップ物。
面白いのは、ゲームの章を順に追わず、途中をアニメ化した事。
私のFGOは、無課金かつガチャが不調でアサシンばかりが出る事で4章で止まってしまっているが、人気エピソードの優先したアニメ化なのだろう。
1話目の感想になるが、6章までのなんとなくの説明を未プレイ組に向けてしつつ、タイトル回収するまでの、非常に今後の期待を煽る良い1話だった。
マシュ、イシュタル、エルキドゥのアクションもずっと見ていられるぐらい気持ち良く動き、アニメーション化の意味をこれでもかと感じさせる点も、凄く良い。
今後も目の離せない作品だ。
追記:圧倒的作画とキャラの魅力によって、全てが許されそう。
ジャガーマンと言う、ゲーム未プレイ勢からするとポカンなキャラクターも、作画が凄すぎて受け入れるしかないパワーがある。
ある意味、神作画の暴力(あるいは、無駄遣い。勿論、褒めている)を感じる。
6部まで見てないし知らないと言う人も、アニメーションとして十分楽しめる筈。
追記2:9話まで視聴。レオニダス、牛若丸の法具発動は、アニメーションでこその圧倒的な描写で、何度でも見たくなる出来。本当に最高でした。
放課後さいころ倶楽部
- 世界観・リアリティ:★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は2013年からゲッサンで連載されている漫画作品。
毎回アナログゲームが登場する話らしく、一話目はマラケシュと言うボードゲームが登場。
大人しい作りだが、見ていると登場ゲームで遊びたくなる非常に良い作品に感じた。
僕のヒーローアカデミア 第4期
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
原作は、2014年から週刊少年ジャンプで連載されているヒーロー漫画。
安定した面白さを保ち続けて、アニメも4シーズン目に突入である。
1話目は、記者に取材を受ける体裁で、キャラクターや世界観、これまであった事を上手く紹介すると言う「これまでのヒーローアカデミアは」と海外ドラマのシーズンを繋ぐPVの様な話。
2019年10月12日が放送日だった為、台風特番で放送されなかったがので、アマプラ配信で視聴する事となった。
今期も楽しみな作品である。
星合の空 -ほしあいのそら-
- 世界観・リアリティ:★★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★★
「天空のエスカフローネ」「ジーンシャフト」「ヒートガイジェイ」「ノエイン」「鉄腕バーディー」「コードギアス亡国のアキト」の赤根和樹監督によるオリジナルアニメーション作品。
第一話の掴みは、めっちゃくちゃ良かった!
柔らかくシンプルなデザインのキャラクター達が、気持ち良く動き、何といってもアニメーションとして気持ちが良い。
更に、キャラの立たせ方が、かな~り上手い為、キャラ個体の識別が完璧には出来なくとも、視聴者は高い確率でキャラクターに個別の印象を刷り込まれる。
その理由は、キャラそれぞれに別の「闇」を匂わせ、どのキャラクターにも最初から「闇(裏側)」と「見た目(表)」が設定、表現されているので、キャラクターに「確かな奥行き」があるのが大きい。
輪をかけて上手いのは「闇」の塩梅と「ありそう・わかる」と言う共感のバランスが絶妙で、キャラクターの悪い所(周囲を傷つける)では無く、あくまでも至らない所(迷惑だが傷つくのは主に自分)にフォーカスしていて、一話時点では主人公の父親以外に悪者が一人も出てこない所だろう。
物語としては、弱小ソフトテニス部をどうにか存続させる事が目的の一つだが、それ以上に大きなテーマとしてキャラクター一人一人が抱える「闇」をどうにかすると言う普遍的かつ魅力的なストーリーラインだ。
監督が、エスカフローネのディランドゥ、ヒートガイジェイのクレア、ノエインのアトリと、闇ギトギトで弩級に魅力的なキャラクターを描く腕に定評があるので、そこにも注目して行きたい。
未視聴、ノーチェックの人は1話だけでも見て欲しい。
1話見れば、その面白さが間違いなく一発で伝わる筈だ。
ちなみに、タイトルは建礼門院右京大夫集に収録された和歌の引用らしい。和歌は専門外なのだが、どういう意味?
