他人の家族に育てられ、後で気付く状況
遺伝、血統、血族的な家族の繋がりは、生物には重要だ。
もちろん、遺伝的に繋がっていない親子関係であっても、絆は形成出来る。
問題は「血が繋がっていると思っていたのに、実は繋がっていない事が”後出しで分かる”と言う事」である。
自分の実子であると言う思い込みから、本来なら実子に対して注ぐつもりだった愛情等の諸々が他人の子供に注がれ、更に、実子には自分以外の愛情等が注がれると言う状況に大きな問題があるわけだ。
これは、取り違えられた子供や、状況に巻き込まれた兄弟姉妹等にも影響する。
本来送り得た人生とは別の人生を送っていた事を突きつけられる状況は、片方だけでも不幸に見舞われていると、より一層、悲惨となる。
この記事では、そんな「取り違え」をテーマとした作品を紹介していく。
赤い運命(1976)
<内容>
昭和34年の伊勢湾台風で妻子が行方不明となった吉野検事(宇津井健)と殺人の前科を持つ島崎(三國連太郎)は、17年後ようやく娘を探し出した。しかし、台風の際の混乱で親子の証拠となる物品が取り違えられていたことを知らぬまま、吉野の本当の娘・直子(山口百恵)は島崎の元へ、そして島崎の本当の娘いずみ(秋野陽子)は吉野のもとへ迎えられてしまう……。
1970年代の大映テレビを代表する「赤い」シリーズの第3弾。運命のいたずらによって親子の愛憎劇が怒涛のように繰り広げられていくさまは、現在の韓流ドラマの先駆けともいえようか。『赤い迷路』『赤い疑惑』に続いて親子を演じた宇津井健と山口百恵の真摯なたたずまいは時を超えて接してもやはり印象深いが、今回はそれ以上に三國連太郎の怪演が圧倒的存在感で迫りくる。今回の百恵の相手役は映画『エデンの海』で共演した南条豊。演出陣は『ホタル』の降旗康男や『泥だらけの純情』の富本壮吉など。
Amazon解説引用、増當竜也氏
秋の童話(2000)
<内容>
ウンソ(ソン・へギョ)は優しい両親と妹思いの兄ジュンソ(ソン・スンホン)と幸せに暮らしていた。
だがある日、交通事故がきっかけで家族と血のつながりがないことがわかり、運命は一変する。
ウンソは愛してやまない家族と別れて実の母と暮らすことになり、
ジュンソとその両親はウンソを忘れるためにアメリカへと発つ。
10年後、美しく成長したウンソはホテルのオーナーの息子・テソク(ウォンビン)に交際を申し込まれていたが、
ジュンソの事が忘れられずにいた。
ある日、思い出の海で再会した二人だが、ジュンソには婚約者・ユミ(ハン・ナナ)がいたのだった。
カッコウの許嫁(2020)
<内容>
赤ちゃんの頃に取り違えられ、今は名門私立に通う高校 2年の海野凪。ある日、これから許嫁に会いにいくという超お嬢様女子高生・天野エリカと偶然出会い、彼氏のフリをしてくれと半ば強引に頼まれてしまう。だが、その時の二人は知る由もなかった。エリカは凪と取り違えられた子どもで、凪はエリカの許嫁相手だということを……。「取り違え子」から始まる人生交錯ラブコメ開幕!
超お嬢様JK・天野エリカと定食屋の息子・海野凪。実はこの二人、なんと赤ちゃんの頃に取り違えられた子ども同士。しかも、実の子も育ての子も可愛い両親×2により、なんと許嫁関係&同居生活を送るハメになってしまう! 運命の悪戯に翻弄される二人の日常、その行方は──!?
金田一少年の事件簿(1992)
<内容>
名探偵・金田一耕助の血を引く金田一一(きんだいちはじめ)は、幼なじみの七瀬美雪(ななせみゆき)の頼みで演劇部の合宿に参加することになった。だが合宿先となる孤島のホテル「オペラ座館」では恐ろしい事件が一たちを待ちかまえていた――。演劇部の演目「オペラ座の怪人」になぞらえたように起こる凄惨な連続殺人。第1の殺人後、姿を消した謎の男「歌月」。そして部員たちの心に影を落とす、女子部員“月島冬子”の自殺……。一は、この惨劇の真相にたどりつくことができるか!?【原作:金成陽三郎】
「飛騨からくり屋敷殺人事件」が該当。
キン肉マン(1979)
<内容>
【旧版カバーも再録!!】怪獣に負けてばかりのドジなヒーロー・キン肉マン。しかし、その正体は宇宙一のヒーロー一族・キン肉星の王子だった! 故郷の危機を救うため、星に舞い戻ったキン肉マンを待ち受けていた強敵は…!?
