話の種。排水管が詰まった話

台所の排水管が詰まった!

つい、先日も洗濯機の排水管が詰まると言う事件があった。

その時は業者を呼んで高圧洗浄機で掃除して貰い、トータルで30000円ほどの出費となった。

一回、水道管の詰まりを綺麗にするのに「三万円」と言う出費は、かなり辛い。

そこで、台所のシンクが水で溢れた今度は、ちょっと自分でどうにかしようと思った訳である。

住んでいる家は築30年。

それまでトイレが詰まる事はあっても、他の排水管が詰まる事は、先日の洗濯機置き場までは無かった。

だが、詰まったばかりなので簡単に自分でも詰まりを取り除けるような道具を揃えておいた。

抜かりは無いのだ。

給油ポンプで溜まった水をシンクから抜き、ワイヤー状の長いブラシを排水管に差し込む。

だが、差し込んだブラシは持ち手ギリギリまで排水管に飲み込まれ、それ以上は手が届かない。

単純に、長さが足りないのだ。

仕方がなくブラシを抜くと事件が起きた。

ブラシの先端部に、ドロドロの汚泥の様になった長年溜まったゴミが付着しており、それは茶色く、例えるなら生物の排泄物、つまり「大便」の様であった。

問題は、排水管の中に詰まった生ゴミが腐った汚泥の臭いにあった。

それは「シュールストレミング」の缶を、中身が何か知らずに開けてしまった様な、絶望的かつ強烈な臭いを放っていたのだ。

台所は一瞬にして下水道の様な悪臭に包まれるが、水道管が詰まっている為に水で洗い流す事も出来ない。

仕方が無く、ブラシを給油ポンプで吸い出した排水の中に入れて臭いをその場しのぎで封じてから排水管が生きている水道から捨て、台所のシンクには水を溜めて臭いを封じ込んで、そこで手詰まり。

私の準備には、抜かりしか無かったのである。

結局、水道屋さんに……

30000円の出費は痛い。

だが、台所の水道が使えないのは、かなり辛い。

幸い24時間電話受付をしていたので、すぐに業者に頼み、次の日の昼に来て貰う事になる。

修理の値段は、状態を確認しないと分からないが、15000~30000円と言う事だった。

相変わらず安くは無いが、ぼったくりでも無い価格帯だろう。

そして、次の日。

業者のオジサンが、颯爽と登場。

これでもかと作った営業スマイルで書類にサインを求めてきて、サインをすると早速作業開始。

すると、この前は高圧洗浄機を使ったのに、今回は別の機械を使うと言う事に。

何でも、水道管の太さやら、掃除目的か、詰まり取りか、等で道具を使い分けているとか何とか。

オジサンの作業は物の数分でアッサリ終わり、作業を見ていたが空気入れの様なポンプを使ってあっさり解決。

排水管は息を吹き返し、排水管を流れる水は逆流せずに透明になった。

臭いも消えた。

で、修理費は13000円であった。

安くは無いが、先日30000円を払ったばかりだった身としては、半額以下に感じ、微妙なお得感があった。

しかし、すぐに見慣れない修理アイテムに私の興味は移っていた。

私は、すぐにAmazonでオジサンが修理に使っていたポンプを調べた。

ほぼ同型なのだが、価格帯が13000円程度である。

つまり「修理費とほぼ同額!?」か、それ以下で買えてしまうと言う事であった。

こういう

ラバーカップの5倍の圧を出せると言う代物らしく、商品の存在を知らなかった私は軽く衝撃を受けた。

水道屋さんに頼むより、これを買っておけば安く、早く、簡単に、詰まりだったら自己解決出来るのだ。

自宅の水道管に何も起こっていない時に、これに13000円は出せない。

だが、シュールストレミング並の悪臭に包まれる経験をし、業者を呼んで簡単な作業そうな修理に道具と同額のお金を一度でも支払えば、これがどれほど良いアイテムで、心強い保険なのかは分かる。

消火器ぐらい一家に一台欲しいアイテムなのは、今では疑いようが無い。

古い家に住んでいたり、不安を感じた人には、マジでおススメである。

でも、シュールストレミング的な臭いに包まれるのも、イベントとしてはまた一興かもしれない。

ちなみに、私は強烈な吐き気と嗚咽が止まらなくなり、結局、掃除を中断して一度トイレに駆け込む事態となった事をお伝えしておく。

二度と包まれたくない臭いである。

スポンサーリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。