物語創作界の底上げ目指して、また懲りずに始めます
待っていた人は、大変お待たせしてます。
これまで
この記事は、備忘録の役割を含む。
知らない人に向けて記すと、このブログと言うか、管理人のストーリーテリング講座動画化計画は、何度か暗礁に乗り上げている。
最初の方は、
IT知識低めの管理人がYouTube配信を始めようとして困った話(2018年12月)
なんて感じで始まり、細かい事は良く覚えていないが、すぐに変に凝ろうとし始め、無駄に時間がかかり始め、座礁。
動画制作の実力、機材、かかる時間、あらゆるバランスが狂っていた。
そこで仕切り直す。
で「自分で喋ったら早いのでは?」と、機械音声を投げ出し、手持ちの技術と機材、それと生産性のバランスを見て、70~80回近い講座動画の制作を試みたりもしている。
講座は、一応は一通り物語について語った。
つもりなのだが、語り切れていない部分もあるし、音量や喋り方、図表の解像度、内容云々よりも動画としての質に対して熱いクレームのお頼りが届いたり「なぜ動画投稿して怒られてるんだ?」的な事も起きたり、動画の世界(と言うより、世の中色んな人がいて、下手に発信するとエンカウント率が上がるだけの様な気もする)の難しさを体感したりもした。
しかし、内容的に下手なハウツー本より良い内容を込めたつもりでも、アップデートの余地が多分にあるのも事実だし、動画としての至らない点を改善する為に作り直す気は、あった。
なのだが、計画は台本が一部行方不明になった事で、自分の動画を文字起こししたり調整したり、そう言った事や、上記した様な些事の積み重ねで、簡単に言えば嫌になり、頓挫した。
チャンネルのコンセプト的にも、登録者数が爆発的に増える事は無いだろうし、マックスで登録者が増えても1万もいかないのでは?
と言う予測も、分かってて始めたのに、思った以上に数字が伸びない事もやる気を削り、また嫌になる。
その後、小さく複数回ふんわりとした迷走を挟む。
既存の作品絡め、ガジェットや本のレビュー、昔話、他にも色々。
再びの喋りで、配信もしてみたが、ボイチェンに対してのクレームは多く、恐ろしい事にボイチェン無しでやってもマイクの歪みからボイチェンだと思われて「ボイチェンを切れ」と言う事まであって、要は、収録環境を変えなければいけないのって感じで、地味に困る。
ヤマハが開発したAIマイクが一般売りされたら、一番楽そうだが、何年後になる事やら。
と言うか、人を前にせず喋るのは苦手なまま、どうにも慣れないね。
それから、アンケート結果を受けて、結局目当てに見に来た動画が創作講座の人が多いので、再トライする流れに。
【お知らせ】ストーリーテリング講座のロードマップを作るぞい【お願い】(2022年7月)
【お知らせ】ストーリーテリング講座の進捗など【お願い】(2022年8月)
で、新たな講座計画を立て、前回の配信以外での動画投稿(2021年9月)から約1年後。
再び講座動画の制作をする事にした。
これは、天啓か?
試行錯誤、悪戦苦闘する最中に登場する、凄いチャンネル。
桜井政博のゲーム作るにはの登場である。
カービィをはじめ、面白いゲームを世に送り出してきた、本物の大物クリエイター。
普通にファンだし、張り合う気は毛頭ない。
単純に感じたのが、親近感だった。
赤字覚悟で業界全体を「底上げ」と言う、コンセプトの近さである。
その中で、大きな違いがあるとすれば、こちらが目指していたのは、ニッチでも良いから創作者に役立つ、問題解決のヒントになり得る情報と言うスタンスだった。
だが、桜井さんの動画を拝見拝聴して、一般人に向けた底上げを含むと言う点で、大きな感銘を受けた。
物語を作りたいと思っていない人でも、物語を楽しむのに役立つ情報の発信と言う姿勢は、これまで、正直言えば、あまり持ってこなかった。
どちらかと言えば、昔の創作で困っていた自分の様な人に向けている所の方が、まだ強い活動だった。
しかし、確かに、ある意味で正しく物語を「どう楽しめばいいか」が分からずに、面白くないと思っている人は、結構いる。
こんな簡単な事に気付かないとは、灯台下暗し。
物語は誰でも好きに自分の解釈で楽しめばいいと、自由主義的過ぎたのかもしれない。
物語を楽しむ上で、どういう姿勢で見る事が場合によっては必要か、創作者は期待しているか、それが分かれば物語が今までより少し楽しくなると言うコンセプトは、是非取り入れていきたい。
講座とは、別枠かな?
