シナリオの書き方「使命に目覚めた超人物語」の脚本構造を紹介! 才能があるなら使命を果たせ!

「使命に目覚めた超人物語」とは?

ここでは「使命に目覚めた超人」をテーマにした物語の解説をします。

この形式の物語は、王道ヒーロー物の一つで、スーパーパワーや物凄い才能等を持った人物がヒーローになる物語です。

この形式の物語は、構造カテゴリーで別の言い方をするならば「使命を果たす為に、成長の旅をする物語」となります。 

解説

使命に目覚めた超人とは?

まず、そもそも「使命に目覚めた超人」とは、ここでは何を指すのでしょうか?

この記事では「元々、飛びぬけた力を持っていた人物が、使命に目覚めて変わった姿」となります。

最初から、超強いが……

このタイプの物語の主人公は、基本的に物語冒頭で、既に色々な意味で超強いです。

ですが、能力以外に問題があります。

性格は、自分勝手だったり、幼さがあります。

そんな、物凄い能力を持った主人公は、「自分こそ自分の人生の主役」と言う人生を生きています。

映画「アイアンマン」では、主人公のトニー・スタークは、自身の開発した武器の販売で巨万の富を持ち、豪邸に住み、豪華なパーティを開き、美女をとっかえひっかえのプレイボーイとして描かれます。

映画「マイティ・ソー」では、主人公のソーは、王位継承の儀式を待つアスガルドの王子で、非常に豪快かつ傲慢な性格をしています。

一転、始まる転落

主人公は、いつも通りの日常を生きていますが、突然事件が発生し、最悪な目に遭います。

これ以上無い、人生の転落を味わうのです。

大抵は、主人公や、その身内の事を恨んでいたり、憎んでいたり、陥れたい誰かの差し金ですが、その事をまだ知る由もありません。

事故の事もありますが、主人公に降りかかる不幸の度合いは事件と同じぐらいハードです。

ここで、不幸なイベントが起きた事で、主人公は強制的に非日常の世界へと追いやられる事になります。

非日常の世界での出会い

主人公にとっての苦難に満ちた世界。

そこは、力を奪われた主人公にとっては、あまりにもハードです。

ですが、絶望の中で彷徨う主人公は、メンターと出会います。

メンターとの出会いによって、主人公は、自分の中にある足りなかった物に気付かされ、使命の担い手としての成長を始めます。

映画「アイアンマン」では、テロリストに誘拐された先で、共に囚われていたホー・インセンとの交流の中で、トニーは使命を果たす決意をする。

映画「バットマンビギンズ」では、両親を殺され、悪と戦う術を求めた主人公のブルース・ウェインが、デュカードと出会い、影の同盟に所属して修行する中で、使命を果たす準備が進みます。

使命の自覚によってヒーローになろうとする主人公

最悪で絶望的な状況を抜け出し、使命に気付いた主人公は新しい日常を受け入れる。

新しい日常とは、使命を果たす為に悪と戦う事だ。

だが、類まれなる才能や財力、天才的な頭脳があっても、最初から全てが上手く行くわけでは無い。

超人だろうか、何だろうが、ゼロからヒーローになるには、相応の支度が必要になるのだ。

始まる二重生活

スーパーパワーを使命を果たす為に使おうと決めた主人公ですが、多くの場合、まずは使命を果たそうとしている事実を隠して、日常の世界に戻っていきます。

自分勝手だったり、子供じみていた主人公は、ヒーローとしてどうすれば良いのかを考え、行動していく事になります。

すると、使命を優先せざるを得ないので、日常生活が犠牲になります。

日常の中でスーパーパワーを人知れず使って得をする場合もありますが、そんなものでは帳消しにできないレベルで日常に弊害が出てきます。

お約束では、大事なイベントの時に限って事件が起き、行けなかったり間に合わなかったりします。

また、ヒーローである自分と、日常の自分を一致させない為に、わざとバカな事をする様な事さえ求められる事も。

こういった日常の犠牲によって主人公は、約束を破った、嘘をついたと、本当に守りたい相手との間に溝を作ってしまい苦しみます。

一方で、主人公が使命を果たす為に自身を犠牲にして頑張っている事を知る仲間がいる場合は、信頼も信用も着実に得られます。

また、主人公に救われた人々には、謎のヒーローとして認知され始めます。

映画「アイアンマン」では、新型スーツを開発したりテロリストと戦いつつ、戦闘中に友人のローズ中佐からの電話対応に追われたり、米軍機に攻撃されたり散々な目に遭います。 

動き出す強敵

主人公がヒーロー活動に一定の手応えを感じ始めた頃、本当の敵が動き始めます。

この形式の物語では、最初の強敵は高確率で、主人公を結果的にヒーローへと導く事になる存在です。

映画「アイアンマン」では、テロリストによる主人公の誘拐事件を企てた黒幕が動き始めます。

映画「バットマンビギンズ」では、主人公に戦闘技術を仕込んだ師匠のデュカードが、敵として前に立ちはだかります。

絶望的状況からの起死回生

ヒーローは、強敵から不意打ちの攻撃を受け、ピンチに陥ります。

ここで、大事な物を奪われ、本当に大事な人にも危険が迫る事が分かります。

強敵に敗北を喫した主人公は、頼りになる仲間の手で救助され、敵の計画を止める為に最後の戦いに挑みます。

強敵との対決

心から真にヒーローとなった主人公は、ボロボロの状態で敵に挑みます。

この時、敵は今までにない強い力を手に入れていたり、武器を持っていたり、コンディションは最高の状態です。

敵の野望が果たされたら大勢が傷つく様な状況に陥っていて、不利だとしても万全ではない状態のまま、不完全な体調や装備のままで主人公は、敵との対決に臨まなければなりません。

フィナーレ 

敵との激闘の末、ヒーローはギリギリで勝利を収めます。

手痛い敗北を喫する場合もありますが、その多くはリベンジマッチに続き、ほとんどは主人公の勝利のうちに終わります。

この物語を盛り上げるのは、主人公のピンチと逆転にあります。

精神的にも肉体的にも追い詰められる中で、主人公が気付く敵の隙や弱点を突いた渾身の選択によるギリギリの逆転勝利や、タイムリミットが迫る中で目的達成する姿にこそ、読者、視聴者の心は震える訳です。

そうした戦いの果てで、物語はフィナーレを迎えます。

使命を得た者として、力ある者の責任を果たした主人公は、力を生まれ持つ者に相応しい人物に成長し、本物のヒーローになります。

まとめ

以上、使命に目覚めた超人物語とは、特別な力を持った主人公が、事件を通して使命を得る事によって、ヒーローを目指し成長する物語と言う事でした。

この形式の物語のポイントは、主人公が心の成長によって、才能だけでなく人格的にもヒーローに相応しい人間へと成長していく変化です。

子供だったり傲慢だった、才能以外に魅力の無い人が、人格的にもヒーローに変わっていく人生の旅の物語と言う訳です。

この記事が好きな作品探しや、この形式の物語を作る時の参考になればと思います。

必須要素

スーパーヒーロー

  • 弱点や制限
  • ヒーローとしての名前
  • 守るべき相手
  • 倒すべき相手、解決すべき問題

成長の旅

  • 旅の目的
  • 目的を同じくする仲間の存在
  • 大事なのは成長の過程で、真の報酬は仲間

「使命に目覚めた超人物語」該当作品

※地道に追加、修正予定。

※他の形式の物語も知りたい場合は、物語カテゴリーをご覧ください。

※アイキャッチはヒューマンピクトグラム2.0様より使わせて頂いています。

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