「バトル」をテーマにした、魅力的な作品の描き方【さらに深堀パラダイム編】

バトルをもっと深く理解する

前々回前回に引き続き、バトルモノの描き方を解説していく。

パラダイムのパターンを理解する

バトルモノには、バトルモノの流れがある。

その流れには、多くの共通点・パターンがあって、いくつかの種類に分ける事が出来る。

プロローグ

全ての前振り、物語の玄関口に当たるプロローグでは、作品の方向性を見る者に伝えつつ、応えられる期待を煽る必要がある。

これからどうなる?

まず、本編の前提となる出来事を描く「これからどうなる?」と言うパターンの場合、本編とは別の場所、過去にあった戦いや、ターニングポイントとなる事件を描く事がセオリーの一つだ。

  • 本編で主人公が目指す事になる、未来の姿を暗示する別の人物の戦い
  • 本編の事件に繋がる、過去の事件

等々のパターンがあり、このプロローグを見る事で「過去に、こう言う事があったのか」「直前で、こうだったよね」「こういうバトルを描く作品なのか」「このキャラが本編でどう絡むんだろう?」等の感想を持ち、同時に本編に一定の期待を持つ。

凝ったプロローグになると、本編の様な体裁で話が進み、プロローグ終わりにどんでん返しを使う物もある。

例えば、「無能なナナ」や「喰霊ゼロ」は、アニメの1話で、そういうタイプのプロローグを使った作品だった。

どうしてこうなった?

もう一つのパターンが、「どうしてこうなった?」を描く場合だ。

こちらは、本編の途中から、つまり、少し未来のシーンから始まり、本編が始まると時間が戻って物語が開始されるタイプである。

こちらの場合は、本編内にあるオチへの核心には直接迫らないが、大きなターニングポイントとなる事件の盛り上がっているシーンで構成する事になる。

なので、本編が出来上がっている状態で考えた方が、作りやすい。

  • 本編で、バトルに身を置く主人公がピンチの場面(直後、ピンチは脱出するのがお約束)
  • 本編で、お約束のパターンとなる、気持ちが良い活躍の場面

等々のパターンがあって、上記した「これからどうなる?」と同じ様に、見る者に本編中のテイストを伝えつつ、応えられる期待を煽る事に繋がる描写をする事になる。

日常の時

セットアップでは、これから始まる本編を楽しむ上で、必要最小限の情報を開示する必要がある。

なぜ最小限なのかと言うと、全体で割ける時間は限られているが、セットアップで開示すべき「新規情報」は、本編中で最も膨大だからだ。

面白くする必要があるが、無駄遣いするスペースは、基本的に無い。

誰が主人公で、どういう日常を生きていて、どんな人で、どんな人間関係を持っていて、何をする人なのかを、短い尺の中で魅力的に描く必要がある。

そこは同時に、どんな世界で、どんなルールで動いているのかも伝えるのだから、伝えたい事は非常に多くなる。

と言って、必要以上に、最大限に情報を詰め込んだり、丁寧過ぎる描写をしても、見る者は飽きてしまう。

登場する情報は、基本が「新規情報」なので、この時点で登場する情報は、見る者にとっては思い入れが無いに等しい

思い入れの無い情報は、ハッキリ言えば他人事で、それだけでは、まだ面白さには繋がらない。

ニュースを見ていて「何月何日の何時ごろ、どこどこの、だれだれが、事件に遭いました」と聞いても、あなたは事件があったと言う事実を受け止めるだけで、特筆して思い入れは湧かないし、そのニュースが途中で途切れても気にも留めない事の方が多いだろう。

セットアップは、必要最低限の情報を魅力的に開示する事に注力する必要があるのは、飽きられる前に、本題に入る為というわけだ。

切欠の時

プロローグで期待を煽り、日常の時で必要情報の共有が出来た。

ここからが、ある意味で本番だ。

これから起きる事件の切欠と主人公が遭遇する事で、物語は劇的に動き出す

ここまで辿り着けると、見る者の離脱率は下がる。

だから、多くの名作は、ここまでの距離を短くしようと工夫している。

ニュースから、物語にシフトするのが、この「事の始まり」だからだ。

「何月何日の何時ごろ、どこどこの、だれだれが、事件に遭いました」では、情報の羅列かつ、どこか他人事だ。

しかし、ここで描く「切欠」によって、メディアに関係なく、事件は「今」起きる事になる。

つまり一種の「ライブ感」がある事で、否応なく面白くなる。

ニュースはニュースでも、大事件のライブ中継なら、あなたは継続して視聴するだろう。

それも、やたら動きがある上に、事件に巻き込まれた人の事を、最低限知ってしまっている状態で見るのだ。

テレビやネットのライブ動画で、知っている人が事件現場にいたらチャンネルを変えたくなくなるだろう。

この状態に持ち込む為に、日常の時では、主人公を見る者に「認識」させ、出来れば好きになって貰う。

だからこそ、事件が起きた時に「どうなっちゃうの!?」と、見守って貰えるようになる。

終わりに

本日は、ここまで。

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