生物モチーフ戦車はロマン
重装甲にキャラピラ、巨大な砲塔で戦場を蹂躙する「鋼鉄の獣」。
ミリタリーにおける、陸の乗り物枠での主役と言っても過言ではない存在、それが『戦車』だ。
そんな戦車の「足」を、文字通り「脚」に変えた、ロボット的な乗り物が「多脚戦車」である。
そんな「多脚戦車」が登場する作品を紹介していきたい。
攻殻機動隊(1991)
<ストーリー>
西暦2030年、日本。情報ネットワーク化が進む中、犯罪を一掃する攻性組織が設立された。内務省直属独立部隊、公安9課。通称「攻殻機動隊」だ。彼らの任務は、電脳犯罪への対処、要人警護、政治家の汚職摘発など多岐に渡る。“少佐”と呼ばれるサイボーグ・草薙素子を中心に、9課はネットに潜む犯罪に立ち向かう!
シリーズの顔でもある多脚戦車。
メインモチーフは「蜘蛛」である。
どの「○○コマ」シリーズも、劇中の性格が可愛く、特にタチコマには泣かされた人も多い。
フチコマ(無印)
タチコマ(SAC)
ウチコマ(2ndGiG)
ロジコマ(ARISE)
剣菱重工 HAW206
86-エイティシックス-(2017)
<ストーリー>
ギアーデ帝国が開発した完全自律無人戦闘機械〈レギオン〉の侵攻に対応すべく、その隣国であるサンマグノリア共和国が開発した無人戦闘機械〈ジャガーノート〉。だが、無人機とは名ばかりであり、そこには“人”として認められていない者たち–エイティシックス–が搭乗し、道具のように扱われていたのである。エイティシックスで編成された部隊〈スピアヘッド〉の隊長である少年・シンは、ただ死を待つような絶望的な戦場の中で、ある目的のために戦いを続けていた。そこに新たな指揮管制官〈ハンドラー〉として、共和国軍人のエリート・レーナが着任する。死と隣り合わせに最前線に立ち続けるエイティシックスの少年と、将来を嘱望されるエリートの才女。決して交わることがなかったはずのふたりが、激しい戦いの中で未来を見る–。
味方も敵も多脚戦車を使用する。
ジャガーノート
スターウォーズ(1977)
<ストーリー>
デス・スターを破壊された帝国軍は反乱軍を容赦なく追い続けていた。反乱軍が氷の惑星ホスから撤退すると、ルーク・スカイウォーカーは惑星ダゴバに行く。そこには隠れ暮らしていた伝説のジェダイ・マスターのヨーダがいたのだ。一方、ダース・ベイダーはベスピンのクラウド・シティで若きスカイウォーカーをダークサイドへ引き込もうと目論む。
エピソード5から登場する地上用大型兵器。
鳥を思わせる「AT-ST」、大型哺乳類の様な「AT-AT」、ゴリラをモチーフにしたという「AT-M6」等、多彩な多脚戦車が主に敵として登場。
当時、1980年にスクリーンで見た時の衝撃は相当の物だった筈だ。
AT-ST
ATーAT
AT-M6
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(2010)
<ストーリー>
打ち捨てられた廃墟で、迷子になった少女は、ひとりの女性兵士に出会いました。兵士の手には金色に輝くトランペット。「軍人さんになれば、トランペットが吹けるんだ!」ちょっとした勘違いをしたまま、少女は喇叭手に憧れ、軍への入隊を決意します。カナタ、15歳――。カナタが配属されたのは、セーズという街にある小さな駐留部隊・第1121小隊。物語はそんな新米兵士カナタが、セーズの街にやってくるところから始まります。その日のセーズは「水かけ祭り」の真っ最中。駐屯地を目指すカナタは、お祭り騒ぎに巻き込まれてしまって――。
ヴェクタ零式6脚歩行戦車「タケミカヅチ」と、タケミカヅチをベースに作られた「アラクネー」、他に敵国の多脚戦車が物語終盤に登場する。
物語の中でタケミカヅチの修理をする事が一つの目的になっているので、実際に動くシーンが登場するのは最終盤となるが、印象に残る活躍をする良い多脚戦車である。
音楽がメインモチーフだけあって、音楽、歌、BGMも良い作品。
メタルギア シリーズ(1987)
<内容>
「敵に見つからないように進む」極限の緊張感――。戦闘を避け、隠れながら任務を達成していく“ステルスアクション”を確立した『メタルギア』シリーズ。
その25年をかけた小島秀夫監督作品全8作と、デジタルバンドデシネ化した映像作品2作を、一挙に体験できる“伝説の”豪華BOX!
さらに、シリーズ歴代のポスター・パンフレットなどを図録したブックレット「METAL GEAR SOLID THE LEGACY BOOK」(全100P予定)も同梱!
メタルギアの1987年の発売から2015年の小島監督のコナミ退社を区切りにしつつも、一応シリーズが継続している作品。
ファンである程、小島監督の作品という印象が強いだろう。
本作は、シリーズを通して様々な形の核搭載多脚戦車「メタルギア」が登場する。
その中でも、特に印象と思い入れが強いのは、MGSに登場した「メタルギアREX」だ。
MGS4で再登場した時の熱さは、もはや言葉では表せない。
※この記事は、追記・編集していく予定です。