ご都合主義で考える物語創作

都合の塩梅

物語を創る際、必ずあるのが“どこまで都合良くするか”と言う観点。

今回は、いわゆる“ご都合主義”について、説明します。

自己犠牲の物語の場合

1:見た目に、幸せな日常で物語は始まります。

2:主人公は、必ず切欠となる出来事に遭遇します。トラブルに遭うわけです。

3:ですが、トラブルと遭遇しますが、最初の犠牲者にはなりません。つまり、生き延びます。

4:トラブルの解決役をしなければならない、そんな状況に追い込まれます。

これが、自己犠牲の物語と言われる理由です。

5:しかし、トラブルの解決方法に心当たりがあります。苦難の連続である事は想像出来ますが、途方に暮れる事も、暇もありません。

6:トラブルを解決する際、何度もトライアンドエラーを繰り返します。予想通り、解決への道のりは苦難の連続です。

7:トライアンドエラーの際、人々との出会いと別れを繰り返しながらも成長し、着実にトラブル解決へと近づけます。

8:時に、ライバルや悪者が邪魔をしてくる事もあります。

9:ですが、絶対に倒す事が出来ない相手は登場しません。持っている全てを使って、ギリギリ次につなげる事が出来ます。

10:大事な物を失う事もあるでしょう。

11:大事な物を失った事さえ意味があり、トラブルは解決します。

自己犠牲の物語をご都合主義で考える

1:都合が良い事に、平和な日常です

2:都合が悪い事に、事件が起きる

3:都合が良い事に、主人公が生き延びる

4:都合が悪い事に、望まない使命が発生する

5:都合が良い事に、主人公は解決策を知っている

6:都合が悪い事に、何度も失敗を繰り返す

7:都合が良い事に、主人公を支え導く仲間や師匠が存在する

8:都合が悪い事に、強力な邪魔者が存在する

9:都合が良い事に、主人公が成長して全力を出せばどうにか出来る邪魔者しか出てこない

10:都合が悪い事に、大事な物を失う様な目に遭う

11:都合が良い事に、失った大事な物に別の意味があって問題解決に繋がる

と言う風に、都合の良い事と悪い事が物語の中では交互にやってきます。

そして、注目したいのは、都合の良い事が基本的に“不幸中の幸い”と言う点です。

自己犠牲の物語の場合、中心となる物語で起きる事は、基本的に不幸と不幸中の幸いの交互の連続で、問題が起きる前と解決した時に幸福な時間が訪れます。

自己実現の物語の場合

1:幸せな未来を想像できない日常から始まります。

2:主人公は、必ず切欠となる出来事に巡り合います。成功へのチャンスを掴むのです。

これが自己実現の物語と言われる理由です。

3:ですが、周囲に理解されません。バカな夢を追っていると思われたり、するべきではないと止められます。

4:しかし、必ず夢を共に追ってくれる仲間に出会う事が出来ます。その人は変人かもしれませんが、重要な協力者です。

5:チャンスを掴む為に、何度もトライアンドエラーを繰り返します。予想通り、夢への道のりは苦難の連続です。

6:トライアンドエラーの際、人々との出会いと別れを繰り返しながらも成長し、着実に夢の実現へと近づけます。

7:時に、ライバルや悪者が邪魔をしてくる事もあります。

8:ですが、絶対に倒す事が出来ない相手は登場しません。持っている全てを使って、ギリギリ次につなげる事が出来ます。

9:大事な物を失う事もあるでしょう。

10:大事な物を失った事さえ意味があり、チャンスを掴んで成功を物にします。

自己実現の物語をご都合主義で考える

1:都合が悪い事に、暗い日常

2:都合が良い事に、主人公にチャンスが舞い込む

3:都合が悪い事に、主人公の考えは周囲に理解されない

4:都合が良い事に、主人公は理解者を得て成功を目指す

5:都合が悪い事に、何度も失敗を繰り返す事になる

6:都合が良い事に、主人公を支え導く仲間や師匠が存在する

7:都合が悪い事に、強力な邪魔者も存在する

8:都合が良い事に、主人公が成長して全力を出せばどうにか出来る邪魔者しか出てこない

9:都合が悪い事に、大事な物を失う様な目に遭う

10:都合が良い事に、失った大事な物に別の意味があって成功に繋がる

と言う風に、自己実現の物語も自己犠牲の物語と同じ様に、都合の良い事と悪い事が物語の中では交互にやってきます。

そして、やはり注目したいのは、都合の良い事です。

自己犠牲の物語では基本的に“不幸中の幸い”でした。

一方で、自己実現の物語の場合は、成功への突破口に繋がる“小さな希望”である事が基本です。

自己実現の物語の場合、中心となる物語で起きる事は、基本的に不幸と、そこから抜け出す為の一縷の望みの交互の連続で、希望を手繰り寄せた時に幸福な時間が訪れます。

デウスエクスマキナとは?

物語には、都合の良い時と悪い時が交互にやってきます。

それらを描く際、事前の前振りや伏線が無いと納得性が低くなってしまいます。

デウスエクスマキナとは、この納得性が著しく低い展開を指します。

都合が悪い際に、主人公にとって都合の良い展開がデウスエクスマキナと思われがちですが、都合が良い際に、主人公にとって都合が悪い展開でも、納得性を持たせる事が出来なければ、やはり満足度が低い物語になってしまう物なのです。

終わりに

物語には、都合の良い事と悪い事が交互に来る展開が基本と言う話でした。

この都合の良し悪しは、視聴者の感情の上下にも作用します。

都合の良い展開が連続すれば気持ちは落ち込みませんが飽きますし、都合の悪い展開が連続すればハラハラするかもしれませんが疲れてしまいます。

この記事が、ストーリーテリングの助けになれば幸いです。

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