「テスト・カンニング・不正な入学や入社」モチーフ作品特集

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特別なグループに所属する為の通過儀礼

「テスト」とは、特別なグループに所属する為の通過儀礼である。

入学・入社テストは、学校や会社と言う特別なグループに所属する為の物で、それ以外の、あらゆるテストも「適正」をはかり、グループに所属するのに適しているかのふるいにかける行為だ。

だから、過酷な環境では「成人」に対して、一定の年齢や特徴を備える以外に、バンジーをしたり、タトゥーを入れたり、猛獣と戦ったり、そう言ったテストがあったりするのも珍しくない。

形骸化する場合も当然あるが、テストとは、特別なグループに所属出来るかをルールに沿ってフィルターにかける事で、特別なグループの「特別さ」を維持しつつ「特別なグループでやっていけない人」を事前にはじき出して守る役割がある。

なので、裏口に始まる「不正な入学・入社」や「カンニング」と言った行為を、悪い事だが、そこまで重く受け止めていない人もいるかもしれないが、その「特別なグループ」においては、特別さを損なう大問題なのだ。

「特別さ」が形骸化すれば、そこにはブランド的価値が無くなり「かつて特別だったグループ」でしか無くなる。

不正をしてでも特別なグループに所属したい人は、多くは「肩書を求めるだけ」で、当然ながら特別なグループには不適格な人なので、特別なグループにとっては害悪でしかない。

さらに、不正を働く人は、特別なグループの質を下げるだけにとどまらず、特別なグループに所属する素質がある人からチャンスを奪う事にも繋がる。

所属する人数制限があるなら、チャンスをゼロにする事になるし、特別なグループを特別じゃなくする事もある。

そうでなくとも所属して特別なグループにいるからこそ得られる権利や利益を不正に享受する事で、損害を与える訳である。

「テスト」と言うフィルターは、特別なグループの内外にとって意味があり、本来は恩恵をもたらす物だが、特別なグループに不適格なのに利益だけを享受しようとする者にとっては、どうにか通貨したい壁である。

だが、それは形骸化していない事が前提となる。

意味の無い「テスト」は、様々な場所に存在し、それが人の行動に制限をかけ、苦しめる事もあるのだ。

この記事では、そんな「テスト・カンニング・不正な入学や入社」をモチーフとした、様々な作品を紹介していく。

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「葬儀・葬式」モチーフ作品特集

別れのセレモニー

生き物は、必ず死ぬ。

人は、必ず死ぬ。

古代から人は、故人を想い、葬儀を執り行い、墓を作ってきた。

必ず訪れる永遠の別れを、どう演出するか。

この記事では、そんな「葬儀・葬式」をモチーフにしたり、印象的な場面で登場させる作品を紹介していく。

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「結婚・結婚式」モチーフ作品特集

adult bride celebration ceremony

おめでたい儀式のはずが?

人生の一区切りとなる「結婚」と言う儀式。

家同士の繋がりが生まれ、他人が家族になるセレモニー。

恋愛、政略、様々な理由で結婚は行われるが、基本的にポジティブな儀式である。

だが、これが物語になると、結婚が「ゴール」でも「スタート」でも、必ず波乱が起きる物と相場が決まっている。

この記事では、「結婚・結婚式」をモチーフとした多彩な作品を紹介していく。

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「ハロウィン」モチーフ作品特集

トリックオアトリート!

イメージ的に、どうしても幽霊やホラーに絡むモチーフとなる、ハロウィンと言う行事。

この記事では、そんな「ハロウィン」をモチーフとした作品を紹介していく。

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シナリオの書き方「管理システムに抗う物語」の脚本構造を紹介!愛の無い効率化は人を殺す

「管理システムに抗う物語」とは?

ここでは「社会を効率的に回す為の管理システムに抗わざるを得なくなった人」をテーマにした物語を解説します。

管理システムと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

ディストピアを思い浮かべたのでしたら、かなり分かっています。

ここで扱う管理システムとは、大多数が安定して暮らす為に、一部の少数を切り捨ててでも効率化を図り、個の幸せを考えずに全体での利益を優先して管理をしていくシステムです。

本来は困っている人を助けてくれたり、人の為に動くはずのシステムが、一定以上の弱者や、システムが決めた「切り捨てても構わない人達」を勝手に決めてきたら?

どうしようもなく「切り捨てられる側」に立ってしまった人は、いったいどうすれば良いのでしょうか?

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「組織の問題に向き合って、禁忌を破る物語」となります。

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「これを擬人化?」系作品特集

ユニークなアイディアを本当に実現

思いついても、本当に実現するまでが大変なのが創作の世界。

それを、あえて実現する「熱意」や「勢い」は、時に、変わった作品を生み出す事がある。

この記事では、そんな「こんなものを擬人化したの?」と言う、驚きやユーモアに溢れた作品を紹介していく。

「動物の擬人化」は、基本なので、この記事では相当珍しくないと取り上げない。

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「ネズミ・リス・ハムスター」モチーフ作品特集

小さな友達? それとも害獣?

人類の歴史とネズミのかかわりあいは、非常に古い。

穀物庫には「ねずみがえし」と呼ばれる、ネズミの侵入を防ぐ工夫がされたり、疫病の媒介となってしまったり、どちらかと言えば害獣として歴史には登場する。

だが、その小さな身体と、食べ物をかじる姿には、一定の愛くるしさを感じる人もいて、特に、尻尾が短いハムスター、モルモットや、フサフサのリス、等は、人気が高く、比較的飼育ハードルが低いハムスターはペットとしても愛されている。

モルモットやハツカネズミに始まるラットも、人類史的には実験動物として裏で多大な貢献をしていて、動物側からすると申し訳ないが、人にとって役立つ生物と言う側面も実は大きい。

この記事では、そんな「ネズミ・リス・ハムスター」等のモチーフを扱った作品を紹介していく。

生理的に「G」と同列に無理とか、群れられると無理と言う人もいると思うので、そういう人は見ない方が良いかもしれない。

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「犬・狼」モチーフ作品特集

味方でも敵でも、人にとって身近な動物

猫と並び、人類の友として長年過ごしてきたイヌ科の動物達。

身近なモチーフだからこそ、主人公に、相棒に、敵に、と様々な作品に登場し、時には擬人化して物語を彩ってきました。

この記事では、そんな「犬・狼」等の、イヌ科の動物がモチーフとなったり、重要なポジションで登場する作品を紹介していきます。

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【レビュー】「ストーリーを語るドローイングの秘訣:ボールペン、鉛筆、デジタルで描く」【書評】

絵を描く時の「壁」を「階段」に変える堅実な一冊!

ストーリーを語るには、「声」で「文字」で「動き」でと多彩な手段があるが、今回紹介する本は「絵」を描く事でストーリーを伝える為のテクニックが紹介された本だ。

勘違いしないで欲しいのは、ストーリーを語るのに、声も言葉も動きも要らないと言っている訳ではない。

一枚の絵だけで「ここまで語れる」と言う事を示し、その具体的な方法を、出し惜しみなく教え、ストーリーテリングのレベルを上げてくれると言う物になる。

だが、絵が急に上手くなる「魔法」を期待するなら、それは期待しすぎだ(あれば、いくら出しても欲しいよね)。

でも、確実に上達する「堅実なテクニック」を習得したいのであれば、きっと期待に応えてくれる一冊になるだろう。

これは、壁を階段に変えて、確実に登らせてくれる、そういう類の本だからだ。

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