シナリオの書き方「誰かに狙われてる物語」の脚本構造を紹介!主人公は監視対象?

「誰かに狙われてる物語」とは?

ここでは「誰かに狙われてる」事をテーマにした物語を解説します。

主人公が記憶喪失で、物語を通して自分が何者かを思い出したり、改めて知っていく物語となります。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「難題に直面し、謎を解く物語」となります。

解説

誰かに狙われてる?

まず「誰かに狙われてる物語」とは、どの様な物語を指すのか?

この記事では「記憶喪失の主人公が事件に巻き込まれ、謎を解く中で自分の任務等を知り、本当の自分を取り戻して、任務に逆らって事件を解決する物語」として解説していきます。

主人公は記憶喪失

この形式の物語の主人公は、何らかの形で記憶が部分的に欠落しています。

記憶喪失状態で、平凡に日常を生きている事が最も多いです。

なので一見すると普通の人物に見えます。

ですが、その中身には何らかの才能が隠れています。

しかし、その才能を生活する日常の中では活かしきれず、記憶が無い為に自分でも自身の事を普通だと思って生きています。

映画「陰謀のセオリー」では、陰謀論に取りつかれてこそいますが、主人公はタクシードライバーです。

映画「エージェント・ウルトラ」では、主人公は冴えないコンビニ店員をしています。

主人公を非日常へと誘う事件

物語が始まって少しすると、事件が起きます。

主人公は、事件に巻き込まれ、戦わざるを得ない状況に追い込まれます。

ここで言う事件とは、主人公の欠けた記憶に隠された、主人公に記憶があった時に所属していた組織から与えられた任務に関わる事です。

実は、この物語構造の主人公は、強大な組織に所属していて、その組織から任務を与えられていた優秀なエージェントなのです。

ですが、何かがあり、任務から外れた行動を取る様になり始め、今に至っていた事が徐々に判明していきます。

組織の人間からすると、優秀な手駒が任務中に、何らかの理由で任務外の行動を取り始めてしまったという状況です。

主人公は何の任務についているのか?

主人公が本来、何の任務についていたのか、それを主人公が自力で知っていく事が、この物語の大きな目標となります。

主人公は、自分が何をしないといけなかったのか、その先にある「自分は何者だったのか」を探り始める事になります。

映画「ボーンアイデンティティ」では、銀行で自分の物らしきパスポートを見つけたり、手掛かりを探し始めます。

主人公を任務から解き放つ仲間

主人公は、自分探しの道中で、仲間となる人と出会います。

仲間は、主人公の自分探しを助けてくれますが、それ以上に重要な役割を持っています。

この仲間の存在があるからこそ、主人公は自分の任務に対して疑問を持つ事が出来ます。

組織に与えられた価値観の外側にある価値観を、仲間からもたらされる事で、主人公は誰の為に、何の為に自分が動くべきかを考える切欠になる訳です。

判明する主人公の正体

仲間と共に真実を追っていくと、主人公は自分が何者だったのかに辿り着きます。

  • 所属していた組織
  • 本来与えられていた任務
  • どうして任務が失敗したのか

等が判明する事で、主人公は自分の本当の力と、なぜ狙われているのかに気付きます。

記憶喪失にこそ重要な意味があった

主人公の記憶が戻ったり、記憶喪失以前の事が分かりました。

そこで初めて、主人公がするべき本当の使命が分かります。

ここまで主人公は記憶喪失だからこそ、凡人として仲間達と接する事が出来ていました。

つまり、記憶があるままの主人公では、使命への向き合い方が大きく変わった筈なのです。

主人公はエージェントでありながらも記憶が無いからこそ、自分探しの中で仲間と出会い、記憶を失わなければ得られなかった仲間を持ち、良い人間性を獲得しました。

組織に利用されていたとしても、運命の導きだったとしても、記憶が無い状態で旅をしたからこそ「今の主人公」と言う物が形成され、それが最も重要な事だったわけです。

悪の組織に所属する人物だったからこそ「何者でもない状態=記憶喪失」となって、自分が果たすべき使命を、仲間との触れあいを通して、どういう形で果たすのが良いのかを判断出来る人格者に成長する必要があったのです。

より良い形で使命を果たす

自分が何者かを思い出し、真の力を解放した主人公は、最後の戦いに挑み、壮絶な戦いの末に姿を消します。

映画「陰謀のセオリー」では、黒幕と対決し主人公は倒れ、葬式が行われます。

映画「ボーンアイデンティティ」では、最後の対決で、暗殺者によって主人公が殺された報告が入ります。

こうして、主人公が所属していた組織によって消される演出の後に、エピローグで主人公の生死について真実が明かされます。

実は、凄腕エージェントである主人公が組織の裏をかいて勝利していた事が分かり、主人公が自分で選んだ新しい任務に就いて、この形式の物語はフィナーレを迎えます。

まとめ

以上、誰かに狙われてるの物語とは、悪の組織に所属していた主人公が、記憶喪失だからこそ経験できる数々のイベントを通して成長し仲間を得てから、記憶を取り戻す事で、記憶があるままよりも良い判断で使命を果たす物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、記憶が無い事で主人公が先入観を持つ事も、偏見に晒される事も無い状態で、仲間と出会い、善人に成長する事にあります。

仮に、記憶があれば主人公はエージェントとして仕事を完遂してしまい、悪の組織に加担したままになってしまった筈です。

主人公は、出会う仲間によって、元々持っていた善性を刺激され、悪の組織の凄腕エージェントの能力を持ちながらも、正義の為に戦う心を持つに至る訳です。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

難題解決

  • 突然の事件
  • 事件に対して平凡な主人公
  • 唯一好意的な仲間
  • 生き残りをかけた試練

ミステリー

  • 謎を追う動機がある主人公
  • 探求の為に破るルール
  • 企てる必要があった犯人
  • 謎の暴露によって変化する世界

「誰かに狙われてる物語」該当作品

※地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

スポンサーリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください