なぜ「表現規制」を気にして有害コンテンツを守ろうとする人がいるのかについて解説

有害コンテンツを規制する事の何がダメなのか

本日、Twitterのトレンドに「非実在児童ポルノ」と言うワードが登場した。

言葉の意味としては「創作物の中の子供に対しての性的描写」を指し、某政党がこれを禁止する立場を表明したとか、どうとかでトレンド入りを果たした。

ここで、多くの人は疑問に思う事だろう。

なぜ「非実在児童ポルノ」を規制する事に対して、こんなに反対の声があるのか。

反対している人は、みんなロリコンで、みんな絵でも良いから子供の裸を見たいと思っているのでは無いか?

と、思っている人も、いるかもしれない。

もちろん、腹の底で、そちらが本音で思いながら、表現規制を盾に有害コンテンツを守ろうとしている人は、いるかもしれない。

と言うか、確実に、一定数は存在するだろう。

だが、この「表現規制」に繋がる問題は、そこが問題なのではない。

今回は、その事を解説する。

なぜ有害コンテンツを無くしたいのか

現代の文化的に、未成年者を性的視線で見る事は、タブーである。

そのタブーに触れるからこそ、例え、非実在の児童に対してでも、ポルノ的表現をする事は許されないと言う意見は、筋が通っている様に思える。

そんなコンテンツさえ存在しなければ、現実にそう言う事を考えて実行してしまう犯罪者も減るかもしれない。

だが、この考え方には様々な問題がある。

まず、非実在である時点で、それはモチーフに子供を使っただけの創作物であり、実質的に被害者が存在しない事。

誰も傷付いていないので、毎度の様に言っているが、これは住み分けの問題になる。

愉快か不愉快かは存在するが、そのコンテンツの存在さえ許さないと言う話ではなく、相応しい場所に存在していれば問題無い。

例えば、暴力やエロに特化したコンテンツは「R18」等の評価を受け、現実なら専門の店や棚、ネットであればページに存在する事が許されている。

次に、そんな有害コンテンツを無くしても、そう言った犯罪は無くならない事だ。

例えば、日本のエロ漫画やエロゲーが絶対に手に入らない地域で、そう言った犯罪が0かどうかを調べれば、その実態が分かる。

そんな事は、あり得ない。

なので、より大勢が快適に過ごす為に有害コンテンツを隔離する事は理解出来るが、間接的に子供を守るために存在を許さない事は守る事に繋がらない。

つまり、前提として、有害コンテンツの規制は、コンテンツそのものを潰して、何も隔離する必要が無い、清く快適な社会を作る為にやっている側面があると言える。

有害コンテンツって、そもそも何?

そう言った前提があり、不愉快な存在を抹消しようと「非実在児童ポルノ」の規制を行おうとする。

「非実在児童ポルノ」は、悪者として分かりやすく、一見すると、正しい側に立っている人達は、痛い思いをせず、有害コンテンツを愛好している変態達だけを攻撃できる様に思える。

しかし、それは「非実在児童ポルノ」と言う分かりやすい有害コンテンツだけを槍玉にあげているから、そう見える。

例えば、子供を対象にしていなくても、性的なコンテンツは幾度と無く槍玉にあがり、昔は本屋やコンビニで売っていたが、今では売っている場所は限られる様になってしまった。

どうだろうか。

「非実在児童ポルノ」は無くなっても困らないと思うかもしれないが「エロ本」が無くなるとなると、困る人が増えるのでは無いだろうか。

ボーイスラブも度々槍玉にあがるし、萌えや美少女、偏ったフェチと言った物等も、有害コンテンツ指定の対象に、何度も挙がっている。

つまり、多くの場合、有害コンテンツとは実際に有害なコンテンツを指すのでは無く、一定の人が不愉快に感じるコンテンツを有害コンテンツと言っている。

有害コンテンツを規制する先にある物

一定の人が不愉快に感じるコンテンツを「一度」や「一個」だけでも規制しだすと、その流れは止まらなくなる。

「非実在児童ポルノ」だけを規制して不愉快な表現をこの世から消したとして、そこで止まる事は絶対に無い。

一定の人は、常に何かしらの表現に対して「不愉快」とか「気持ち悪い」と感じているからだ。

すると、そう言った人々は「非実在児童ポルノ」に続けと、規制しやすそうなコンテンツから規制を始める。

先に書いたエロは消え、暴力は消え、不愉快に感じる強烈な要素が無い物だけが残る事になる。

そこで、綺麗なコンテンツだけが残ると思っているなら、それは間違いだ。

規制派の人が「優良コンテンツ」と思った物は、必ず誰かの「不愉快」に引っかかる。

すると、無味無臭な毒にも薬にもならない管理されたコンテンツのみが残り、そこには表現的ディストピアが誕生している。

有害コンテンツを守りたいのではなく……

大多数の人は、別に有害コンテンツだけを守る為に反対している訳では無い。

「非実在児童ポルノ」は、特に慎重な住み分けが必要だし、物によっては正真正銘邪悪なコンテンツも存在しているかもしれない。

それでも「禁止」に反対をするのは、「非実在児童ポルノ」等を始めとしたコンテンツの一角が規制されれば、その周辺領域にやがて波及し、あらゆる表現が最後には規制されきり、冗談抜きで業界自体が衰退し、やがて滅びる、そんな、はじめの一歩を踏ませない為の反対と言える。

この表現規制、何も漫画やゲームに限った事ではない。

歴史を見れば、本を焼き、外国語を禁止し、歌を制限し、と言った前例は幾らでもある。

表現規制賛成派の人は、一度、真面目に考えて見て欲しい。

ずっと先の事を、ちゃんと考えていますか?

また、あなたの好きが誰かの不愉快に入っている事を忘れていませんか?

余談:外国から責められて恥ずかしい問題

昨今のグローバル化、インターネットによる外国が近い世の中で、日本は、非実在児童とは言え、児童ポルノ生産国と言う側面を持ってしまっている。

これは、「非実在児童ポルノ」を憎む人からすると同じ日本人として恥ずかしいと感じるだろう。

所属している国と言うコミュニティの持つ尊厳が、一部のロリコン創作者達によって汚されたと感じているからこそ、規制したいのだ。

確かに、この事実は非常に恥ずかしい。

話題の中でも、もしかすると悪目立ちしているかもしれない。

国によっては、所持してるだけで逮捕されかねない代物を生産している国なんて、感覚的には麻薬を作っているのと同じような事に感じるかもしれない。

この問題に関しては、国内で起こる規制云々以上の意味を持つ事になる。

より上位の概念に従うのが自然である。

つまり、長期的に見れば、日本国内の感覚だけでなく、嫌でも世界と言う国の外が持つスタンスも気にしなければいけない。

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