「根拠が実はあった古くからある教え」を集めてみた。

今でこそ戒律、伝統、あるいは迷信と思われているけど

昔は本当に信じられ、「実害のある行動や選択」に影響を与えていた知識は、古今東西たくさんある。

今でこそ「科学的な証明は?」とか「何を根拠に?」と否定されそうな事でも、実は調べてみると、しっかりした根拠が後出しで見つかる事もある。

この記事では、そんな「根拠が実はあった古くからある知識」を紹介していく。

宗教系

不浄な動物

聖典コーラン・2章173節にこうある。

かれ(アッラー)があなたがたに、(食べることを)禁じられるものは、死肉、血、豚肉、およびアッラー以外(の名)で供えられたものである。

だが故意に違反せず、また法を越えず必要に迫られた場合は罪にはならない。

アッラーは寛容にして慈悲深い方であられる。

http://www2.dokidoki.ne.jp/islam/quran/quran002-3.htm

豚がイスラム教の人にとって不浄な動物と言う話は、イスラム教に詳しくない人にも有名な話だ。

だが、イスラム教以外の多くの文化圏では、豚は優秀な家畜として愛されているのも事実だ。

イスラム教に興味が無い人からすると「なぜ豚が?」と言う疑問が湧いてくるだろう。

その答えの一つには、戒律が作られた歴史的な時期と、地理的な座標が関係してくる。

西暦610年頃に、ムハンマドはメッカ(「マッカ」とも言う)郊外で天使ジブリールより唯一神(アッラーフ)の啓示を受けたと主張し、アラビア半島でイスラーム教を始めた。

Wikipedia引用

とあり、おおよその年代と場所が判明している。

アジアとアフリカを繋ぐ場所に位置する西アジア南西の巨大な半島で、半島のサイズとしては世界一を誇る場所だ。

広大な土地の大半は砂漠地帯である。

つまり、過酷な環境にあると言える。

戒律さえなければ、生存優先なら食べた方が有利と言える。

次に、時代としては、細菌や寄生虫を人類が認識しておらず、「毒」と思ったり、あるいはキリスト教等では「悪魔」や「呪い」と認識していたような頃だ。

当然、イスラム教の人も、細菌や寄生虫の存在を認識出来ていない。

その上で、豚肉には加熱処理をしないと危険と言う側面がある。

豚レバーをはじめとする豚のお肉や内臓を生で食べると、E型肝炎ウイルス(HEV)に感染するリスクがあります。E型肝炎は劇症化することもあります。
また、豚を生で食べると、サルモネラ属菌やカンピロバクター・ジェジュニ/コリ等の食中毒のリスクがあるほか、世界では、豚からの有鉤条虫、旋毛虫等の寄生虫への感染も報告されています。 

厚生労働省HP引用

と言う事は、しっかりした加熱調理をしないと危険な豚肉と言う事実を、昔の人は知識ではなく経験で知っていたと言う事も推測できる。

問題は、知識も経験も無い人は、過酷な環境では食べたくなると言う事だ。

過酷な環境に置かれ、知識も経験も無い人に、豚肉を食べさせない様にするには、どうすれば良いか?

そこで、宗教の戒律が役に立つ。

神の言う事なら、聞きやすいと言う話だ。

つまり、豚は不浄な動物と言う戒律は、置かれた状況によっては大正解と言えると言う訳だ。

死肉を食べる事も禁じている点を見ても、当時の地理と時代背景から見て、危険な食べ物から人々を遠ざけようとしていた事が分かる。

ちなみに、ヒンドゥー教では生肉に限らず、生ものを食べる事を禁止しているが、当時の衛生環境を考えれば納得の戒律だと分かるだろう。

中毒の恐れがあった物を、ピンポイントで禁止する宗教や法律は多い印象。

神聖な動物

ヒンドゥー教等では、牛は神聖な動物と考えられている。

牛は農業に有用だったり、牛乳がとれたりと、他の家畜と比較してもかなりの役畜だった事もあり、大事にされてきた時代背景がある。

殺して肉にするよりも、大事にして利用した方が遥かに恩恵に預かれると言う事。

血液食の禁止

世の中には血液を固めたブラッドソーセージなんて物もあるが、この場合、そう言う事ではない。

ユダヤ教徒、イスラム教徒、エホバの証人信者、等が血液食を禁じています。

それは、なぜなのか?

