シナリオの書き方「新しいクラブ活動物語」の脚本構造を紹介!クラブ活動で人生が動き出す

「新しいクラブ活動」とは?

ここでは「新しいクラブ活動」をテーマにした物語を解説します。

クラブ活動と言うキーワードが示す通り、主人公がクラブ活動に打ち込む事がポイントです。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「組織の問題に向き合い、特別な力を得る物語」となります。 

解説

新しいクラブ活動って、具体的には?

まず、そもそも「新しいクラブ活動」とは、ここでは何を指すのでしょうか?

この記事では「知識に無い活動をするクラブやグループに参加する事」として解説していきます。

適性はあるけど平凡な主人公

このタイプの物語は、主人公がかなり平凡です。

ですが、実は主人公には、突出した才能が隠されています。

それまで、その才能を生かす機会に恵まれないか活かしきれずに、平凡に生きてきましたが、これから出会う新しいクラブの活動の中で、自分の才能に気付きます。

どちらにしても、主人公は新しいクラブ活動に参加出来るだけのコミュニケーション能力を持った人物です。

クラブ活動との出会い

各々の理由、事情によって主人公は、新しいクラブ活動に参加する事になります。

自分からクラブに入る事もあれば、運命的な出会いによって誘われる事もあります。

いずれにしても、クラブ活動は問題を抱えていたり、良くない噂があったりします。

部員数が足りなかったり、理由は色々です。

アニメ「けいおん」では、主人公は勘違いを持ったまま、軽音部に入部しようとする事で接触に機会を得ます。

アニメ「ゆるキャン△」では、主人公がベンチで居眠りしてしまい、それを切欠にキャンプを体験する機会に恵まれる。

どちらにしても大事なのは、最初は座学ではなく体験である事です。

楽しい、刺激的な経験をして興味を持つからこそ、主人公はクラブ活動を続ける事になります。

活動は基本からコツコツと

主人公は参加したクラブ活動で、先輩達に導かれながら様々な事を学んでいきます。

主人公にとっては、初めての事ばかりで、何を聞いても、やっても、全てが新鮮です。

段階を踏んで主人公が初歩から習得していく事で、クラブ活動のモチーフの掘り下げになると共に、読者・視聴者の主人公視点での追体験や共感に繋がります。

やってみたら出来ちゃった

主人公は、クラブ活動をする中で、様々な活動をこなしていきます。

すると、そのどれもが驚くほど上手くいきます。

それは、主人公に劇中の最初から備わっていた才能が、クラブ活動の内容と完璧にマッチしていたからです。

アニメ「けいおん」では、主人公はギターの腕が上達していきますし、アニメ「ゆるキャン△」では、主人公はキャンプにハマっていきます。

いずれにしても、主人公はクラブ活動が、その時点での人生の中心となり、クラブ活動の仲間との絆も深まっていきます。

目標に向けて

物語が進むと、クラブ活動の掲げる物や、自分達で設定した目標に向かって行く事になります。

最初は小さな目標が良く、目標が決まると目標に向けた準備をする事になります。

目標の前に障害物

目標に向けて準備を始めますが、すんなりとは進みません。

例えば、アニメ「けいおん」では、実はクラブとして認められていなかった事実が発覚したりと、トラブルが起きます。

アニメ「映像研には手を出すな!」では、生徒会に目を付けられてしまいます。

障害を乗り越えて目標達成!

目標達成に向けて頑張ってきた主人公達は、ついに本番を迎えます。

クラブ活動の実績お披露目です。

アニメ「けいおん」では、学園祭でのライブを行い、アニメ「映像研には手を出すな!」では、生徒会を前にしたアニメの上映を行います。

その結果は、主人公達のクラブ活動は、他人が見ても認めざるを得ない物となっていて、認められる事となります。

短い物語の場合は、ここでフィナーレを迎える事もあります。

ですが、こうして目標を達成した主人公ですが、クラブ活動は、ここで終わりません。

次の目標に向かって動き出すのです。

本当のフィナーレ

時に、クラブ活動にも終わりが来ます。

卒業、廃部、解散、そう言った終わりは寂しいですが、主人公は結末と向き合い、受け入れます。

抵抗する事もあります。

ですが、クラブ活動自体よりも、クラブ活動を通して出会った仲間との絆こそが本当に価値がある事に気付く事で、後輩に任せたり、有終の美を飾ります。

こうして、主人公のクラブ活動の始まりから終わりまでを描き、物語はフィナーレを迎えます。

まとめ

以上、新しいクラブ活動物語とは、クラブ活動を通して主人公が成長し、最後に仲間と共にクラブの活動が周囲にも認められる物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、綺麗な階段を作って分かりやすく出来る事や知っている事が増えていく主人公の描写でしょう。

素人だった主人公がクラブ活動を通して、クラブを構成する一員へと育ち、大きな事を成し遂げるわけです。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

組織を変える

  • 変えるべき慣習やルールのある環境(問題を抱えるクラブ)
  • 慣習やルールの異常性に気付ける主人公(素人主人公)
  • 慣習やルールに抵抗する主人公(素人ゆえの反応)

特別な力

  • 魔法の力のルール(クラブ活動)
  • 叶えたい願い(目標)
  • 魔法の力を知る協力者(先輩、仲間)
  • 魔法の力無しで叶える本当の願い(本当に大事なのはクラブではなく仲間)

「新しいクラブ活動物語」該当作品

※地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

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