「1話内」で何を描くかを決めよう
頭から作るか、お尻から作るか、それ以外にも物語を作るアプローチは無数にある。
今回紹介するのは、話単位で作る方法について。
この手法の良い所は、次々と状況を動かす事を意識しやすい所とか、まあ、色々ある。
では、紹介するのでサックリ見て行こう。
「話」単位で数珠繋ぎに作ろう
これは、話のあらすじを話毎に数珠繋ぎにして大きな物語を作ると言うアプローチだ。
ポイントとなるのは、
- その話で何が起きるか
- 「どうなってしまうのか?」と疑問形で好奇心を煽っているか
- 次の話では前の話の煽りを乗り越えた前提で、その話で何が起きるか
これを繰り返していくだけだ。
メリットとしては、
- あらすじなので、準備するコストも直すコストも低い
- 話毎に、やる事、必要な要素が明確になる
- 後の話のイメージが事前に沸くので、その伏線を前の話で仕込みやすい
等々、多岐に渡る。
デメリットとしては、短編には使い辛い事ぐらいでは無いだろうか?
まずは、真似る
このアプローチが思い通りに上手く行かない、あるいはイメージが湧きづらい人よ、安心して欲しい。
そんな人は、自分の好きなドラマ、アニメ、コミック、そう言った連続・連載形式の作品の既存の「各話あらすじ」や「各巻あらすじ」をエクセル等で区切りが良い所まで並べて眺めてみよう。
Amazon等の通販サイトやVODサイトには、必ず「話単位のあらすじ」が用意されている。
すると、それは、ほぼイコールで「話単位の良いあらすじ」であり、このアプローチをする際には「最高の手本」となる。
各話毎のあらすじを、一望できる形にまとめてから、その隣にオリジナル作のあらすじを見よう見まねでイメージを膨らませながら書いてみよう。
すると、既に知っている話と言う手本をガイドに、なんとなく各話のあらすじが書けるはずだ。
1話ずつ、ちょっと具体的にしよう
あなたのオリジナル作のあらすじが出来たら、その内容を具体的に、1話の範囲で、あらすじの範囲だけ、試しに書いてみよう。
きっと、全体を考えたり、順に即興で描いていくよりも、各話と言う区切りによって頭とお尻が決まったサイズなので、簡単に感じる人もいると思う。
もし、作りやすいなら、きっとこの創作法と気が合っている。
1話の尺が決まっているなら、その範囲からはみ出ず、と言って小さすぎず、丁度良いストーリーパラダイムに沿って描くのも容易な筈だ。
終わりに
肌が合えば使えば良いし、なんだか肌に合わないと感じれば、元や別の創作法を使えば良い。
こんなアプローチもあるよと言う一例の紹介記事でした。