【話の種】ウクライナ危機でロシアの動きがニュース情報のみでもヤバイと思ったと言う話【考察】

そんな侵略方法があるんだ……

この記事は現在、不用意に読む物では無いかもしれない。

私は国際情勢に特別詳しいわけでも無ければ、ロシアやウクライナの専門家でも無い。

これから書かれる内容は、webやTVから入ってくる様々な情報を一旦信じる事しか現状出来ない、一市民としての感想に過ぎない。

起きている問題の当事者が抱えているストレスが計り知れない事は十分理解し、その気持ちを慮った上で、あくまでも個人の感想と記録としてここに記している。

特定の誰かを傷つけたり、肩入れしたりする趣旨の内容では無い。

その上で納得し「こんな人もいるんだな」と言う程度で読める人だけ、読んで欲しい。

内容には間違いや勘違いが多分に含まれている可能性がある。

ロシアこわっ

日本人、と言うか世界中の人もだと思うが、今回のウクライナへのロシアの侵攻危機、対岸の火事と心のどこかで思っていないと洒落にならない程に怖い事件である。

対岸の火事ではない事は理解しているが、インターネットで世界中が繋がっていると言うのに、こんなに堂々と国境線が変わる出来事が起きる事実に、形は変えども人の歴史は根本の部分では過去の繰り返しと言う事実を感じざるを得ない。

で、今回わざわざ記事にしているのは、ロシアの動きが外野が見ていても、現状既に「頭良い(怖い)」とナチュラルに感じ、そこに物語性を見出したからである。

事の始まりは2022年1月?

1月の後半から、TVやwebメディアで「ウクライナがまたヤバイ」みたいなニュースが日本では見られるようになったと記憶している。

2014年だかにクリミア危機があり、どちらかと言えば反ロシアのメディアが報じたのはクリミア半島がロシアによって侵略され、実質支配されたと言う事。

8年後に、また何が原因か分からないが、ロシアがウクライナで動き出したと言うニュースは、遠い異国の地の出来事であると同時に、隣国との領土問題を抱えている日本では、その類似ケースとなるのでは無いかとか、台湾の未来の姿なのでは無いかとか、様々な憶測が飛び交った。

2月、いよいよ事態が動く

2月に入ると、運命の日は2月16日とか、2月20日とか、2月22日とか、まあ次々と情報が順に出てきた。

情報の根拠は、アメリカ合衆国からもたらされたと言う情報群が多いイメージだ。

ロシア軍は侵攻を計画しておりウクライナ側に攻撃を受けたとされるフェイク動画が既に制作されそれを根拠に動く、とか、NATOに対するロシア側の要求がのまれないと開戦する、とか、また色々な情報だ。

ロシア側では、軍事訓練を終えて軍の一部が撤退したとか、アメリカの情報は間違っているとか、ウクライナでジェノサイドが起きた可能性があるとか、情報を出す物の、反ロシア寄りのメディアの情報では当然、アメリカ寄りの姿勢で情報が流れていた。

アメリカ側は一貫して、ロシアは今回必ず動くと言う物だった。

だが、アメリカが予告した運命の日は、1回、2回と外される。

それが、アメリカの掴んだ情報が間違えたのか、アメリカが掴んだ情報を公開したからロシアが別のプランに切り替えざるを得ない事で運命の日がズレて行ったのかは、現時点では分からない。

そんな中、2月21日にロシアがウクライナ東部の地方が、国として独立する事を承認したと言うニュースが流れた。

2月15日にはロシアに独立承認を既に求めていたとか。

これによって、ウクライナに対して侵攻するかしないかだったのが、ウクライナ東部の親ロシア派の国を守る為に軍を派遣すると言う大義名分をロシアが自分で作ったと言う話に事態はシフトしていく。

2014年のクリミア半島も、振り返って見ると似た戦略?