キン肉星王位争奪編にて、キン肉スグルが病院内の火災が原因によるその他の5人の新生児との取り違え疑惑があることを理由に、5人の王位継承候補者と戦うことになる。
Wikipedia引用
さすらいの太陽(1970)
<内容>
昭和29年4月12日(原作では昭和28年8月2日)。同じ病院で二人の赤ちゃんが生まれる。一人は大財閥の令嬢、もう一人は下町の貧しい屋台のおでん屋(原作ではラーメン屋)の家の娘だった。
だが、ひねくれた看護婦の野原道子は、金持ちの恋人が出世のために道子を捨てて別の女性と結婚した怨み(原作では家への仕送りのため貧しい生活を強いられ、同僚から馬鹿にされていた怨み)から二人をすり替えてしまう。
Wikipedia引用
ジョジョの奇妙な冒険 第6部(2000)
<内容>
恋人とのドライブ中、交通事故に遭遇した空条徐倫は弁護士と恋人、ロメオにハメられ、15年の刑務所暮らしが確定してしまう!! しかし父親、空条承太郎から託された不思議なペンダントを手にした徐倫に変化が!?
重要なキャラクターが「故意のすり替え」による取り違えで人生を大きく狂わされた過去がある。
スイッチ ~運命のいたずら~(2014)
<内容>
赤ん坊の時に病院のミスで取り違えられた二人の少女、ベイとダフネ。
その数奇な人生を感動的に綴るヒューマンドラマ。
ベイ・ケニッシュは芸術に情熱を燃やす女子高生。
専業主婦で母親のキャサリンと元メジャーリーガーで洗車場を経営している父親のジョンのもとで育ち、兄のトビーとともに裕福に暮らしていた。
そんなある日、学校で血液型について学んだあと、ベイは自身の血液型が両親のあり得る組み合わせからもありえないことに疑問を抱き、遺伝子検査を受けた。
そこでベイの両親が本当の両親ではないことが判明した。
そして、一家は調べていく内に病院でベイと取り違えられた新生児の存在を知った。
その子の名はダフネ・バスケス。
シングルマザーとして奮闘する美容師レジーナと、プエルトリコ人の祖母とともに、低所得層の多いミズーリ州リバーサイドの東部に住んでいた。
ケニッシュ家はバスケス家に連絡を取り、双方が会うことに…
そして父になる(2013)
<内容>
学歴、仕事、家庭。自分の能力で全てを手にいれ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑っていなかった良多。
ある日病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院内で取り違えられた他人の夫婦の子供だったことが判明する。
血か、愛した時間か―突き付けられる究極の選択を迫られる二つの家族。
今この時代に、愛、絆、家族とは何かを問う、感動のドラマ。
乳姉妹(ちきょうだい)(1985)
<内容>
真鶴で漁師として生活する松本夫妻の妻・静子と東京の財閥一族「南部開発」の大丸家夫人・大丸慶子。二人は真鶴の同じ産院で同日ほぼ同時刻に女児を出産したが、体が丈夫でなかった大丸慶子は女児を出産と同時に死亡した。その後、大丸慶子が真鶴滞在中に親交を深めた松本静子が、大丸慶子の葬儀中に乳母を依頼されたことにより、二人の娘が乳姉妹の間柄となった。
Wikipedia引用
南国少年パプワくん(1991)
<内容>
前代未聞の赤道直下ギャグ登場。愉快痛快!
あの感動をもう一度!!
パプワくんとシンタロー……
最高の二人にまた逢える!!
もちろん、あの柴田ギャグも何度でも!!
しゃべる動物に、網タイツはいた鯛!?
そんな“ナマモノ”初体験もココにあります!!
ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年(1995)
<内容>
2013年カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた『そして父になる』(是枝裕和監督)の参考書籍である本作は、昭和52年、沖縄で起きた赤ちゃんの取り違え事件を克明に追ったノンフィクションです。
小学校にあがる際の血液検査で、出生時の取り違えがわかった二人の少女。他人としか思えない実の親との対面、そして交換。「お家に帰りたいよう」子どもたちの悲痛な叫び――。当時、女性誌の記者としてこの事件を取材した著者は、その後十七年にわたって二人の少女と家族を追いつづけ、この驚くべき作品を書き上げました。「家族の絆」とは何かを深く考えさせる傑作です。
貘の耳たぶ(2017)
<内容>
自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。
発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。
一方、郁絵は「取り替えられた」子と知らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。
それぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」が発覚。
元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たち。
切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は……。
フィッシュストーリー/ポテチ(2007)
<内容>
「届けよ、誰かに。頼むから」最後の声が、時空を超えて、奇蹟を呼ぶ。物語の醍醐味が炸裂する作品集。
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。
Amazon解説引用・佳多山大地氏
みにくいあひるの子(1843)
<内容>
必死に自分の「居場所」をさがしますが、どこへ行っても暖かく受け入れてもらえず苦労を重ねるあひるの姿は、作者のアンデルセンそのものでした。常に貧しい人、苦しい人の味方であった作者の最高傑作です。
※この記事は、追記・編集していく予定です。