物語に必要な「テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ」を解説

テーゼって何?

新世紀エヴァンゲリオンのオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」。

「この、テーゼって何?」と思いつつ、「ま、いっか」と調べないままの人も多いと思う。

今回は、この「テーゼ」が、物語の中で重要と言う話と、テーゼの使い方を説明していく。

テーゼとは正(難しくないよ)

テーゼとは、ドイツ語だ。

そして哲学用語だ。

意味は、初めに立てられた命題や、定立と説明される事が多い。

弁証法で用いられる物だが、難しそうでも別に難しい物じゃない。

例えば「Aさんは人間である」と言った「○○は××である」と言うのがテーゼだ。

テーゼあってのアンチテーゼ(難しくないからね)

アンチテーゼと言う言葉も聞いた事があるのでは無いだろうか?

これもドイツ語であり、哲学用語だ。

テーゼとセットで使われる言葉で、意味は、対立命題反立と説明される事が多い。

具体的に言うと「テーゼに対して否定する内容の定立」なので、アンチ・テーゼって事だ。

要は、テーゼの反対意見になる。

例えば、さっきの「Aさんは人間である」と言うテーゼに対してなら、アンチテーゼは「Aさんは人間では無い」みたいになる。

つまり、テーゼとアンチテーゼを物語中で意識出来ると、そこに葛藤や矛盾、情報のコンフリクトが起きる。

これが謎を作ったり、興味深い状況を作り出すわけ。

テーゼとアンチテーゼあってのジンテーゼ(簡単だよ)

テーゼとアンチテーゼに比べると、少し聞いた事がある人が減るかもしれないのが、このジンテーゼ。

これも、勿論ドイツ語。

そして哲学用語だ。

上記した様にセットで運用される物で、意味としては、矛盾の解決、総合と説明している事が多い。

ジンテーゼとは、テーゼとアンチテーゼの両方が事実であるとして、その矛盾を解消する高次元の説明を行う。

  • テーゼ「Aさんは人間である」
  • アンチテーゼ「Aさんは人間では無い」
  • ジンテーゼ「Aさんは身体は機械だが心は人間だ」

みたいな感じだ。

この矛盾の解決は、基本は見えていない情報探しで、情報を補えば簡単に出来る。

矛盾が発生するのは、出ている情報だけで考えたり、嘘が混じっているからだ。

矛盾を解消するには、両立させ得る情報を新たに見つける必要がある。

それこそ、探偵や哲学者みたいにね。

物語を盛り上げるテーゼのセット

テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼのセットは、物語を大いに盛り上げてくれる。

先にも書いたが、順番に提示される事で、そこに謎が生まれ、葛藤が生まれ、引っ張り合いが生まれるからだ。

テーゼは、起承。

アンチテーゼは、転。

ジンテーゼは、結。

みたいに覚えておくと、馴染みがない人でも多少身近に感じるかもしれない。

起承転結や3幕構成、その他の脚本パラダイムではなく、テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼの形を認識する利点は、相反する要素を両立させる重要さをピンポイントで体感させてくれるからだ。

テーゼのセットが無い物語

勧善懲悪とか、シンプルな物語だとテーゼを考えなくて良い事が多い。

それでも十分面白い作品も名作もあるが、だからこそテーゼを意識する事で、作品のレベルを上げる余地もある。

アンチテーゼとジンテーゼの無い、あるいは弱い物語の場合

  • Aは悪者である
  • Aが悪い事をやっている
  • Aが悪いから倒した

みたいになる事が多い。

こういう物語では、面白さのポイントは、敵の強大さや、仲間のピンチ、それを乗り越えられるかと言ったハラハラする点で稼げる。

物語を通して気になる謎が、終始、主人公はどうやって問題を解決するだろうにある。

しかし、これにアンチテーゼとジンテーゼを発生させると、

  • Aは悪者である
  • Aは悪者ではない
  • Aは善人だったが、悪事に手を染めてまで守りたい物があった

みたいな設定を簡単に作る事が出来、すると面白さのポイントは、一理ある敵を倒して良いのか、説得する事は出来ないか、悪事を止められないか、みたいに作品のテイストが大きく変わる。

すると、物語を通して気になる謎に「敵はどうして、こんな事をしたのだろうか」とか「本当に敵は悪者なのか」みたいな謎が、プラスで生まれるわけだ。

終わりに

今回はテーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼのセットを簡単に説明し、物語でどの様に有用かの例を挙げた。

少しでも、創作の役に立てば幸いだ。

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