ロシアが国境線の塗り替えに現時点で成功した時、一部の報道では2014年の事件の繰り返しだと報じていた。

2014年、親ロシア派の政権が倒れ、欧米派の政権によってウクライナに変化が起きそうになった際、ザックリ言うとロシアは親ロシア派の人を救うためと言う名目で侵攻したと言える状況だったのだ、と。

2014年、2022年、共通点が多い今回の出来事

ロシアは、どちらの年も

  • オリンピックの裏側で、
  • 情報戦を制し、
  • 軍事力で圧をかけつつ、直接的な衝突を避け
  • 大義を用意して速やかに作戦を遂行

と、スマートだ。

この中で特に「怖っ」と思ったのは、「反対派の人にも分かる大義」を用意している点だ。

アメリカやヨーロッパ、NATO側の視点で見れば、ロシアの計画通りにしか見えない。

だが、ロシアが、ロシアを好いている人を守る為なら軍は出すし、経済戦争だってやってやると言う姿勢は、理解出来る。

大義がある以上は、それが真赤な嘘と証明しない限りは、大義の名のもとにカウンターを堂々と打てる状況の構築は、マジで頭が良い。

正直、怖いと同時に「ああ、ある意味ちゃんとした人が国の舵を取ってるんだ」と、親ロシア派の人が羨ましくさえ見えた。

やってる事は、普通にヤバイけど。

この戦略って、どんななのだろうか?

今回ロシアが披露した、国崩し。

一般人目線では、

  1. ウクライナ内の親ロシア派を長年支援。アメリカ側からは見えづらい。
  2. 親ロシア派の人がピンチになるとロシア軍が助けに来る。
  3. アメリカ側は軍事侵攻すると言う情報を掴まされ、ウクライナ内の親ロシア派の動きを読み切れない。
  4. 親ロシア派が多い地域を独立させる。
  5. ロシアが独立地域を国として承認し、同盟国とする事で守る権利を確保。
  6. 親ロシア派がいて、多い地域を持つ国に対しては、再現性がある。

と言う感じだろうか。

一般人視点では、3から徐々にニュース等で情報が流れてくる。

だが、ロシア側からすると1から計画が動いているので、反ロシア派の国を一定数作ってしまうデメリットは大きいが、隣国に欧米寄りの国をなるべく作らずに、自国の領土を減らさずに1国挟んでクッションにする事が出来るメリットは、ロシアとしては獲得した領土よりも実は大きいのかもしれない。

親ロシア派の味方と言うスタンスを持っている事で、大義を獲得するシステムは、周辺国からすると「おや、親ロシア派の政党と地域があるね。侵略出来ちゃうねぇ」とロシアに睨みをきかされている状態なのかもしれない。

頭良いけど、やはり怖いね。

他国に当てはめられる戦略なのだろうか?

では、これはどの国でも使う事が出来るのだろうか?

もし、ロシアがウクライナに2度に渡って使った戦略を、他の国に使うには、どんな条件が必要だろうか?

