「理解が深まると、酷い事が出来なくなる」の法則

「知っている」と、対象を悪く扱い辛くなると言う話

先日、メンタリストのDaiGoさんが、

  • ホームレスの命とか、どうでも良い
  • 生活保護受給者も
  • 猫の方が大事

的な発言を自身のYouTube上でした事で、大炎上してしまった。

man in brown jacket lying on floor
Photo by MART PRODUCTION on Pexels.com
close up photography of sleeping tabby cat
Photo by Ihsan Aditya on Pexels.com

この発言について、

  • 優生思想だ
  • 差別主義者だ

的な意見がSNS等では溢れ、 DaiGoさんもすぐに謝罪動画を出す運びとなった。

炎上自体は、まだ燻り続けそうな雰囲気もある。

本人が今まで、他人の謝罪に対して客観的に「正しい謝罪」を指摘、レクチャーしてきた事で、印象の良い謝罪の印象が悪くなると言う特大のブーメラン状態なのは興味深いが、話を戻そう。

このDaiGoさんの発言自体は、「ホームレス」や「生活保護受給者」を一括りのラベルで管理し、その人達をまとめて「社会的に見て猫より価値が低い」と言い切ってしまい、後の謝罪動画内で本人も認めているが、決して褒められる物では無かった。

ただ、DaiGoさんは、割と配信の中では「猫至上主義」的な発言を繰り返していたと言うし、言葉のセレクトを間違えたとかニュアンスがきつ過ぎた事が炎上の原因だった風に思える。

いずれにしても、問題発言で大炎上が起きたのだが、この「ホームレスなんて自分には関係無くて、どうでも良い」と言う様な感覚は、良くないと分かっていても、似た感覚を持っている人自体は大勢いるだろう。

と言うのも、ホームレスについて「知っている」状態に無いと、心から「ホームレスを助けなければ」とか「差別は良くない」と言う感覚に、多くの人は、なりにくい。

これは、ホームレスに限らず、何にでも当てはまる。

人は、知っている知識の深度によって、物事を判断する。

その際、

  • 浅い認識:一般知識やイメージ。ホームレスなら家が無い、貧乏、汚い、臭い、負け組、怠け者、等
  • 深い認識:専門知識や個別の情報。ホームレスなら数値のデータ、個人の事情、支援団体等の周辺情報、等

みたいに、認識の深度によって、判断基準となる物が異なってくる。

大して知らない物に対しては、人は残酷になれる。

理解してしまった物に対して、人は一括りに残酷になれない。

障碍者を笑いものにしていた子供の話

子供は、基本的に残酷だ。

それは、知らない事が多すぎるからとも言える。

ある、小学生の少年が、障害を持つ別の子供に対して、「しんしょう、しんしょう」とバカにしていた。

photo of pwd sign
Photo by Ann H on Pexels.com

「しんしょう」とは「身体障碍者」を略した言葉で、ここでは侮蔑の意味で使われている。

少年は、頭の悪い同級生に対して「しんしょう」と言う様になった。

さらに、知的障害を持つ人の真似をしたりもしていた。

少年の中で、悪口やバカにするアイテムとしての「しんしょう」ブームが来たわけだ。

ところが、だ。

ある日、この少年は「しんしょう」と言う言葉をパタリと使わなくなった。

私は、その理由を知って、なるほどと思った。

少年の親友の母親が重度の知的障害を持っていた事を知り、少年の中での理解度が変化したのだ。

親友を悲しませる事は出来ないし、障碍者に対する認識が間違っていた事に気付いた。

障碍者を笑いものにする事に対して、少年は痛みを知ったわけである。

理解が深まると、酷い事が出来なくなる良い例だ。

ちなみに、これは実際にあった事である。

浅いイメージだけで思い込む事の危険性

世の中の差別は、基本的に、この原理で起きている。

肌の色が違う、人種が違う、国籍が違う、性的嗜好が違う、仕事が違う。

だから、そうに違いない。

そう言った思い込みだ。

実際、ラベリングしたグループの「顔」と言えるような「ステレオタイプ」とも言える人物の「要素を持った人」は、確かにグループ内に存在しているかもしれない。

だが、それを全員に当てはめる事は、大きな間違いと言う事も、同時に分かる筈だ。

例えば、日本を嫌っている韓国や中国の人も、韓国や中国を嫌っている日本の人も、一定数は存在するだろう。

だが、それが全員でない事は明らかだ。

私は、知り合いに韓国人や中国人がいるが、個人として付き合う分には、みな善良だと自信を持って言える。

エンターテインメントに対する姿勢

差別以上に身近な所だと、エンタメの好き嫌いも、こう言った原理が関係する。

特撮、アニメ、ゲーム、映画、漫画、小説、舞台、等々、それぞれを好きな人は、好きな物を深く理解している。

こう言った物を否定したり、有害と声を上げる人は、大抵は理解が浅い傾向にある。

深く知っていたら、一括りで否定したり、不要なんて事は言えない。

メディアの違いで「映画は小説より優れている」「アニメは漫画の上位互換」なんて事は言えない筈である。

知らない物に対する姿勢

では、深くは知らないが、不愉快に感じる物に対して、人は、どうすれば良いのだろうか?

答えは簡単。

まずは理解を深める事だ。

そして、理解を深めた上で、まだ知る前と同じ様に、対象に攻撃をしたいか、考えて欲しい。

仮に、攻撃をしたいと感じているなら、理解が足りない。

分かったつもりになっているだけで、理解が全然浅い。

もっと、徹底的に掘り下げて理解を試みよう。

自分が対象のファンなのでは無いかと言う程に理解して、まだ攻撃をすべきと感じるなら、偏った情報を収集していないか疑おう。

自分にとって都合が良い、対象は邪悪で、攻撃しても良いと言う情報ばかりを集めているなら、それはアンチ活動になっている。

深く理解するには、フラットで、客観的な視点が必要になる。

それが出来ない人も、出来ないしやりたくない相手もあるだろうが、それでも正しく判断する為には、正しく知ろうとする姿勢は、非常に重要になる。

思い込みには、事実でない部分が少なからず含まれ、それは間違った選択へと人を導く事になる。

おわりに

「理解が深まると、酷い事が出来なくなる」の法則を解説した。

この記事が、差別や思い込みから、浅い考えで酷い事をする様な事態が少しでも減る事の、小さな切欠にでもなれば幸いだ。

また、創作のヒントになれば嬉しい限りだ。

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