リアリティが高い世界観を作るには、どうすれば良いか?

現実感は、こう上げろ!

物語を見てみて、読んでみて、人は言語化せずとも何かを感じている物だ。

その際、悪い意味で

  • 薄っぺらい
  • 嘘くさい
  • 作り物っぽい

等と言う感想を読者・視聴者に持たれると、作品によっては大きくマイナスに働いてしまう。

そこで今回は、世界観のリアリティを損ねる原因と、効率的に高める方法を紹介する。

練り込み不足

世界観を練り込んでいない事には、具体的に描写する事が、そもそも出来ない。

一度は、作品の世界観と向き合おう。

描写不足

世界観を練り込んでいても、描かない事には誰にも伝わらない。

どの程度まで語って良いかで悩む人もいるが、物語の理解に必須な物というのが基本だ。

伝えたい事は、描こう。

それが理解にも、リアリティアップにも繋がる。

焦点と解像度

世界観を描く際は、文でも絵でも何でも、焦点と解像度がやりたい事にマッチしている必要がある。

町の全景を伝えたい場面では町の全景を具体的に描写したいし、その特徴を伝える事が重要だ。

家や部屋でも、国や星でも同じで、ミクロやマクロに関係無く、必要な焦点と解像度を意識出来ると、作品に欲しいバランスを探れる。

リアリティの高い世界は、空白を意識させない

リアリティの高い世界とは、空白の部分を見る人に意識させない。

つまり、描く部分は焦点が合い、解像度もある程度高いが、焦点が合っていない部分にも世界が広がっている事をイメージさせる事が重要と言う事だ。

真っ白なキャンバスにポツンとモチーフが描いてあったら、描写された物に注目は集まるが、それだけで世界の広がりを意識させる事は無い。

世界観を意識させるなら、キャンバスの端に余白を残さずに描く事で額縁で囲われたキャンバスの外側にも、絵の世界が広がっている想像を膨らます事が出来る様にする事だ。

高解像度で埋め尽くすのは難しい

「ウォーリーを探せ」的に、大は小を兼ねるが如く、どこを切り取っても良い様に広い範囲全ての解像度を高く描き、埋め尽くすと言うアプローチは、効率とは真反対の考え方だ。

少なくとも、そのアプローチが出来るのは狭い範囲に限られ、人の目が焦点を合わせられる範囲と高解像度を維持出来る範囲には限界がある。

なので、焦点が合わない部分や、そもそもキャンバスの外に出して描かない部分を作る事が重要となる。

要は、わざと抽象化したり、誤魔化したりする事が大事なわけだ。

ルール不足

練り込んでいて、描写をしていても、その世界を支配するルールに従っていない設定が出て来ては矛盾が生まれてしまう。

この観点が抜ける人は、その場その場で都合の良い「それっぽいルール」を次々と追加しがちだ。

それでは一貫性のある世界にならず、矛盾を綺麗に解消しない事にはリアリティは望めない。

ルールを追加するにしても、その世界観のルールに従う事で、一貫性を担保出来る。

完成品の改造か、パーツ単位での組み立てか

リアリティの高い世界観を構築する上で効率的な方法は、あり物の世界観を、作りたい作品に合わせて改変して使う事だ。

それはつまり、過去の歴史や、伝説や神話、あるいは既存作の世界観を利用すると言う事になる。

これをする事で、触れていない世界観や設定の「余白」が最初から、ある程度埋まった状態の世界観を構築する事が出来る。

リアリティの低い世界観の作品の失敗に、ゼロの状態から「パーツ単位」で組み合わせて箱庭の中を埋めたり、白紙を絵でいっぱいにする様に、世界観を構築しようとすると言うパターンが結構ある。

完成品の改変と、パーツ単位での組み合わせは、似ている様でいて全く違うアプローチである。

これは、完成車を自分オリジナルにカスタムして元とは別物にしていくのと、パーツ単位で組み立ててオリジナルの車にするぐらい違う。

根気と技量があるならば、パーツ単位でも高いリアリティレベルを持った世界観を構築する事は可能だが、難易度がアップする事だけは理解して挑みたい。

パーツ単位で、なんならパーツさえ自作で完全オリジナルで作れたら格好良い。

だが、それが出来る様になるのは、かなり大変でもあるわけだ。

現実の似た物を下敷きにする

リアリティを高めるのに有効な手段が、似ていたり相似性の高い要素を、現実に存在する物に寄せたり、手本として描く事だ。

これを意識するだけで、作品のリアリティは飛躍的に高くなる。

現実に存在しない要素、例えば魔法とかを出す場合でも、現実の物との共通点を決めて描けば、現実感を高める事が可能だ。

終わりに

世界観のリアリティを高める方法についてでした。

相談に来る大半の作品は、世界観のリアリティが低くて悩んでいる場合は、これらのどれかを気を付けるだけで改善する事が多いです。

創作の、ご参考までに。

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