まず、侵攻対象の国内に、一定数以上の味方が必要である。

彼らを守ると言う大義名分のメリットは、かなり大きい。

インターネットで世界中が繋がっている時代、中国の様に台湾や香港に圧力をかけたり、周辺の国に対して文化的や人的な攻撃を行って支配を目指すのでは反感を買う。

ネットを遮断しても、スマホ一つで動画が撮れる時代だ。

一つでも証拠映像が流出すれば、炎上必至だ。

と言って、中国からアフリカまで続く一帯に投資をしまくり、味方を増やしたり経済的に支配するのも、いつも上手く行くわけではない。

経済的に困窮していない国には使いにくい戦略でもある。

次に、独立可能な地域の有無だろう。

ロシアの場合は、北海道上部の樺太に人を移住させ、開発し、実効支配している実績もある。

つまり、北海道にロシア人や親ロシア派の人が増える事があれば、ロシアは今回使った戦略で北海道を実効支配する事は、十分可能に思える。

ロシアと隣接していなくても、隣国と領土問題を抱えている国は、この戦略に一定の有効性がある事を示されてしまったわけだ。

こうなると、国内にいる少数派の人、侵略国に利用される移住者の扱いが難しくなる。

侵略されたくない国からすると、本来は一つの許容するべき考え方に過ぎなかった思想を持つ人々が、国を分裂させ、侵略を許す綻びになりかねないからだ。

頭の良くない人は、彼ら彼女らを排斥すれば侵略が防げると考えるかもしれない。

問題は、個人に対しての排斥であれば犯罪として攻撃した人を裁けるが、集団に対しての排斥は侵略したい国に口実を与えてしまう事になる。

つまり、攻撃する以外の方法で、脅威を取り除くか共存する道を模索しないといけない可能性がある。

フィクションでも使える、嫌らしい戦略

外交や戦記を扱う作品なら、今回現実でロシアが見せた戦略は、モデルとして十分使用出来ると感じた。

敵に使われても嫌らしいが、味方が敵に使っても小気味いい。

現在アニメシリーズのシーズン2が放映中の「現実主義者の王国再建記」では、一度実効支配をして良い統治体制を味合わせた国土を、圧政を敷いて来た敵国に帰し内部で反乱を起こさせ、反乱軍を守る名目で敵国を吸収する的な戦略で隣国を楽勝で倒していた。

そのまま同じでは無いが、内部分裂を狙って侵略に正当性を作る意味では近い戦略である。

スケールを変えると?

ロシアの戦略は、スケールを変えても実行できるだろう。

映画化もされた「ハウス・オブ・グッチ」では、グッチ家のドロドロとしたゴタゴタが描かれる。

映画は、レディーガガが主演かつ、モデルの人物と顔が似ている事でも話題となった。

世界的高級ブランドのグッチ、そのグッチ家の中で繰り広げられたフィクションみたいなノンフィクションドラマである。

内容としては、1921年に創業し一世を風靡したグッチに、3代目社長マウリツィオ・グッチの妻として嫁いできたパトリツィアが、グッチの乗っ取りを計画する物語だ。

当時のグッチ家は、2代目世代と、次にグッチを継ぐ事になる3代目世代の兄弟従兄弟で争いをしていた事で、経営不振となっていた。

グッチで低価格ブランドを作ろうとして2代目社長にバチクソに怒られていたグッチ家問題児の息子のパウロとか、日本人だと大塚家具を思い出すエピソードとかあって、ちょっと面白いし、低価格ブランドがどうなったかは結果を見れば明らかなのも、やはり面白い。

それに目を付けたパトリツィアは、グッチ乗っ取り計画を立てる。

2代目世代でグッチの経営をしていた兄弟は、グッチ株を50%ずつ持っていた。

だが二人は、それぞれ高齢から他界する。

3代目世代、社長候補となる一人っ子のマウリツィオ・グッチは株をそのまま50%相続したが、3人兄弟の従兄弟は50%を3分割する事になった。

そこで、低価格ブランドでブランド価値を落としてしまい、どうしようもない3人兄弟の次男だったパウロに、味方のフリをしてパトリツィアは自陣営に引き込み、グッチの株を50%以上保有する事に成功し、グッチを我が物とする。

結局、マウリツィオ・グッチは経営センスが無く、経営から手を引いて別の経営者達の手でブランドとして再生を果たした。

パトリツィアは好き勝手の末にマウリツィオと離婚し、後にマウリツィオを暗殺者を雇って殺した事がバレて刑務所に入れられると言う、まあ酷い結末なのだが。(既に刑期を終えて釈放済み)

パトリツィアの、外側から味方の顔でやってきて、欲しい物を一度切り崩し、後に実効支配に持っていく頭の良さは、プーチン顔負けである。

もっとも、プーチンなら暗殺もパトリツィアより上手くやってみせるだろうが……

終わりに

と言うわけで、プーチンと悪女の思わぬ共通点が見えたと言う話で良いのかな?

いや、あれだ。

欲しい領土を奪いたいなら、内部分裂させてから絡めとる戦略は相当厄介と言う話だね。

まあ、話の種ていどに。

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