今回の動画でのアップグレード、あるいはダウングレード。
動画を作るに当たり、変わった点が幾つか。
まず、アバターを色々操作するのは、止めた。
下手に動きを付けるのは、モーションを付けるのも、モーションキャプチャーさせるのも、現状況では得られる効果がコストに圧倒的に見合わない。
音声に合わせて口パクさせるのだけでも、慣れないと結構骨が折れる。
ハッキリ言ってしまえば、桜井さんみたいに、人を雇って赤字覚悟でやれるだけの体力と資金力に、余裕が全く無い。
と言うか、時間と金を使える体力があれば、ヤマハのAIマイクと言わず声優雇って、オーダーメイドアバター使って、素材も外注しまくって万全の態勢でやるし、先生や生徒のキャラも立てまくるわ。
話を戻そう。
とにかく、省エネでやるしかないと。
なら、レトロなゲーム風に、ウィンドウ内に表情で進めた方が、楽だし素材さえ作れば負担も減る。
と仮定し、表情差分を推定60ほど作った。
まだ運用法が定まって無いので、最初の動画は5表情程度だが、慣れてくれば表情をコロコロ変えられる予定だ。
この方が、リップシンクや瞬きだけよりも、表情的には豊かに出来る。
当然、世のバーチャル配信者みたいに表情を読み取らせたり、コントローラでスイッチ出来た方が絶対良いのだが、その技術もコストも今はかけられない。
と言うか、かけるべきタイミングではないと思った次第だ。


他には、面倒で逃げ続けていた字幕を復活させた。
試しに入れてみたが、とにかく面倒で時間がかかるが、まあ、仕方が無い。
これだけでも外注するべきか、マジで考えるレベルでダルイ。
まあ、仕方が無い……
そんな感じで作ったのが、こんなの。
なんだか、まだまだ調整が甘いが、1年ぶりに時間を作ってはコツコツ作ったとして見れば、まあまあだと思いたい。
今後
とりあえず、本当の1回目の講座動画を完成させてアップする予定。
動画後に質疑応答時間を作ろうとも思ったが、コメントで事足りる様な気もして来たと言うか、コメントで質問してくれた方がリアルタイムで答えを返すよりも正確で良い回答が出来る気がする。
と言うか、質問への返答に関しては、間違いなくそう。
そうなると、リアルタイムの配信をするなら、配信で意味があるリアルタイム性の価値があるコンテンツを考えた方が良い。
ゲーム実況は、正直言って面白く出来る気がしない。
映画等の同時視聴は、リアクション芸は出来ないので、解説に終始すると、解説が薄くなりそうで、リアルタイムは実は向いてない疑惑がある。
そうなると、リアルタイムでの相互作用やライブ感を活かせる企画を練る必要がある。
創作で考えると、即興で作っていくとかが、リアルタイムの意味もあるし、相互作用も起きうるし、創作者の参考にもなるかもしれないが、まあ、まだ一案に過ぎない。
分析や解説の結果では無く、どう考えたかが、思考が整うまでの参考にするなら、一芸としても参考的にもありかもしれないが、正直イメージが綺麗に湧き切っていない感がある。
終わりに
とりあえず、講座動画をシリーズで改めて、また作るよって話でした。
それにしても、桜井さんのチャンネルの凄さよ。
創作者だけで無く、コンテンツ消費者、もといゲームファン側も含めて業界を底上げすると言う考えは、改めて「すげー」って小学生みたいな感想しか出て来ないぐらい、感動があった。
物語のすべてのファンが、より物語を楽しめる様になるには、どうすれば良いか。
真面目に考えてみる価値があるテーマだよね。
って言うか、世の中がAIによる写真やイラストで革命が起きてテンヤワンヤなのに、少々マイペース過ぎる気もしてる。
と言うか、もっとAIを使いこなせれば、動画の素材とかクオリティ上げられるのでは?
試行錯誤は終わらない……
桜井氏の動画から、改めて「新規性」の重要性と、そこに行き着くまでの大変さを知りました。
今後の新シリーズ楽しみに待ってます!