物語を作るなら、近未来をシミュレーションすると面白くなると言う話

あなたの考える未来を、他の人にも見える形に

人は常に「今」を生きている。

しかし、見ているのは「今」だが、見ようとするのは大抵、「過去」か「未来」だ。

今は次々と一瞬で過ぎ去る。

なので、後ろに積もる過去か、前から迫ってくる未来しか、余裕をもって見ていられない。

過去は、事実として残す事が出来て、他の人にも観測出来る。

過去とは、確定した事実や、観測した結果や、観測者の現実なので、客観性や主観性があり、具体的だ。

一方で、未来は訪れていない先の話なので、過去に比べて不安定かつ不確定であり、それ故に自由と言える。

物語を作る際は、過去の事実をベースに作る手法と、未来への期待や失望をベースに作る手法に大別できる。

今回は、未来をベースに作る手法に触れて行こうと思う。

未来への距離と、当てやすい抽象度

予想とは、当てやすい抽象度と、距離感がある。

例えば、短焦点な予想は、抽象度を問わずに非常に当てやすい。

1秒後、1分後、1時間後、1日後、きっとまずまずの精度で予想出来る。

では、1週間後となると、予想出来るだろうか?

ここで、抽象度が重要になる。

予定があって、そこに強い決意があるなら、よほどの事件でも起きない限りは、自身の未来ぐらいは制御できるだろう。

つまり、自分の事等の制御可能な事は、中距離でも当てに寄せられる。

だが、例えば他の人の事となると、精度はズレてくる。

制御不能な事は、一気に予想し辛くなるわけだ。

では、1ヶ月後、1年後、10年後、100年後、1000年後は、どうだろう?

長距離の予想だ。

あなた自身の事なら、きっと全然予想出来ないし、出来たとしても精度は怪しい。

他の人の事等、もはや知った事じゃないだろう。

しかし、ここで更に大きな視点、抽象度になると、具体的な物よりも当てやすくなる。

例えば、自然や文明、社会等を見ると、予想の精度が高くなる。

抽象的な物は、人の意思による制御が難しくても、予め大きな流れに乗っている。

なので、長距離の予想は、制御が効かない他人の行動等よりも、遥かに容易になる。

天気予報、地球温暖化、海の水位上昇、等を想像すると分かるだろう。

ほどほどの距離、ほどほどの抽象度が良い

この、予想する距離や抽象度は、近すぎても遠すぎても、具体的過ぎても抽象的過ぎても、人を選ぶ。

肝心なのは、丁度良い距離感だ。

例えば、短い距離の予想は、役に立つが面白く無い。

予言レベルになれば別だが、近い時間的距離の予想は他の人も出来る為、面白みに欠けてしまう。

反対に遠い時間的距離の予想は、非常に厄介だ。

その状況に至った経緯の説明が、ややこしくなってしまう為だ。

なので、広く受け入れらる予想距離は、「近未来」が、ある種の最適解と言う事になる。

そして、近未来像は、主に社会や技術の変化と言う抽象度を描く事になる。

現代との社会的な開きを多くの人が許容出来るのは、数十年から、せいぜい百年後ぐらいが妥当なラインだろう。

あまりにも遠い未来の事になると、社会的、技術的な発展をした推移の説明が難しくなり、難易度が上がっていく。

そうなると、遠い未来として現実との地続きを消しての純粋なSFとして始めた方が良い。

だが、どちらにしてもSF作品は予備知識や覚える必要がある独自の設定が多いため、やり過ぎは人を選ぶ。

広く受け入れられるには、現実社会や技術等から、地続きで変化した事が推測出来るが、誰も予想していなかった未来図を描く事だ。

こんなこといいな、できたらいいな

近未来を描く際、現代から続く社会への失望ではなく、希望を描くならばドラえもんのテーマソングの歌詞は、非常に重要な考え方を表している。

世代が違う人には申し訳ないが「こんなこといいな、できたらいいな」と言う歌い出しで始まる歌がある。

近未来を希望を持って描く際は、この精神は非常に大事である。

近い未来、こんな事が実現して、こんなに便利に、楽しく、豊かになる、そう言う事を予想するから、近未来は面白くなる。

物語は、問題を解決する事が義務付けられている

物語とは、主人公による問題解決行動が描かれる。

つまり、トラブルかチャンスが劇中で発生し、それに対して主人公が向き合わなければいけない。

その際、近未来を描く意味があるとするならば、「こんなこといいな、できたらいいな」と言う事を実現した、社会や技術、その物の抱える問題を描く事が、最も効果的だ。

あなたが予想する完璧な近未来を描くのではなく、高い精度で予想した近未来だからこそ発生しうる問題を描くと言う訳だ。

ここまで出来れば、近未来SFの見方も、作り方も、ちょっとわかった感じがしないだろうか?

これからの、少し先の未来を描こう

少し先の未来を描く際は、現代の状況から地続きの未来をシミュレーションする必要がある。

そうなると、現代のトレンドや、次に来そうなブームに目を光らせ、耳を澄ませ、情報を貪欲に求めと、色々やっていくのが必要になる。

AI、ドローン、メタバース、動画配信、SNS……

中には既に陳腐化が始まった物、過去の物もあるが、これから先にブームがやってくる物、一般化する物もあるだろう。

そうなった時、その社会や技術が、どの様に変わるか未来を予想し、そこで起きる問題を解決する物語を描く準備をする事は、創作者としては大きな先行投資に繋がる事になるのは間違いない。

今回は、この辺で。

じゃ、またね。

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