すぐに着れなくなる期間限定の服
子供の服と聞くと、どの様なイメージを持つだろうか?
細かい話をすると、まず子供と言う概念が文化的に見ると様々で、その辺の定義から必要になるが、一般的なイメージで構わない。
現代社会の多くは、一般的に子供は肉体的未成熟な個体を指し、文化によって年齢、肉体成長度合い、生殖機能の解放、何らかの基準で子供を定義している。
その上で、子供の肉体的なサイズや、時期・期間的意味に合わせて文化によって服がおおよそで決まっていく。
例えば、乳幼児を柔らかい布で包み込むだけの事もあれば、オムツの世話をし易い股下がボタンで留められただけの機能的な服もあるだろうし、可愛さに全て振った着ぐるみの様な服もあるだろうし、裸同然や、前掛けのみとか、ズボン部分に排泄用の穴があるみたいな服だってある。
少し子供の身体が大きくなれば、大人用の服と同じ様な作りの服の、大人服のスモール版と言った、子供に合わせたサイズの服を着せる事もあるし、大人用の服を折ったり縫って丈を詰め子供に合わせて無理やり着せる事もある。
いずれにしても言える事は、子供は刻一刻と成長していくので、一つの服を長く着る事が非常に難しいと言う事だ。
そこで、予め大きめの服を調整して着たり、大量の服を用意したり、似た状況の人達で服を融通しあったり、次々売っては買ってを繰り返して変えていったりで、常にサイズが合った着れる服を用意し続けなければならない。
期間限定の服と言う事は、体格にピッタリで好みの服を持つと言う事は、実は、贅沢と言う風に考える事も出来る。
そう考えてみると、小さいサイズながら大人の服よりもコストパフォーマンスが圧倒的に悪いわけだ。
しかし、コスパが悪いとしても子供に服を着せる大人の事情を考えると、物質的や金銭的に余裕があるなら、子供の可愛い時期にしか似合わない服を着せてやりたくなったり、着せ替え人形や写真映えする被写体として、思い出を残したり遊びたくなるのも自然だ。
そんな子供服だが、文化や年代によっても変わって来るし、親や保護者の属性や、置かれた環境でも変わって来る。
形状も、大人の服を単純に小さくするわけでは無く、子供の体格に合わせて作られるし、服のデザインや描かれる文字、絵などのモチーフも、子供ならではの物が選ばれ、大人の服とは違う。
この記事では、そんな「子供服」を描く際に役立つ書籍を紹介していく。
“「子供服」の描き方本特集” の続きを読む