主人公を使って「作者の欲望を満たす」物語を作る為に考える事

物語のジャンルによって、主人公の行動は大きく変わる。

ミステリーなら捜査や推理をするだろうし、アドベンチャーなら手に汗握る冒険に出るかもしれない。

スポーツなら競技に打ち込むし、ラブロマンスなら恋愛をするだろう。

そう言った行動を「作者の欲望」と言う切り口で描く手法が存在する。

今回は、そんなアプローチの基本を簡単に説明する。

もしも「やっちゃいけない事」を実現させるなら?

出来ない事をやるのは、きっと気持ち良い。

さらに、やっちゃいけない事なら、背徳感もあって最高だろう。

だが、やっちゃいけない事を実際にやると、現実では報いが待っている。

しかし、創作の世界なら、報いは主人公に肩代わりさせられるし、なんなら逃げ切ってしまう事も出来る。

現実では犯罪行為や罪深い行いだとしても、やってみたい事が誰しも一つ二つあるだろう。

ダイエット中の暴食や、学校や仕事のズル休み、みたいな可愛い物から、嫌いな人を思いっきり殴ったり、あるいは殺してしまったり、破滅する罠にハメたり、気に入った人と浮気や不倫をしたり、未成年と付き合ったり、近親者と付き合ったり、欲しい物を窃盗したり、高価な物を壊したり、警察とカーチェイスしたり、銃撃戦で町を滅茶苦茶にしたり、戦車で蹂躙したり、核ミサイルのスイッチを押したり、細菌を悪戯にばらまいたり、虐待したり、生物の部位を破壊したり、人肉を食べたり、等々。

現実で出来ない事ほど、リスクが無くて誰の迷惑にもならなければ、ちょっとやってみたい人からすると、フィクションでも引き寄せられるモチーフとして機能する。

そして、多くの人は、別に自分でやってみたいと思っていなくても、それをやってしまった人の行動は、物凄く気になってしまう。

それだけ、やっちゃいけない事には、コンテンツパワーがあると言う事だ。

もしも「都合が良いオファー」が来たら?

自分では、そんな大層な事をする気は無い。

でも、誘われちゃったら?

冴えない自分そっくりな主人公に、金持ちで容姿が良くて社会的地位も高くて頭も良い相手が、一方的に求婚して来たら?

実は王族の血を引いていて、王位を継いで欲しいと言われたら?

何をやっても上手くいかなかった時に、美男や美女ばかりが住む寮の管理人を任されたら?

家に自分を慕ってくれるヒロインが押しかけて来たら?

困っている人を助けたら伝説の殺し屋で、嫌いな人を無料で3人殺してくれると約束してくれたら?

断るのがバカらしくなるぐらい都合が良い誘いは、欲望を解き放ってくれる。

もしも「凄い力」が手に入ったら?

凄い力を手に入れる事は、欲望の解放に一役買う。

宝くじが当たって億万長者になったら買いたい物がある人は大勢いるだろう。

異世界チート系の話では、チートと言う凄い力や状況を得る事で、主人公は欲望を解き放つ。

ファンタジーの主役として振る舞ったり、ハーレムを作ったり、王国を築いたり、強い仲間を率いたり、ペットみたいにモンスターを使役したり。

何でも言う事を聞いてくれる魔法使い、ランプの魔人、妖精、神様、妖怪、自分にだけ優しい悪魔とか、契約して仲間になる召喚獣やパートナー、主人公より格上の強い仲間、都合の良いイケメンやヒロイン。

時を止めたり戻せたり、他人に何でも命令出来たり、心を読めたり。

やりたい事に対して都合が良い凄い力を得たら、どんな風にやりたいようにやるか。

終わりに

今回は、欲望を満たす物語を考え始める基本について、と言う感じでした。

ポイントは、

  • 罪深く後ろ暗いから、一線を越えられない
  • 恥ずかしいから、一線を越えられない
  • 普通あり得ないから、一線を越えようがない
  • 本来頑張らないと無理だから、一線を越えようがない

と言ったモチーフのイメージが持つ要素にあるリスクやコストを、設定によって予めどうにかしてしまう事です。

罪悪感に苛まれずに、罪悪感を感じるべき行為を疑似体験するのは、十分エンターテインメントとなります。

一線を超えるお膳立てさえ出来れば、過激で刺激的な作品が幕を開けます。

後は、欲望を満たすままに暴れまわれば良いだけです。

エロス、バイオレンス、ホラー、そう言った過激な描写が好まれるジャンルでとは、特に力を発揮するアプローチです。

こんなアプローチもある、と言う参考になれば幸いです。

ただ、過激すぎたり、過度にタブーを破った表現は、住み分けを適切にしないと炎上する事もあるかも知れません。

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