【テクニック】後付けどんでん返し作成法の定番「新解釈(別の意図付与)」を解説

どんでん返せば面白くなる

物凄く汎用性が高い基本テクニックの説明をする。

「新解釈(別の意図付与)」を行えば、どんな話でも、簡単にどんでん返る。

物凄く当たり前の事を、あえて説明していく記事なので悪しからず。

では、見て行こう。

どんでん返しの基本

どんでん返しの基本は「実は」を明かす事にある。

なので、作り方の基本は「実は」の真実を作り、それを隠す仕掛けを作る方法と、「実は」を既に出ている要素に付与する方法が基本となる。

「新解釈(別の意図付与)」は、後者の方法だ。

何に別の意図を付与するの?

別の意図を付与する要素は、具体的には何が良いのか。

右も左も分からなければ、そこから悩むかもしれない。

基本は「物語に絡んでくる登場人物」を選んで、考えるのが王道だ。

登場人物以外にも、世界観で行うテクニックもあるが、世界観自体でやる手法は「実は」の真実部分を予め作ってから隠す仕掛けを作る方法の方が、楽に作れる。

それは、世界観と言う設定が物語の広範囲に影響を与える為、予めデザインした方が綺麗に出来る為だ。

では「物語に絡んでくる登場人物」に、別の意図を付与する例を見てみよう。

シンデレラを新解釈。別の意図の付与例を見よう!

シンデレラと言う話を知っているだろうか?

城の舞踏会、カボチャの馬車、ガラスの靴、とかで有名なファンタジーである。

親を亡くし継母に引き取られたシンデレラは、継母とその娘姉妹に虐められ、酷い日常を生きている。

そこに城の舞踏会の話が舞い込み、チャンスを掴もうと奮闘するのが基本の流れだ。

正規ルートでは、継母と娘姉妹の妨害で舞踏会に行けなくなりそうな所を、全てを見ていた魔法使いによって助けられ、時間制限のある変身魔法を使って舞踏会に参加し、王子様に見初められる。

その後、ガラスの靴のくだりがあるが、そんなシンデレラで別の意図を付与する余地があるキャラクターは、誰だろうか?

そう、継母と娘姉妹が筆頭だ。

シンデレラもそうだし、魔法使いも、王子様も付与できるだけの物語への関わり方をしている。

では、正規ルートから外れる「別の意図付与」ルートを、簡単に、いくつか提示しよう。

  • 実は、継母と娘姉妹がシンデレラに厳しかったのは、亡くなった父親に頼まれ一人前の自立した女性に育てる為だった。
  • 実は、シンデレラは精神を病んでいて、動物と話せるし魔法使いに会ったし王子様が迎えに来ると妄言を言い続け、継母達を困らせていた。精神病院行きの馬車が最後に迎えに来るが、シンデレラはお城に行けると信じて疑わない。
  • 実は、魔法使いの正体は悪魔で、シンデレラは王子様と結婚したし、継母は家族もろとも破滅するが、死んだら悪魔が迎えに来る契約を結んでいた。
  • 実は、王子様は有名なサディストで、継母と姉妹は必死に王子様からシンデレラの事を隠し守っていた。

どうだろう?

シンデレラの登場人物に、ちょっとした「別の意図付与」を行うだけで、かなり印象の違う想像が膨らんだのでは無いだろうか?

誰かに新解釈を行うと、それに連動して物語の全体に影響が及び、結果的に他の部分も変わる事も分かる。

プロも使うテクニック

「眠れる森の美女」に、この「新解釈(別の意図付与)」を使って作られた映画に「マレフィセント」がある。

他に「雪の女王」を原案にした「アナと雪の女王」等も記憶に新しい。

これらは、既存の作品に対してテクニックを使っているが、このテクニックは現在進行中の作品にも使う事が出来る。

注意「誰が望んでるの?」問題

既存作に対してでも、連載作に対してでも、この新解釈によってどんでん返しを行う手法は、時に危険を伴う事も触れなければならない。

それは「終わり良ければ全てよし」の法則に逆らった新解釈は、大きな反発を招く事があると言う事だ。

これは、悪者だと思ったら、実は良いヤツだったは、広く許され受け入れられ易いが、その反対に正義側だと思ったら、実は悪い奴だったは、受け入れられる人が極端に減る現象だ。

つまり、シンデレラの継母が実は善人解釈は、良い話になって終わる為に受け入れやすいが、実はシンデレラや王子様が悪人解釈になると途端に受け入れにくくなると言う事だ。

これは「嘘」の性質による。

良い嘘は、上げて終わる。

「破産しそう……なんて、嘘だよ~ビックリした?」

なんて嘘なら、マイナスからプラスになり、結果的にプラマイゼロなので面白いかどうかは置いて起き、最後が上がって終わるので、受け入れられ易い。

しかし、

「宝くじが当たった! なんて嘘だよ」

と言う嘘の場合、本気で相手を信じさせたら、プラスからマイナスになるので、下がって終わるので気分が悪く、受け入れられにくい。

これが、

「破産した! と言うのは嘘で、実は宝くじが当たりました!」

なら、マイナスの後に大きなプラスが来るので、嘘を大半の人が許すだろう。

反対に、

「大丈夫ってずっと言ってたけど、実は借金まみれです」

なんて、恋人や配偶者に言われた日には、ゼロからマイナスに下げて終わるので、修羅場確定である。

話を戻すと、この、どんでん返しの為に必要な「実は」は、要素が愛されていたりプラス傾向にある物に付与する場合、「実は」部分をマイナスにしないと強力な「実は」のギャップが生まれにくい。

で、無理に「実は」をマイナスで終わる様に設定すると、その新解釈のアイディア自体が面白そうでも、既存のプラス要素がマイナスに転じて感じた人達からは大きな反発に遭う。

「キャプテンアメリカが実はヒドラだった」と言う新解釈が行われた際は、ファンからの猛抗議によって「キャプテン・アメリカは偽の記憶を植え付けられ、自分がヒドラの一員だと信じ込んでいるだけ」に設定変更を余儀なくされた。

だから、ディズニーの新解釈は、既存作の悪人を善人に変え、ヒット作はマイナスを大きくプラスにする方式で作られる傾向にある。

この法則は、とても重要なので、どんなに面白く良いアイディアだとしても、プラスをマイナスに転じさせて終わる「実は」設定の場合は、使用に細心の注意を払おう。

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