追記:3話ほど見たが、本編は安定して面白い。
ただ、ダンスエンディングでダンサーのダンス動画の無許可トレースが判明し、物語とは別の所でケチが付いてしまったのは、勿体無かった。
追記2:5話で一時的とは言えクズ親父を追い返したが、同時に大きな爆弾を抱えた展開に不穏な気配がヤバい。
だが、ソフトテニス部の方は順調に成長しているし、良い感じに一体感が出てきて面白くなってきた。
生徒会長の家も現時点では、まだ謎の掘り下げが入り、先が気になる所。
他のキャラクターも着々と家庭の事情が見えてきた。
6話からの練習試合は、スポーツ物のお約束だが、負けながらも得る物が大きな試合でありつつ、笑えるシーンも多いし、見応えもあった。
あのバッタダンスは、咄嗟にやれと言われても羞恥心で出来る気がしない。
あれが出来るのが青春なのか、ノリの良さなのか。
あと、ヒロイン?のかなこの毒づきが一々可愛い。
追記3:12月頭時点。着々とソフトテニス部員達の家庭の事情が描かれていく。
その共通点は、今の所だが、親、あるいは保護者が望む子供「以外」になってしまったり、なろうとする事への、大人からの圧力と子供がどう向き合うか、と言った感じだ。
クズの父親に虐待されてきた主人公、母親に恐れられる部長、親に絵を描く事を馬鹿にされてきたヒロイン、他にも、母親の過干渉で心を壊されたり、サッカー好きの父親にソフトテニスをやる落ちこぼれと責められたり、LGBTに理解が無い母親に男である事を望まれたり……
親と子の抱える、ある種の「あるある」問題の博覧会状態で、人によってはマジで精神に来る作品だと思う。
救いがある点は、家庭内に必ず理解者がいて、友達も家庭の事情を察する余裕と優しさが必ずある点だろう。
現実では、家庭内に理解者がいない事も、家庭環境によって不調になったら、友達だと思っていた相手から心無い一言を言われるなんて事は、日常茶飯事だ。
そういう意味で、この作品は既に「一人でも味方がいれば、それに気付けていれば、人は救われる可能性がある」事を示していると言えるのでは無いだろうか。
登場する毒親達は、どれも不愉快極まりない。
だが、一人のキャラクターに一人は踏み込んで理解してくれるキャラクターがいるのは、見ていて救いを感じるし、感動さえできる筈だ。
追記4:最悪のタイミングで1クール目が終わり、良い引きになったと思いきや、打ち切りの話が……
今期の中でも指折りの良作だったのに、現状では非常に後味の悪い幕引きで物語が締め括られてしまった。
残念。
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、2013年から2017年に小説家になろうで連載されていた小説作品。
丁寧な作りかつ、ここ最近アニメ化されるなろう系アニメの中では、比較的リアリティに気を使っているのは好印象。
1話目は、主人公が本の無い世界で自分の為に本を作る決意をする所までで、テンポとしてゆったりに感じた。
追記:安定して面白いのだが、本作り本番になかなか進まない。
リアルと言えばリアルなのだが、ゆったりとしたテンポが少しもどかしくも感じた。
だが、出来は全体的に良いので、世界観とキャラクターに★を一つずつ追加。
追記2:2期が決定したらしい。
丁寧な描写のまま、ゆったりと目的に向かって行く主人公。
病気をどうにかしないといけないと言う設定が持ち上がり、緊張感が出てきたのは大きなプラス。
また、これ系の転生物である、ある年齢で前世の記憶が戻るパターンの中の、今世の記憶や人格が前世に上書きされる、憑依物に近い状態で、ずっと抱えていた「本来の肉体の持ち主の人格は?」問題を、綺麗に解決してスッキリさせた展開は非常に良かった。
そういう意味でも、エンジンのかかりと言うよりは、車輪の回転がゆっくりと言った感じだが、トルクが無い訳ではなく、一話一話は地味だが、ちゃんと面白い。
魔入りました!入間くん
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、2017年から週刊少年チャンピオンで連載されている漫画作品。
クズな父親によって悪魔に売り飛ばされた主人公が、悪魔の養子になって魔界の学校に通う中でトラブルに遭う話。
NHKで始まったので、原作を知らずになんとなく見てしまったが、面白かった。
上で触れた「戦×恋」に近い周囲に勘違いされながら成功していくタイプの主人公らしいが、主人公が選ばれた理由、ハイスペックな理由が紹介される為、納得して物語を楽しむ事が出来るのも◎。
無限の住人-IMMORTAL-
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、1993年から2013年までアフタヌーンで連載されていた漫画作品。
原作既読、懐かしい。
2008年に一度アニメ化し、2016年には舞台、2017年には木村拓哉主演で実写映画化もされた作品。
Amazonオリジナルで生まれ変わった新しいアニメだが、わざわざ新しく作っただけの事はあり、作画が原作に寄せている上に、かなり良い。
