比較が面白さを生み出す
パラレルワールド、マルチバース、並行・並列世界……
別の世界でありながら、見た事があり知っている隣り合った世界。
そこには、別の自分がいたり、自分だけが存在しなかったり。
今回は、そんな「パラレルワールド」を用いた作品を紹介します。
尚、時間移動によって並行世界を描く手法を用いた作品(シュタインズ・ゲート等)は、今回は出来るだけ省きます。
あかねさす少女(2018)
鉱石ラヂオ研究会が「ご神木にラジオのチューナーを合わせると並行世界へ移動できる」という儀式を検証し、様々な異世界を旅する事になる物語。
物語の構成に難があり、後半に少し盛り上がるが、全体的に惜しい作品。
ソシャゲ等とのメディアミックスを狙って展開されていたが、ゲームのサービスは数カ月で終了してしまった。
異世界の聖機師物語(2009)
異世界に召喚されて、巨大ロボットのパイロットになり、学校に通ったり戦争に巻き込まれる物語。
「天地無用」と世界観が同じであり、ハーレムものでもある。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022)
<内容>
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン。そんな中、夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!カンフーの達人の“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、今、闘いが幕を開ける!
仮面ライダーディケイド(2009)
主人公らが、これまでのライダーシリーズ作品をモチーフにした様々な平行世界を巡って敵の野望を阻止しようとする物語。
昭和・平成にかけた様々な仮面ライダーが登場する。
ガンスリンガーストラトス(2012)
ゲームセンター用のゲームが原作。
並行世界の自分達と戦う事になる(ゲーム的にも)。
アニメの出来は、微妙であった。
クロノ・クロス(1999)
クロノトリガーの続編。
主人公が自分が既に死んでいる世界に入り込んで、並行世界の「自分の墓」を見る事から物語が動き始める。
名作。
ザ・ワン(2001)
ジェット・リー主演。
人が死ぬと、力が並行世界の残った同一人物に流れ込む現象を知った、主人公の並行世界の同一人物(悪者)が、最強の一人になる為に主人公達を殺しにやってくる物語。
この原理なので、主人公も敵と同時に強くなっていく。
消滅都市(2014)
物語中盤で、主人公の一人ユキが、並行世界から来た父親を持ち、2つの世界をまたがって観測する力を持つ事が判明する。
アニメの出来は、ソシャゲ原作アニメの中では、少し健闘ぐらい。
話が動き出すのが遅いのと、無駄な話が多い。
ジョジョの奇妙な冒険(1987)
6部までと7部以降で世界が異なるが、共通するキャラクターが数多く登場する。
6部まで読んでいるからこそ、7部のディオ様が盛り上がる。
ちなみに、7部以降は2004年から始まっている。
スパイダーバース(2014)
長年複数の作家や会社が関わったり、リブートを繰り返す事で幾つも存在していたスパイダーマンの世界を、マルチバースと言う設定で一つに統合した作品。
原作では東映テレビドラマ版やコミックボンボン連載版までカバーされていた事に、多くのファンが驚いた。
2018年公開(日本では2019年)の劇場映画版「スパイダーマン:スパイダーバース」の出来も滅茶苦茶良いのでおススメだ。
ダーク・マター(2017)
見知らぬ男に殴り倒され、気を失ったジェイソン・デッセン。
目覚めると、彼の人生は一変していた……。
と言う感じで異世界に送られてしまった主人公が、どうにか元の世界に帰って家族と再会する為に奮闘する物語。
DCコミック作品(ザ・フラッシュ等)
似ているが明らかに違う並行世界がいくつも登場する。
別の可能性のキャラクターが大勢登場するので、面白い。
海外ドラマ「ザ・フラッシュ」では、シーズン2以降のメインの設定となる。
ちなみに、初代フラッシュの初出は1940年、現行ドラマ版は2014年に放映が始まっている。
デュアル!ぱられルンルン物語(1999)
異世界に転送されて、巨大ロボットのパイロットになり戦争を終わらせて元の世界に帰ろうとする物語。
ドラえもんのび太の魔界大冒険(1984)
もしもボックスによって「if」の世界が登場するドラえもん映画作品。
2007年にリメイクされた。
フェイト シリーズ
1作目を中心として続編やスピンオフ作品が「並行世界」設定で多く展開されている。
なので、他作品では既に殺された登場人物が生きていたり、敵だった人物が味方になる様な展開も楽しめる。
ウェブサイトのこのページで詳しく言及されている。
単体で並行世界設定は「プリズマイリヤ」が特に強い。
フリンジ(2008)
奇妙な犯罪の捜査を続ける内に、中心となる敵の組織が並行世界の自分達だった事が判明するまでが最初の方のエピソード。
だいたいは「あいつが原因」と一人の人物に帰結するのだが、非常に面白い犯罪捜査ドラマなので、未視聴かつ解剖等のグロ耐性がある人には、おススメ。
ウォルターが、とにかく良いキャラをしているので、きっと好きになる筈だ。
フレッシュプリキュア!(2009)
全パラレルワールド支配を目論む敵の野望を打ち砕く物語。
ぼくらの(2004)
並行世界同士で『乗れば必ずパイロットが死ぬ巨大ロボット』同士の殺し合いによって勝ち抜き戦をさせられ、『負けた世界が無くなる』と言うデスゲームに巻き込まれる物語。
アニメの出来も、結構良かった記憶がある。
オープニングがとにかく耳に残る。
マブラヴ シリーズ(2003)
<ストーリー>
主人公白銀武は白陵大付属柊学園の3年生。
隣に住む、幼なじみで同じクラスの女の娘、鑑純夏と平凡な日常を過ごしていた。
ある日、武の前に、世界的財閥の跡取り娘、御剣冥夜が突然現れそのまま家に住み着いてしまう。
冥夜は、武と自分は絶対運命という固い絆で結ばれていると言ってはばからない。冥夜の登場が引き金となり、クラスメイトの榊千鶴、彩峰慧、珠瀬壬姫、
そして親友の鎧衣尊人を巻き込んでの数々の大騒動や大問題が発生。
ドタバタコメディタッチの日常の中で武がとる行動はそれぞれのキャラクター達に大きな影響を与え、
より深く心の交流を持つようになってゆく。武は移ろいゆく現実のなか、一体どんな結末を迎えるのか。
<オルタ・ストーリー>
ある朝自宅で目覚めた武は、そこが別の世界であることを知る。
その世界は、「BETA」と呼ばれる異星起源種と20年以上に渡る戦争が継続中であり、
人類は滅亡の淵に立っていた。学園があった場所には国連軍の基地があり、
元の世界にいたヒロイン達は、パイロット訓練校の訓練兵として登場する。
だが、幼なじみの純夏はその世界には戸籍すら存在しなかった。
基地の副司令として存在していた香月博士の取り計らいで訓練校に入隊した武は、
戦友としてヒロイン達と交流を重ね、次第に彼女達の考え方に共感してゆき、
「元の世界に戻る方法が見つかるまでは死ねない」という覚悟を決める。兵士としての訓練を重ねていく武がこの世界で迎えた結末とは……。
※この記事は、追加・編集する予定です。