キャラクターの男女による内面の描き分け方について

男性的&女性的と感じる言動の正体

創作者がキャラクターを描く時、性別による「思考のクセ」がキャラクターに宿る事がある。

それが、性別の持つ固有の一般的なイメージとマッチし、描いているキャラクターの性別とミスマッチを起こしていると、そこにギャップが発生する。

男性キャラクターなのに女性的な雰囲気を感じたり、女性キャラクターなのに男性的な雰囲気を感じる等だ。

これは、異性からすると、独特の気持ち悪さが発生する原因となる。

女性的な男性キャラクターを男性が見て、中身が女性にしか思えない言動に対して、性同一性障害とも違う違和感を覚えたり、男性的な女性キャラクターを女性が見て、中身が男性にしか思えない言動に対して、同じように感じる。

そして「現実にこんな奴いないし、気持ち悪い」となる。

この現象自体は、対象性別のターゲット層が違和感を大きく感じなければ、気にする必要は無い。

男性が男性の為に作る美少女作品や、女性が女性の為に作る美男子作品が、良い例だ。

だが、もし、男女に見て貰っても違和感が無い、作者の性別がキャラクターの描き方からでは分かりにくい作品を作りたいと思った時、どうすれば良いのか?

どの様な「思考のクセ」が、性別固有の一般的なイメージを、見る人に持たせてしまうのだろうか?

今回は、その事について解説していく。

性別特有の思考のクセ

男性と女性は、別の考え方を持っている。

人の数だけ考え方があるが、男女で大きく分けて考えた時に、それぞれに別の思考する時に出るクセが存在する。

前提として、生物は基本的に、自分にとって自分が正しい立場である事をスタンスとして持つ。

自己肯定感の有無に関係無く、現状の自分と言う存在が、思考のスタート地点に存在している。

男性的思考

男性は、外の世界に対して思考が向きがちだ。

なので思考の流れは、外の世界へ目を向けた時に、外の世界での自分の正しさに向きやすい。

どういう事かと言うと、例えば、映画の話題を話し合ったとしよう。

男性の場合は「あのシーンが面白かった」「あのキャラが良かった」と、外の世界の情報に対する自分の立場を表明し、それが正しい事を証明したがる。

相手が同意してくれれば、自分は外の世界で正しい事が証明され、相手が否定すれば自分の正しさをどうにか証明しようと説明を始める

女性的思考

女性は、内の世界に対して思考が向きがちだ。

なので思考の流れは、内の世界へ目を向けた時に、内の世界での自分の正しさに向きやすい。

これも同じく映画の話題で見る。

女性の場合は、「あのシーンが面白かった」「あのキャラが良かった」と、内の世界の情報に対する自分の立場を表明し、それが正しい事を証明したがる。

相手が同意してくれれば、自分の内の世界が正しい事が証明され、相手が否定すれば自分の正しさをどうにか肯定しようと説得を始める

説明と説得の大きな差

正直、説明と説得の差は、微々たる物に感じたかもしれない。

だが、説明と説得は、全く別物だ。

説明とは、誰が聞いても分かる客観的な情報で、誰でも理解出来る形で物事を明らかにする事だ。

説得とは、主観的な情報で、どうにか相手に納得を促す事である。

つまり、登場人物を描く際、男性的なキャラクターは説明しがちになり、女性的なキャラクターは説得しがちになる。

この差が如実に表れると言われているのが、相談への返答である。

相談の返答に見る違い

男性に相談をすると、男性は解決策を提示したり、解決策を模索する為に議論をしたくなる。

これは、相談と言うクエスチョンのインプットに対して、男性的な思考によって、外の世界へ目を向けた時に、外の世界での自分の正しさを証明したいと言う性質に起因したアウトプット結果である。

だから、男性は相談されると、すぐに問題の解決に意識が向いてしまう。

これは、相手の為にと言う気持ちもあるだろうが、それ以上に「外の世界で自分の正しさを示したい」と言う根源的な欲求に突き動かされた結果と言える。

もう一方、女性に相談すると、女性は相談者に共感し、同情をしたくなる。

これは、女性的な思考によって、内の世界へ目を向けた時に、内の世界での自分の正しさを証明したいと言う性質に起因したアウトプット結果である。

つまり、女性は相談されると、相談内容の解決と言う外の世界よりも、内の世界、相談者の感情の問題と言う、いわゆる不快に意識が向きやすく、不快感の軽減と言う内の問題解決に意識が向いてしまう。