神が、そう言ったから以外の根拠は?

まず前提として血液は、保存がきかないと言う事です。

血液には生きている細胞が入っているので長期保存ができません。

「赤血球」は採血後21日間、「血小板」は採血後4日間、「血漿」は凍らせて採血後1年間です。

日本赤十字社HP引用

とある様に、適切な保存を行っても、凍らせて、ようやく1年です。

余談ですが、だから、献血は常に必要と言う事です。

話を戻すと、先に触れた不浄な動物や食べ物と同じく、時代を考えれば、血が残った肉は、保存に適しません。

なので、猟にしても、家畜の屠殺にしても、しっかりとした「血抜き」を行う事が、少しでも保存期間を長め、安全に肉を食べる為に重要なのは、大昔から常識でした。

それを、やはり知識や経験が無い人にまで広めるには、宗教の教えに入れ込む事が有効だったと言う訳です。

ちなみに、エホバの証人が輸血を禁止する理由は、

いかなる生き物の血も、決して食べてはならない。すべての生き物の命は、その血だからである。それを食べる者は断たれる。— レビ記17章14節(新共同訳)抜粋

Wikipedia引用

と言う聖書の教えを、輸血にまで解釈を広げた結果と言われています。

酒の禁止

イスラム教では戒律により飲酒は禁止されている。

これには、様々な側面が存在していると考えられる。

まず、危険な砂漠地帯での飲酒によるリスクである。

判断力の低下、酩酊状態等は、それだけで砂漠地帯では死亡率をあげる事となる。

アルコールに強い者は飲んで良いが、弱い者は飲むなと言うより、神が言っているから全員飲むなとした方が、遥かに安全である。

もう一つは、アルコールの利尿作用にある。

アルコールを摂取すると、特にビールなどは摂取量以上の排尿を促す利尿作用がある。

水が貴重な砂漠地帯で酒を飲むのは、本当に危険な行為と言う事だ。

文化的タブー系

近親交配、近親相姦

大昔から生物の本能的には避けられて来ましたが、一部には権力を一族に集中させる為や、一族の血を優生と考えて血を濃くする為に時に行われてきた「近親交配」。

現代では、ほとんどの文化圏では五親等は離れていないと結婚出来ません。(現在の日本は四親等なら結婚出来ます)

4親等とはどんな続柄?家系図で徹底解説【行政書士監修】
https://famico.jp/article-kakeizu-4shinto/

いわゆる近親婚によって近親交配が行われるのを避けるのは、長らく病弱な子供が生まれやすい気がすると言う経験則からでした。

とくに有名な例では、

スペイン・ハプスブルク朝では、血族同士の結婚を繰り返し、17世紀末には虚弱な人物ばかりが誕生するようになり断絶するに至った。

その典型例である最後の王カルロス2世は、伯父と姪の婚姻の結果であるとみられている。ベラスケスの肖像画で知られる同母姉マルガリータ王女は、父方の従兄・母方の叔父にあたるレオポルト1世と結婚し、夫妻の間に生まれた4人中3人の子が1歳未満で夭折(死去)した。

Wikipedia引用

が、人類が遺伝子を研究する様になってから、徐々に危険性のメカニズムが分かってきました。

血縁関係が近い者同士で子供を作る事で、その親が共通で持つ劣性遺伝子を持っている子供が生まれる可能性が高くなることが分かっています。

※この記事は、追記・編集していく予定です。

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