【超重要】生きた登場人物を産み出す為に必要な3つの要素

これが無いと生きて見えない

今回は、生き生きとした登場人物を産み出す為に必要な事を解説する。

紹介する3つの内どれかが欠けても、満たしているモノが欠けた部分を補完出来れば、登場人物として一定のリアリティを持ち、魅力を発揮し、あたかも実在するかのように感じる事が出来るだろう。

満たしていく順番は、順不同で構わない。

結果的に3つを満たせれば良いと言う事だ。

世界と「所属」

登場人物は、必ず所属を持っている。

どこにも所属していないと言う設定だとしても、かつて所属していた何らかのグループや括りがある筈だ。

登場人物の所属の設定は、登場人物のディティールを生きた物にする為には、超重要な要素と言える。

それは、登場人物の価値観の形成には、この所属が大きく関わるからだ。

家族、学校、職場、友人、チーム、町、国、星、あらゆるグループが価値観形成の重要な役割を担う。

特殊な登場人物を設定する場合は、必ず特殊なグループに属しているか、属していたか、グループ内で登場人物だけがミスマッチを起こしていた様な設定が必要になる。

例えば、超能力者な登場人物を設定するなら、

  • 超能力開発機関に属している、いた
  • 超能力に目覚めたが一般人のフリをして隠している

の様な、所属したグループとの関係がある筈だ。

所属と言う切り口で登場人物を考える上で、更に掘り下げたいのは、グループ内での

  • グループ内での役割
  • グループ所属者との関係
  • グループ支配者との関係

である。

例えば、サッカーが得意な登場人物ならば、役割としてポジションを与えられたか、マネージャーだったか、補欠だったか、監督やコーチだったか等が思いつく。

各所属者との関係ならば、頼られていたのか、ムードメーカーだったのか、邪魔者扱いされていたか、愛されていたか等が思いつくだろう。

そして、支配者、つまりグループ内で強力なイニシアチブ(主導権)を持つ人物との関係は、所属内を実質的に支配する価値観とのマッチングが上手くいっているかが見える。

こういった掘り下げを行う事で、登場人物がグループ内でどの様な人物だったのかが、見える様になってくる筈だ。

「年表」と履歴書

登場人物を設定する際は、登場人物の履歴書を作れと良く言われる。

履歴書とは、要点を抜き出した個人の年表である。

履歴書を作る事は確かに役立つが、履歴書を掘り下げて使う為には、年表の存在が重要となる。

登場人物が活躍する作品世界には、作品世界の年表が存在する筈だ。

年表とは文明、文化、社会で大きな出来事があった世界の履歴書と言える。

世界と言う環境の変化は、そこに住む人々にも影響する。

なので、個人の履歴書と、世界の履歴書は、登場人物を設定する上では照らし合わせて見る事が重要になる。

例えば、作品世界で大災害が起きたのなら、それを経験した個人は劇的な価値観への衝撃を受ける可能性がある。

また、社会情勢が不安定な世界なら、その前提で人々は生きる筈だ。

生きている世界の影響が個人に見えると、その世界で生きていると言う実感を与える設定として活かしやすい。

「思想」と価値観

思想と聞くと、危ない団体を思い浮かべたり、意識高い人を思い浮かべて嫌なイメージが湧く人もいるかもしれない。

だが思想とは、そもそも「人を支配する心の在り方」でしか無く、思想を持たない人は存在し得ない。

思想とは、所属グループや過去の経験によって自然と形作られていく物だ。

思想によって、その人の大事な事物、行動の優先順位、強烈な欲望、それらから発生する強力な葛藤、皮肉な状況、運命を決める選択と言ったシチュエーションが発生しうる。

3要素の関係

世界観や所属は、ある時点での「空間的な環境設定」だ。

年表と履歴書は、世界における「時間的な環境設定」と言える。

思想とは、登場人物が生きてきた空間と時間の中で形成した「独自の算法(アルゴリズム)」であり、価値観その物だ。

登場人物を生きた実在するかのような人として見せるには、独自の思想があれば、最悪成り立つ。

だが、所属や年表から由来する設定が薄いと、大した思想を持たす事が難しくなる。

しかし、所属と年表をしっかりと意識し、形成できれば、その中で思想は自然と形成されるし、その思想の登場人物がいて自然な世界観や問題も見えてくる。

世界と言う大きな箱では無く、所属と言う小さな箱にして設定を考える事で、所属する登場人物達にまで考えが及び、所属するグループの意味や目的も独自に練り考える事が容易くなる。

履歴書と言う個人の年表だけでなく、世界の年表との繋がりまで意識する事で、個人が世界の一員である事を設定し易くなる。

そして、世界と所属の積み重ねを年表と履歴書によって積層化する事で、そこに所属して時間を生きてきた登場人物その物を形成する事が出来ると言う訳だ。

改めて書くが、どれから満たすかは、場合による。

登場人物ありきの作品なら、登場人物の価値観から所属や履歴書、世界や年表まで繋げて考えて広げれば良い。

世界観ありきなら、所属と年表から登場人物の思想を形成する事も出来る。

ちょっとした注意点

面白い物語を作りたいと考えている場合、注意して貰いたい事がある。

それは、主人公や相棒と言った重要な立場の登場人物の誰か、作品のテイストを決める主役とも言える登場人物は、必ず「非日常」の世界に行くか、所属している必要がある。

それはつまり、魅力的な登場人物にする為には、その世界の「普通」から、外れているか、外れる運命にあると言う事が、大前提なのだ。

この場合の普通じゃないと言うのは、その登場人物だけ超能力や魔法が使えるなんて特殊性の事もあれば、極度の性格的な欠点があるとか、思想の歪みがある様な事でも構わない。

とにもかくにも「普通じゃない」事が重要だ。

よく、没個性型主人公とか、モブみたいなキャラクターなんて言われる登場人物が活躍する作品が存在するが、そんな風に言われていてもその作品が面白い作品の場合は、必ずそう言われるキャラクターが「普通じゃない」要素を持っている筈だ。

日常系なら日常に絶対いない人間性を持っていて、独特な思想で行動するかもしれないし、ギャグゲーや乙女ゲーの主人公なら、魅力的なキャラクター達に囲まれている時点でとんでもない異物と化していると言える。

周囲が普通じゃない場合、普通である事が普通じゃ無くなる事もあるし、普通じゃない中でやっていける時点で結局普通じゃないのだ。

もし、普通な登場人物が活躍する面白い作品を描きたいなら、登場人物以外を普通じゃ無くする必要があるし、普通の世界を面白く描きたいなら登場人物を普通じゃ無くする必要がある。

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