どうすればキャラは立つのか?
キャラが立たずに困る事は、良くある。
その時、どこに注目して、どうすれば良いのか?
その一例を紹介する。
結論:説明はダメ
登場人物の行動を観察して読者・視聴者は「事実・真実」を推測する。
ポイントは、確実に近い「事実・真実」を語るのは描かれる「行動」であり、そうあるべきって事だ。
つまり、キャラクターからも、作者からも、これらを語られるべきではない。
それが説明はダメと言う事だ。
意味が分からない人もいると思うので、説明する。
凄い所を自分で語る(×)
いうなれば、これは自慢話だ。
能力、機能、学歴、職歴、そう言った特徴を自分語りさせるのは、悪手である。
作者や、架空の人物であっても、誰も自慢話は本人の口からは聞きたくない。
興味を持ってもらった所で、事実を語る(△)
友人Aが会話の中で、自分は今まで「こんな事をしてきた」と語ったとしよう。
あなたは「へ~」と思うだろう。
悪く無いが、これはキャラクターに興味を持ってもらった後にしか使えない。
第三者に語らせる(〇)
友人Aが、別の友人Bを褒めていたとする。
あなたは、友人Aが正直な人間と仮定して、Bの印象はどうなっただろう?
きっと、Aに褒められた分だけ良くなった筈だ。
これは「他人の口で語らせる」事で、客観的な情報とする手法で、悪くは無い。
行動から推測させる(◎)
友人Aが、あなたの為に誕生日会の準備をしていたとしたよう。
あなたを喜ばせる為だ。
それを知ってしまった場合、あなたは、友人Aの印象は変わるだろうか?
毎年の恒例行事でもなく突発的なサプライズなら、恐らく、変わるだろう。
これが物語では「行動で描く」と言う事だ。
どうやって行動で魅せる?
説明はダメで、行動は良い。
その前提は分かったが、どうやって行動で魅せれば良いのか?
その為に注目すべきポイントは、いくつかある。
1:登場人物の過去を見る
過去があるから現在があり、その過去が現在の行動に影響を与えている。
源体験、トラウマ、長年の趣味趣向と言った過去を見て、それに沿った行動を取らせる事で、キャラが立つ。
2:登場人物の新規性を見る
登場人物が魅力的だと言うなら、平凡さを脱する「変」な特徴がある筈だ。
その特徴を行動で描けば、キャラは立つ。
例えば、登場人物が「殺し屋」なら、どう「変」なら魅力的になるか?
美学か、正義感か、優しさか?
そう言った、ステレオタイプの欠点を相殺する特徴を付け加える事で、それに沿った行動を描ければ魅力は付与される。
3:大事な誰かの為に行動させる
新規性も過去も、設定はこれからだとするなら、大事な誰かの為に動かそう。
キャラクターの関係性の形成は、キャラを立てる。
4:あまりにも良すぎる提案
抑圧されていた状況から、破格の条件で一見欠点の見えない提案をされたら?
人は、本性の行動を取ってしまう。
これは、本性をさらけ出す意味で、キャラ立ちに繋がる。
のび太くんを思い出そう。
5:難しい夢を追わせる
叶わない、叶える事が難しい夢や目標・目的に向かって一歩を踏み出し、努力する姿は、数少ない評価される自己中な行動だ。
自己実現の為に、どうしても行動しないといけない状況を作って、行動させよう。
6:危機的状況から逃れるために
自分の身が危険になった状態で、そこから逃れる為の行動は、本性が現れる。
危険が大きいほど良く、自分や大事な人の命がかかっているなら、ドラマチックでさえある。
自然と行動を描けて、キャラも立つ。
終わりに
他にも手法はあるが、今回は代表的ないくつかを紹介した。
お役に立てば嬉しい限りだ。
あと、もしよければ下記アンケートに答えて欲しいな。:)

