テーマは「兄弟姉妹の絆」系作品特集

きょうだいの絆

夫婦や恋人、これはパートナーを選ぶと言う意味で、意思の介在が許される横の繋がりを持った絆の在り方だ(宗教的、政治的、政略的、等の事柄を一旦抜きにした場合)。

親子の場合、親ありきの子で、必ず一旦は何らかの縦の繋がりを持つ絆となる。

親は子を、子は親を選ぶ事は出来ない(科学技術的、宗教的、養子等の事柄を一旦抜きにした場合)。

相手を選べるか関係性
パートナー選べる
親子選べない

一方で兄妹姉妹は、相手を選べないが、産まれた順や差によっては縦に近い、差が少なければ横の関係に近い間柄だ。

相手を選べるか関係性
兄弟姉妹選べない縦と横

この事から分かるのは「絆」の性質として、夫婦とも親子とも違う形の「家族」であると言う事だ。

兄姉は歳の離れた弟妹には親代わりの様に振舞う事も出来るし、歳が近ければ対等ともなり得る。

これは、友人関係とも近いが、友人関係と決定的に違うのは、相手を選べるか否かである。

相手を選べるか関係性
友人選べる縦と横

つまり、兄弟姉妹は、親子の様に当事者に選択権が無い、友人関係と捉える事が出来る。

この、血で繋がった(あるいは戸籍上の繋がり等の)強制的なグループ化は、友人関係の様でありつつ親子関係の様な拘束力がある。

つまり、強制的でありながら、切る事が出来ない縦横の繋がりが出来ている状態が「兄弟姉妹」と言う関係だ。

友人的でありながら友人よりも家族的であり、親子的でありながらも親子よりも友人的で、と言って夫婦的な関係にはならないが間違いなく家族的な関係。

そんな「兄弟姉妹」と言う独特な関係が持つ、夫婦でも親子でも友人でも無い「絆」をテーマにした作品を、この記事では紹介していく。

鬼滅の刃(2016)

<ストーリー>

時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の襧豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道を進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる–!

鬼に変えられた妹を、兄が人に戻す為に鬼退治の旅に出る物語。

主人公の長男としての意識の高さ、長男補正が凄く良い作品。

妹の襧豆子が可愛い。

コードギアス シリーズ(2006)

<ストーリー>

超大国ブリタニア帝国に占領された日本=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。「ギアス」の力を手に入れ、世界を壊そうとするルルーシュ。ナイトメアフレーム「ランスロット」を操り、世界に理想と真実を求めるスザク。二人の対照的な生き方は、やがて帝国を揺るがす大きなうねりとなっていく。

主人公のルルーシュが、妹のナナリーの為に、世界に革命を起こす物語。

シスコンも、ここまで拗らせれば立派。

ダンジョン飯(2014)

<ストーリー>

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

ダンジョンの中で妹をドラゴンに食われた兄が、妹が消化される前に救出に向かう物語。

FINAL FANTASY LOST STRANGER(2017)

<ストーリー>

スクウェア・エニックス入社4年目のプランナー・佐々木正吾。妹・夕子と「二人でFFをつくる」事を夢見て、晴れて兄妹揃って入社を果たしたのだった。そんなある日、トラック事故に巻き込まれた正吾と夕子。衝撃と轟音が響く中、暗闇から目を覚ますと目の前にはモーグリが!? 憧れのFFワールドに迷い込んだ二人は冒険を進めるが、それはある“悲劇”の序章に過ぎなかった――。禁断の「FF×異世界転生」幻想活劇、開幕!!

なろう系っぽさを感じる異世界設定に、ファイナルファンタジーを足した漫画。

近い時期に「DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件(2017)」や「騎士団長 島耕作(2019)」等があり、時期的にも異世界転生×有名作品の流れが来ていた時期に始まった作品。

FF世界で死んでしまった妹を救う為、兄が蘇生魔法「レイズ」を探しに旅立つ物語。

ランウェイで笑って(2017)

<ストーリー>
「パリ・コレ」を目指す藤戸千雪は、低身長というモデルにとって重大な欠点を抱えていた。周囲から「諦めろ」と言われ続けても千雪は折れない。ある日、千雪はクラスメイトの都村育人の進路調査を回収することになる。クラスメイトたちから「影が薄い」と言われている育人の意外な「将来の夢」を知った千雪は……。

主人公の一人が、デザイナーになりたい夢と、3人いる妹の将来や、病気がちな母親を天秤にかけながらも、懸命に両立させる道を探っていく物語。

メインテーマは夢を掴む事だが、サブのテーマとして家族の絆が大きな役割を担っている。

LIMBO/リンボ(2010)

<ストーリー>

運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBO の世界に足を踏み入れる

森の中ではぐれた妹を探す兄が、リンボと呼ばれるこの世とあの世の狭間の世界を旅する物語。

モノクロ調で描かれた古い映画の様でありながらも美しくも残酷な世界を、トライアンドエラーで死に覚えながら進んでいくアクションゲーム。

ゲームとしての出来の良さと、アーティスティックな表現で話題となった作品。

2時間もあればクリアできるボリュームだが、エンディングではショックを受ける仕掛けが用意されている。

非常に好きな作品だが、色んな意味でシンドイ。

レゴムービー2(2019)

<ストーリー>

“すべてがサイコー”だったあのときから5年の月日が流れ、ブロックシティの住民たちはまたしても巨大な脅威に直面する。宇宙からやってきたレゴ(R)デュプロ(R)に侵略され、街はメチャメチャ、建て直すのも間に合わない。ヤツらを倒してレゴの宇宙に平和を取り戻すべく、遥か彼方の未知なる世界へと旅立つ我らがヒーローたち。だがそこで待ち構えていたのは、“すべてがミュージカル”という何ともヘンテコな世界だった。

1が親子の物語だったのに対して、2では兄と妹の絆にテーマがフォーカスされている。

完全に1の続編で、レゴワールド側の世界ではDCヒーロー達が登場したりして、そっちも楽しく事件のスケールも大きく迫力満点だ。

1に続き、メタフィクションの演出がある上に、ベタながら物凄い仕掛けが用意されていて、映画単体としてもかなり面白い作品だ。

※この記事は、追記・編集していく予定です。

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