これは、やはり、相手の為と言う気持ちもあるが、それ以上に「内の世界で自分の正しさを示したい」と言う根源的な欲求に従った結果と言える。

もちろん、男女関係無く、そう言った思考をする人は、いるだろう。

ここで大事なのは、「平均的に」とか「大勢が持つイメージで」と言う話だ。

そう言う人が実際に多く、そう言う傾向が感覚的にも見られる事実がある事で、それが一般的な男女観になっている。

それを、上手に利用する事で、リアリティをアップさせた男女それぞれのキャラクターを自在に構築する事が出来ると言う話である。

男女の描き分けが苦手な人が、上手に描き分けをするには?

手癖で描くと、自分の性別の思考に引っ張られる人は多い。

同姓は手癖で描いても良いが、異性を描く時は手癖禁止だ。

その上で、どう描けば良いか?

一番良いのは、現実の男性や、異性に支持される異性キャラで自分が好きな者をシミュレーションで動かしてみる事だ。

「この人なら、こう動く」と言う、キャラと条件を決めてのシミュレーションを高い精度で出来れば、異性の描き分けは、その感覚の転用で出来る。

もし、自分の持つ脳ミソ内のシミュレーターによる精度が低い、異性をどうしても描けないと感じるなら、マニュアル操作で言動をチェックする事も出来る。

例えば、女性が手癖で描いた男性キャラが劇中で「俺の気持ちぐらい分かれよ」みたいな、相手を説得して動かす様な事ばかりを言うと、どんなにイケメンでも、男らしく見えても、男らしく振る舞っても、男性が見ると「女性っぽさ」を感じる部分が出てくる時がある。

先に上記した様に、男性は「外に意識が行き、正しさを証明したい」生き物だ。

気持ちを理解して欲しいと言う思考は、男性にも、当然ある。

だが、それに寄った言動ばかりが連続するのは、違和感が出てくるわけだ。

反対に男性が手癖で描いた女性キャラが劇中で「私なら、こうするけどな」みたいな説明が多くなると、どんなに美女で、女らしく見え、振る舞っても、女性が見ると「男性っぽさ」を感じる部分が出てくる時がある。

ロジカルな思考力は、当然だが女性にもあるが、それに寄り過ぎた言動が連続すれば、やはり違和感が現れる事がある。

まとめ

  • 男性は、外に意識が向き、外の要素で問題を解決して正しさを証明したいので、説明しがち
  • 女性は、内に意識が向き、内の要素で問題を解決して正しさを証明したいので、説得しがち

と言う、おおよその差があると言う話だった。

だから、男性的な思考量が多い作品だと、説得よりも、言葉や力による説明によって引き寄せる問題解決が多くなる。

女性的な思考量が多い作品だと、説明よりも、言葉や力による説得によって引き寄せる問題解決が多くなる。

前者と後者では、問題解決の納得における重きを置いた場所も、アプローチも違ってくるし、相対する問題との相性も違ってくる。

前者の場合は、ロジカルな納得が無いと、問題が解決しにくい事に強い。

例えば、スーパーヒーロー物で、悪者を止めるには、対決によって優劣を決め、悪者に目的を完遂する事が不可能である事を理解させる必要がある。

後者の場合は、気持ち的な納得が無いと、問題が解決しにくい事に強い。

例えば、恋愛物で、好きな人に自分を受け入れて貰う為には、相手に対して自分を受け入れる様に説得する為の行動を取る必要がある。

この差が掴めると、男女のイメージ的な描き分けの感覚も掴みやすくなるだろう。

また、自分の思考のクセが、どっちか分かれば、向いている作品ジャンルも自ずと見える。

あくまでも、男女で傾向があるだけで、どちらかのみと言う人は存在しないし、思考のクセが性別を定義する物でもないので、その点は勘違いしない様にしよう。

参考になれば幸いだ。

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