出来事をいくら並べても……
今回は、創作失敗あるある。
出来事を並べてストーリーを作る創作法がある。
これは、上手く行くパターンと、なぜか上手く行かないパターンがある。
それは、どこで分かれ目となるのか?
例えれば、一目瞭然
出来事の羅列によるストーリーテリングの失敗は「ドミノ倒し」で想像すると分かりやすい。
出来事の一つ一つは、ドミノだ。
色とりどり、形も大きさも様々な、ドミノだ。
失敗するパターンは、ドミノ倒しが途切れるか、倒れてはいけない物が先に倒れる事で起きる。
これは、物語でも同じことだ。
出来事の羅列をすると、ドミノ倒しのように繋がる事もあれば、思いも寄らない所で繋がらない事も起きうる。
失敗すると、当然だが、話の前後が繋がらなかったりする。
そんな無理やり繋げた状態で一つの物語にすると、読者や視聴者からは、ドミノが途中で止まっては、作者が無理やり倒して回っているように見える。
当然、そんなドミノ倒しは興ざめだ。
物語でも同じで、出来事の羅列は、前後が計算されて繋がっていないと、ガッカリする事となる。
失敗しがちな創作パターン
例えば、入れたいシーンを全部入れようとした時に、この地獄は発生しやすい。
ドミノとして考えると、色、形状、大きさ、配置する場所、距離、色々な事を考えるだろう。
複数のドミノが面で倒れる事によって、一枚の絵を表現するテクニックなんて、成功すればテンションマックスだ。
これは、物語と、かなり近い。
複数の出来事を並べて描けるテーマは、かなり限られている。
入れたいシーンとは、使いたいドミノだ。
しかし、それを使いたいからと言って、入れるべきかは別の話だろう。
周囲との調和が無ければ、一枚絵が浮かび上がる場面で一枚だけドミノが浮いて見える事だってありうる。
そんなドミノが複数あれば、バラバラの色がカオスに出てくる、まとまりのない作品となる。
出来事を並べて作品を作るタイプの人は、失敗の経験があるなら、一度ドミノを想像しよう。
そして、出来事が、そこに入れるべきか、入れない方が良いのか、別の出来事の方が良いのか、ドミノを倒して一枚絵を表現する様に、細やかに考えてみると、失敗が減るだろう。
出来事を詰め込む創作法は、繋がりを同時に計算できない人がやると、色がバラバラでよく途切れるドミノ倒しになりかねない。
上手なドミノ倒しをイメージして配置しよう。