敵にも事情がある
主人公達の目に立ちはだかる敵キャラ。
悪いヤツも多いが、中には倒したくない奴も結構いる。
その中でも、事情があって闇堕ちしたり、世界に絶望するラスボスは、非常に魅力的だ。
この記事では、そんな闇堕ち系の敵キャラが登場する作品を紹介していきたい。
Arrow/アロー(2012)
セカンドシーズンのラスボス、アローの師匠でもある「スレイド・ウィルソン」こと「デスストローク」が、闇堕ちしている。
超人になる薬の副作用と、愛する女性の死によって、狂気へと堕ちて行ってしまうスレイド先生は、厄介だが滅茶苦茶カッコ良くもある。
ジョーカー(2019)
<ストーリー>
売れないコメディアンのアーサー・フレックが暴漢に遭遇したのは、ゴッサムシティの街を道化姿でさまよっていたときだった。社会から見捨てられたフレックは徐々に狂気への坂を転落してゆき、やがてジョーカーという名のカリスマ的な犯罪者へと変貌を遂げる。
バットマンシリーズのメインヴィランの一人である「ジョーカー」誕生の物語。
原作には無い、どうして善良だったアーサーが「ジョーカー」にならざるを得なかったのかが描かれている。
※この作品自体は、主人公が堕ちて行く顛末を描く物で、厳密にはテーマに合っていないが、名作なので。
スターウォーズ シリーズ(1977~)
ダースベイダーは、元はジェダイだったがフォースの暗黒面に取り込まれた闇堕ちキャラとして有名だ。
エピソード1~3で、ジェダイになってから暗黒面に堕ちるまでが描かれている。
ゼノギアス(1998)
ゼノギアスに登場するラスボス、を蘇らせる事で暗躍する黒幕「カレルレン」は、本作のヒロインであるエレハイムの因果律にプログラムされた悲劇の運命から解放する為に、人造の神を求めた狂人として描かれる。
細かい設定説明を正確にすると非常にややこしいのだが、ゼノギアスの世界にはゾハルという運命を操るオーパーツが存在し、その暴走によってエレハイムは「愛する人を守って悲惨に死ぬ」運命の輪に閉じ込められている事が物語の途中で明かされる。
カレルレンは、エレハイムを愛しているが、エレハイムが愛するのはゾハルの定めた因果律によって「アベル(主人公の前世)の生まれ変わり」に定められていて、決してカレルレンにはならない。
つまり、カレルレンは、自身が愛される可能性が無い事を承知で、エレハイムを救おうと歴史の陰で暗躍し、ラスボスを蘇らせるに至ると言うキャラクターなのだ。
Z.O.E Dolores,i(2001)
<ストーリー>
ジェイムズ・リンクス、49歳。地球と火星の間を飛ぶ地球人の運び屋である。彼はある日、名指しである荷物の移送を依頼される。それは意志を持つ女性型オービタルフレームのドロレスだった。しかし、エンダー号に乗り込んできた検閲官に紛れていた謎の刺客に襲われ、ジェイムズはドロレスに乗って戦うハメになってしまう。無実の罪である検閲官殺しの汚名を着せられ、地球中で手配犯になってしまう。
ラスボスとして登場する「ナフス・プレミンジャー」が、該当。
周囲の環境に恵まれず、地球と火星の人種間対立に巻き込まれた末に恋人を殺され、その復讐として地球の破壊を目指していると言うキャラクターなのだが、その正体は前作の主人公である「ラダム・レヴァンズ」その人であり、前作を見ていれば彼が「やさぐれきった」理由には納得できる。
ロボットアニメとして、単体での完成度も高い名作アニメなので、見た事が無い人は前作「Z.O.E 2167 IDOLO」と合わせて視聴をおススメしたい。
テイルズオブファンタジア(1995)
昨今、当たりハズレが激しくなりつつある、テイルズシリーズの記念すべき第一作。
そのラスボスである「ダオス」は、歴代キャラクターの中でも非常に人気がある。
ダオスは別の世界の人間で、ユグドラシルと呼ばれる聖なる樹を求めて旅をして来た旅人だ。
この世界にあるユグドラシルが、人の手によって枯れそうな事で、ダオスは選択を迫られる。
ユグドラシルが手に入らないと、自分のいた世界を救う事が出来ないのだ。
結局、ダオスは数々のすれ違いや、憎しみの連鎖によって、人を滅ぼしてでも自分の世界を救う為に、ユグドラシルを守る為に魔王となる。
要は、人は環境破壊をする悪で、ダオスこそが世界から見ると正義と言う図式と分かってくるのだ。
小説オリジナル設定では、ダオスがどうして魔王と呼ばれるに至ったのかが語られていたりもする。
そんな人気のダオスだが、後のシリーズで精霊になったり、スピンオフで登場したり、プレイアブルキャラでは優遇されたり、愛されまくりと言って良い存在だ。
ラスボス戦で「テトラアサルトッ!ダオスレーザーッ!ダオスコレダーッ!」とボコられた人には懐かしいキャラクターだろう。
初代声優が、塩沢兼人さんだったのも人気が出た理由の一つだろう。
ドラゴンクエストⅣ導かれし者たち(1990)
国民的RPGドラゴンクエストシリーズ4作目に登場する「ピサロ」は、訳アリの魔王として有名だろう。
人間によって、仲間であるエルフのロザリーが殺される事で、狂気に堕ちて行く悲劇の魔王だ。
最初の作品ではラスボスとして倒されるが、リメイク作では条件を満たすと仲間になる救済措置が取られている。
ファイナルファンタジーⅦ(1997)
ファイナルファンタジー7に登場するラスボスのセフィロスが魅力的なのは、元々は味方であり、最強にして伝説のソルジャーだったのが、自身の出生の秘密を知る事で狂ってしまったという切ない設定による所があるだろう。
シリーズ中でも、圧倒的なカリスマと魅力を備えたキャラクターで、元々は善人だった超天才な奴が、本気で狂う事の怖さを体現したキャラクターと言える。
The Flash/フラッシュ(2014)
シーズン3に登場するラスボス「サビター」が、闇堕ちキャラ。
※この記事は、追記・編集していく予定です。
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