peing創作質問回答集【1】

こんな質問に答えています。

創作の質問、分かる範囲で答えます。

URL/https://peing.net/ja/akirakira1212?event=0

世間ではよく自分が面白いものを描いた方がいいとは言われていますが、自分で書いている他人から評価を受けている小説が自分では面白いと感じません。特定のフェチだったり、固執する設定や自分の好きなものが分からないせいなのか、自分の好きなものが分からないせいなのか・・・作品の制作時に没入できないでいます。

他人の作品で好きな部分、面白いと思う部分、惹かれる部分等がわかれば、そのテーマやモチーフには魅力を感じている事にならないでしょうか? それを、もし自分だったら、と作品に取り込めば自分が面白いと思う作品に近づけれるかもしれません。 その上で、既に書いて評価されている作品の部分も再現出来れば、既に持っている魅力で面白いと思うものを新たに表現出来る筈です。 これで質問の答えになっていれば良いのですが。

個人的にどうやって読者を引き込んだままにするかという部分に重きを置いて作っているのですが、
物語る工房さんがおすすめする没入できる良くできたアニメや漫画、映画などの作品はあるでしょうか?
また読者を没入させるために必要なテクニックや要素とは何でしょうか。

ジャンルにもよりますが、共通するテクニックとしては、読者や視聴者が飽きるよりも早く注目するべきポイントを明確に提示し続けるのが非常に有用だと考えています。 読者や視聴者の感情に、短いスパンで緩急をつけ続ける手法です。 例えば、冒頭シーンは20分以上事件が発生しない場合、映画やドラマ、アニメならそれだけで多くの視聴者を失うリスクを負います。 人の集中力が、そもそも20分程度しか保たない為、相手が読む意思を持っているか、義務的にでも見てくれない限り、チャンネルの様に飛ばせる状況なら飛ばされてしまいます。 これは、漫画や小説でもページの最初の方でフックになる要素がない場合、飛ばされる危険性がある事を意味しています。 フックには色々あります。 プロローグで期待をさせるのは、基本的な手段の一つです。 ですが、それよりも引き込み続けるのに有用な手段があります。 事件を起こす。 これにつきます。 言葉というか、文字だけで見るとよくわからないかもしれないが、 本筋となる事件を起こすと言うことは、「劇中の何に注目するべきかを明確に提示する事」に他なりません。 一度事件が起きたら物語の大きな一区切り(ミッドポイント)まで、ジェットコースターの様に物語をスピード感を持って前に走らせる事です。 よく出来た作品として思いつくのは、超メジャー所であればピクサー作品全般はどれも参考にして間違いがないぐらい良く出来ています。 その中で、例えばモンスターズインクなら、 冒頭シーンが終わるとトラブルからブーを抱え込んでしまい、ドタバタが始まります。 その後は、次から次へとトラブルが発生し、視聴者を飽きさせない工夫に満ちています。 ブーをどうにかしないといけないと言う事件が起き、その事件の中で小さなトラブルがたて続けに起きる事で、視聴者は刺激を受け続け、飽きると言う感情が浮上する事なく、引き込まれ続けて視聴できます。 大きな問題が発生した後に、それを解決させる為に試行錯誤する中で、小さな失敗やトラブルと、小さな成功とリカバーを繰り返して、結果的に状況を常に上向かせる、ギザギザとしている なだらかな山を登る様にイメージしてキャラクターを動かすと、飽きを起こさせずに済みます。 作品のカラーにもよりますが、事件解決に向けて動き続ける中で、キャラクター同士の絆が強まっていくのも重要な要素です。 もちろん、ずっとドタバタしていて区切りがないと、いつかは飽きます。 ミッドポイントと呼ばれる事件に対して解決に向かっている・成功しているとキャラクターが錯覚している状態までがドタバタの一般的なリミットです。 一例、テクニックの一つといった感じですが、少しでも参考になればと思います。 よくわからない、別の視点のテクニックが知りたい場合は、お手数ですが、もう一度 具体的にお聞きください。

物語る工房さんは作品を作るときに重要視する作り方の順番とかありますか?例えば新規性、普遍性、テーマ ジャンル、やりたい事などですね。

そうですね。 少し、わかりにくい話になりますが、 プロセスに順番はありますが、ジャンルや媒体、アプローチによって中身の要素が大きく異なります。 「毎回、必ずこう言う順番」と言う縛りを持たないで、「今回は、これが起点だから、こうやって固めていこう」と言うイメージが近いです。 例えば、新しい表現を狙うのであれば、新規性を中心にして、それを支える普遍性を次に探します。 テーマを決めて物語を考えるなら、テーマを中心に何を表現するかを模索する事もあります。 その際、大事に考えている事としては、「中心を定めたら、同時に出来るだけ反対の概念も見るようにする」事です。 新規性なら普遍性を、キャラなら世界観を、目的なら動機を、行動なら葛藤を、味方なら敵を、キャラの長所なら短所も、と言った感じで 「要素の反対に近い概念を、セットで考える」わけです。 自分のやりたい事から考え始めるなら、それが読者をどう喜ばせるかをセットで想像します。 ジャンルから決めるなら、ジャンルによって決まっていない部分のテーマやモチーフをセットで考えます。 表裏をセットで考える事で、考えるべき範囲の外枠を仮に決めてしまう事で、範囲一杯の表現がのびのびと出来ます。 質問の答えになっていれば良いのですが、こんな感じでどうでしょう?

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