まとめ方、ちょっと雑じゃない?
全体的に面白かったけど、ラストの失速が辛い。
ドラマ作品アルアルではあるが、綺麗な物語の畳み方よりも、物語の早急な着地を優先した感あり。
以下、感想をば。
ロスト・イン・スペースは、こんなドラマ
地球脱出を余儀なくされた人類が、人類が移住可能な惑星アルファセントリーへの移住計画を進めている未来。
アルファセントリーへの移住者に色々あって選ばれた(シーズン1)ロビンソン一家を含んだ人々は、色々あってアルファセントリーではない未開の惑星に不時着し、遭難する。
そこで末っ子が、死にかけている謎のロボット生命体を助けた事で心を通わせ、それがキーとなって惑星からの脱出に成功するが、また別の惑星で遭難し(シーズン2)、色々あって再び脱出するが、今度は大人と子供が別の宇宙船に乗った状態でそれぞれ別の惑星で遭難してしまう(シーズン3開始)。
まあ、基本的にアルファセントリーを目指す為に宇宙船の修理に明け暮れつつ、未開の惑星でサバイバル+謎のロボット生命体の秘密に迫ると言った内容になっている。
良かった点
シーズン3も、言ってしまえば、いつものドラマ版ロストインスペースだった。
その中でも個人的に良かったシーンは、いくつもある。
中でも良かったのは、中盤の見せ場でやってくる大人達の決断シーンだ。
あのシーンでは、かなり感動した。
また、ドラマが一区切りしたと言う意味で、ラストのまとめ方は結構良かった。
キャラクターとしては、ロボットとスミスが特に好き。
悪かった点
先にも書いたが、ラストの畳み方が超強引。
あと、そこに関係するが次女のペニーの扱い。
ペニーの恋愛がサブシナリオとして同時進行するが、そこまで魅力的で無い上に、ペニーの活躍シーンが色々酷い。
物語終盤に、物凄い大活躍をするのだが、TPOか前提の説明が狂っている為「そうはならんやろ!」って状態。
あそこまで嘘くさい展開をされると、流石に萎えるし、相当酷い。
スミスの暗躍は物語として面白さがあったが、ペニーの行動は作品的にはイライラ誘発の方が多く、肝心の成長シーンが脚本に殺されているので、なんとも可哀想だった。
終わりに
総評としては、全体的に見れば合格点をあげたいが、一部に誤魔化しようがない酷さがある、良くある最後失速系のドラマ作品と言った所。
SF設定としては見た目の恰好良さに反して緩く、と言ってリメイク元の宇宙家族ロビンソンほど緩いテイストでもないハードさがあり、テイストとしては悪くないが、短く派手に終わらせる事を優先した結果脚本が破綻したが、完成を優先させたと言う感じ。
発電所シーンとか、ラストバトルとか、かなりご都合主義でやっつけてる。
ただやはり、ロボットのキャラクターは良かったし、ウィルとの友情は燃える物があったので、嫌いにはなれない。
あと、やたらメッセージ性を前面に押し出してて、その点も悪くは無いので評価したい。