【第1回】物語を魅力的にするセリフを作る方法【基礎】

セリフの考え方

物語を作る時。

無声映画、等のジャンルじゃないなら多くの場合に使用される、登場人物のセリフ(台詞、喋る言葉、ダイアローグ)。

セリフは、とても重要だ。

脚本や小説なら、多くのパートはセリフで埋まるし、漫画にも吹き出しで使われる。

「ト書き、地の文、等」と「セリフ」と言う分け方も出来るが、セリフは本来、物語の構成要素として見る時には、違う視点も欲しい物だったりする。

良いセリフを考える為の、基本を今回は説明していく。

問題や問題解決をする為の行動になっているか否か

アクションとセリフを分けて考える事も出来るが、物語において分けないで考える事も時に重要となる。

物語の基本は「主人公が一貫した問題解決の行動をとり続ける事」を描く事にある。

これが、物語を前に進める。

主人公の行動は、問題解決に繋がっていないとならない。

少なくとも、問題や問題解決に繋がっていない行動のシーンは、カットしても物語が成立すると言う意味では、繋がっている方が好ましい。

そこでセリフだが「喋る、話す、会話する」何でもいいが、これらは紛れも無く登場人物が取る行動である。

つまり「走る、戦う、謎を解く」みたいな行動と同じく、セリフも問題や問題解決に繋がっている事が重要になる。

この視点が無いと、登場人物は不必要に無駄話ばかり続けてしまい、物語が前に進まないと言う事態になる。

セリフは、行動だ。

行動は、問題か問題解決に繋がっていないと、物語が前に進まない。

セリフの持つ意味

セリフは問題か問題解決に繋がっている事が好ましい事が分かった。

その上で「行動」か「反応」の言葉か、読者や視聴者に「印象付け」を行うセリフであるか、どの役割を担ったセリフなのかがポイントとなる。

行動(アクション)

行動のセリフとは、問題や問題解決に繋がっている、登場人物が「こうしたい、ああしたい」と言う動機を持って発する「目的があるセリフ」を言う。

例えば、扉の前に悪者がいて、その扉を通らないと目的の場所に行けないとする。

「ジャマだ、どけ!」とか「悪いが通してくれ」とか、目的や目標を達成する為に発する全ての言葉は行動のセリフとなる。

反応(リアクション)

一方で反応のセリフとは、そう言った誰かの行動のセリフ、あるいは行動や、事故、事件を前にして自然と発するセリフとなる。

「ジャマだ、どけ!」「悪いが通してくれ」に対して「ぶっ潰されたいみたいだな」とか「うせろ」とかだ。

印象付け、セリフの伏線化(インプレッション、キーワード、キャッチフレーズ、タグライン)

これは、行動と反応のどちらかに入る事もあるが、会話のキャッチボールよりも、シーンにおいて登場人物の状況を表現する際や、物語のテーマや重要アイテムを説明する際に使われる。

例えば、手紙を受け取った登場人物が「ほほう、そうですか分かりました。ありがとう」と手紙を持ってきた人物に言ったら、それは登場人物にとっての朗報を受け取った事が分かるだろう。

これが敵なら、これから主人公達が酷い目に遭う事が、既に予想できる。

つまり、迫る危機を印書付けているわけだ。

他にも例えばドラマ「ゲームオブスローンズ」のホーダーは、ホーダーとしか喋らないキャラなのだが、これが後に意味を持ったり、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のグルートも「私はグルート」しか喋らないのだが、このセリフが後に別の意味を持つ事になる。

以前の記事「効果的な「どんでん返し」の基本と手法について」でも、エースコンバットゼロやタイタンフォール2等でこの手法に触れたが、行動にも反応にもなるセリフも、上手に使えば感動を生み出す力が宿ると言う事だ。

登場人物が、本当に発する可能性がある言葉か

これも重要なポイントとなる。

どんなに説明台詞を言わせたくても、それが登場人物が言う言葉じゃなかったり、言いそうもない状況なら、言わせる事は出来ない。

いや、出来るが、やれば物語の魅力がガリガリと目減りしていく。

登場人物が発する言葉にデザインするか、登場人物が発する様な状況を整える事を怠っては、ダメだ。

大ピンチだったり、焦っているシーンで、あまりにも長々と語るのもTPOを考えろと読者や観客は思ってしまう。

それが許される作風やジャンルなら構わないが、長々と語らうなら、語らうだけの状況を作らなければならない。

終わりに

今回は、基本の基本に触れたぐらいだけど、こんな感じで数回ぐらいでセリフについて説明していく予定です。

基本ってダルイかもしれないけど、大前提を知ってるか知らないかって、かなり大きな差があるから目次ぐらいの量は、ふわっと覚えておいて欲しい、かな。

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