不死身の用心棒が活躍する時代劇作品で、原作通り残酷な描写が多い為、見る人は選ぶ。
だが、原作の面白さが確かなので、刺激的で暴力的な表現が大丈夫なら。
ライフル・イズ・ビューティフル
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★
- キャラクター・感情移入:★★
原作は、2015年からとなりのヤングジャンプで連載されている4コマ漫画作品。
女子高生達が射撃競技の部活動を送る日常物。
1話目を見た感想は、初期の「きらら作品感」がある。
Levius -レビウス-
- 世界観・リアリティ:★★★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★★
原作は、2013年から月刊IKKIで連載後、掲載誌の休刊を機にウルトラジャンプに移籍し、 「Levius/est」のタイトルで現在も連載されいる漫画作品。
ジャンルは、スチームパンク×ボクシング。
ネットフリックスで19年11月30日から独占配信されており、宣伝にも力が入っている為、気になって一気に視聴。
製作は「シドニアの騎士」のアニメ版等で有名なポリゴンピクチュアズが担当していて、フル3DCG制作の為、作画崩壊も無く、出来自体もかなり良い。
肝心の物語だが、戦火で右腕を失った主人公の青年が義手を付け、それから義手によるボクシングの才能を見出されて、勝ち進んでいく中で、人と出会い成長すると言った話。
スチームパンクながら、義手の技術は現代より先を行っていて、サイボーグ的なイメージを持った方が近いかもしれない。
で、1話目のプロローグでは特筆して心を掴まれる事は無かったが、2話以降で徐々にエンジンがかかり始め、1シーズンを通してかなり楽しめた。
途中から、主人公の故郷を焼いた戦火の原因と疑われる巨大軍事企業アメジスト社との因縁や、戦火で焼けた同郷の美少女AJの開放が目的になり、そこから一気に面白くなる。
メカ×ボクシング物として「リアルスティール」や「メガロボクス」を試聴前にはイメージしたが、どちらとも大きく違い、それでいて王道展開満載で、スチームパンクとボクシングと言うモチーフに抵抗が無い人には、間違いなくおススメ出来る作品だ。
ガサツ系ヒロイン、眼帯(ゴーグル?)のトレーナー、クールな毒舌整備士、濃いライバル達と、キャラクターもステレオタイプを活かしつつも、しっかりと魅力的だし、シーズン1のラスボス仮面の男がCV宮野真守なのも役に合っていて良かった。
私、能力は平均値でって言ったよね!
- 世界観・リアリティ:★★
- ストーリー・予測不能:★★★
- キャラクター・感情移入:★★★
原作は、2016年から小説家になろうで連載されている小説作品。
一話目の感想としては、主人公が「なろう系」「北斗の拳」「ルパン3世」「スレイヤーズ」等のメタネタを挟んでくるせいで「前世が女子高校生」と言う設定にまでツッコミ所がある所が既に面白い。
作者の投影か、前世はオッサンだろ、世代近いだろ。
あと「えんどろ~」的な空気を感じられて、その点は良い。
Twitterの実況を見ながら視聴していたが「平均値じゃなくて中央値じゃね?」とか言われてて「あ、確かに」とツッコミに納得しながら見るのも悪くない感じだった。
ただ、アニメーションの出来自体はかなり良いのだが、前期やっていた「魔王様リトライ」ぐらいファンタジー世界の設定が雑に感じられ、そこは人を選ぶ気がする。
追記:略称が「のうきん」で一瞬何のアニメか分からなかった。
予想通り、ねんどろいどやCMソング、ドラゴンボールと言ったネタが楽しい作品で、安定感がある。
一話目が面白ければ、以降の話も似た様な面白さがずっと続く感じ。
追記2:最終話まで視聴。
一応一区切りし、クライマックスには小さな盛り上がりも用意されていたが、最後までいつも通り、と言うのが見た感想である。
突出して好きなキャラクターが出来た訳でも無く、物凄く面白かったと言う訳ではない。
だが、非常にアニメーションとして見やすく、視聴継続のハードルが低かったのと、頻出するパロディと作品内で出来上がっているお約束展開の、スルメの様な魅力のおかげで、最後まで楽しく見る事が出来た。
ツッコミ所は多かったが、作品の空気がツッコミを野暮にし、受け入れさせる環境づくりが出来上がっている為、凡作ではあるが、出来は悪くなく感じる筈だ。
※他のアニメも視聴次第追加します。
※おススメがあれば今期に限らず教えて欲しいです。
※この記事は、加筆・修正する予定です。
※10月4日までで見た作品です。10月7日、11日、14日、16日、27日、11月4日、16日更新。12月8日、12日、27日最終更新。
※★の評価は、個人的主観による所が大きいです。
※評価項目は、仮ですので、今後改善する可能性があります。
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“2019年10月開始、秋アニメの超個人的感想まとめ” への2件の返信